歴史ある「箱根強羅公園」でとんぼ玉製作体験
急坂道の温泉街に佇む高級ホテルや、豪奢な造りの企業の保養所。そのど真ん中にあるのが「箱根強羅公園」です。大正3年に開園した歴史ある園内には季節のさまざまな花が咲き誇り、いろんなジャンルの製作体験ができる「クラフトハウス」があります。今回は「とんぼ玉」を作るため、家族旅行中に訪れました。小学生以上から体験できますよ。
箱根強羅公園
入園料:大人550円、小学生以下無料
開園時間:9:00~17:00
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
電話:0460-82-2825
ホームページ:https://www.hakone-tozan.co.jp/gorapark/
箱根クラフトハウスは箱根強羅公園内にあり、別途「入園料」がかかります。今回私たちは「箱根フリーパス」を持っていたので「入園無料」でした。ペットフレンドリーな公園。たくさんのイヌやネコが気持ちよさそうにお散歩していました。
サンドブラスト、切り子、吹きガラス、陶芸、ポタリーペインティングなど、さまざまな体験が楽しめます。個人の予約は「じゃらん」のWEBからがオススメです。その予約枠とは別に「当日枠」もありますが、連休がからんだ週末などは混雑し、長い待ち時間が発生する場合もあるそうです。時間が限られた旅です。事前にWEBから予約した方がいいと思います。
とんぼ玉工作堂
正門から急な坂道をえっちらおっちら、ハイキング気分で上がりました。3分ほどでしょうか、八角形の煉瓦造りがすてきな「とんぼ玉工作堂」に到着。
アクセサリー、バッグチャーム、キーホルダー…。どんなモノを作りましょうか。なんだかワクワクしてきます。
HOW TO「とんぼ玉」製作
とんぼ玉とは、古来より「アクセサリー」として愛されてきた、穴が空いたガラスの玉(ビーズですね)のことです。奈良時代にはすでに存在していたといわれています。「手作り」なので、ひとつとして同じモノはなく、すべて表情が違うのが魅力ですね。
私たちだけのとんぼ玉、さっそく作りましょう!
STEP1
色や模様、どんなアクセサリーにするか選びます(20分程度)。
「金箔」ってかわいいけどやっぱり高いなー。私たちはリーズナブルだけどかわいい「マーブル」にしました。
STEP2
動画を見てとんぼ玉作りのイメトレ(5分程度)。
STEP3
ガラスの棒をバーナーで溶かしてとんぼ玉を作る(約15分)
目を保護するゴーグル、エプロン、アームカバーを装着していざスタート。なんだかあっという間に始まりましたね。今回は青いとんぼ玉を作るので、溶かすガラスの棒はもちろんブルーです。
丸いガラス玉を作るために常に鉄芯を水平に、回転させ続けます。ひとりではなかなかできない難しい作業ですが、スタッフさんがしっかりサポートしてくださるので、楽しみながら9歳の長男も取り組んでいました。
大人だからか、2人目だから!? 長男よりもサポートが少なかったような(笑)。上手に仕上がるかドキドキです。そのように家族でも楽しめるとんぼ玉製作ですね。
STEP4
出来上がったとんぼ玉を冷まします(約50分)。
とんぼ玉を冷やす時間があると聞いたので、あえて午前中に予約しました。せっかくのすてきな庭園。散歩したり、木陰でランチしたりしましょうか。
箱根強羅公園は「フランス式整型庭園」。噴水を中心に左右対称に造園されたそうです。正面にある山のてっぺんに「大文字」も見えますね。
園内にはカレーやサンドイッチなどがいただけるカフェもありましたが、前の晩から宿で「これでもか!」 と豪華な食事をいただいたので、ランチは軽めにしました。朝、宿の方が握ってくれた「塩おにぎり」と、大涌谷で買った「黒玉子」。十分よ。帰りのロマンスカーで弁当でも買いましょう。
そうこうしているうちにそろそろ50分が経ちます。完成したかな? 工房に戻りましょうか。
STEP5
出来上がったとんぼ玉をアクセサリーに仕上げる(約30分)。
100種類以上あるビーズやチャーム。お好みのモノを選んでアクセサリーに仕上げます。私たちは息子たちのリュックに付ける「バッグチャーム」を作ります。
欲張りな長男は「アレもコレも」とビーズをかき集めていますが、ちょちょちょ、ちょっと待った! 子どもの教育費と同様「天井知らず」な製作費用になってしまいます(笑)。シンプルな方が「絶対」カッコイイって~と説得し、なんとか納得してもらいました。
完成
どんなアクセサリーを作ろうか、あーでもないこーでもないと悩む楽しい時間。勢いよくゴーッと音を立てるガスバーナー。製作工程のドキドキ。そして、出来上がるまでのワクワク。なんとも楽しい時間でした。強羅公園も気持ちよかった。家族はもちろん、友だち同士の旅、カップルにもオススメですね。箱根旅の思い出になった「とんぼ作り体験」だったのです。
箱根クラフトハウス「とんぼ作り」体験
基本料金:2,500円~
アクセサリー料金:400円~
所要時間:約120分
ホームページ:http://www.crafthouse.org/
「箱根フリーパス」を提示すると料金が5%引きになります。
参考までに私たちは「超シンプル」な「マーブル」の「バッグチャーム」を2つ作って計7,508円でした。
取材協力:箱根クラフトハウス