初開催「ワンコインオクトーバーフェスト」も大成功!
2010年から毎年、墨田区内の何十という場所を会場に、ストリートジャズを無料で楽しませてくれた「すみだストリートジャズフェスティバル」。10月15日(土)〜16日(日)、コロナ禍の2年を経て、3年ぶりにリアル開催が実現した。
今年は、各地のクラフトビールブルワリーが出店するビアフェス「すみだワンコインオクトーバーフェスト」を同時開催。ストリートジャズとクラフトビールのおいしいフェスになった。
JR錦糸町駅の北側すぐの錦糸公園をメイン会場に、墨田区内の、合計27か所がステージになった。街のあちこちから音楽が聞こえてくる、そのお祭り気分はまさにストリートジャズ。16日、日曜午後にビール好きの筆者はメイン会場に足を運んだ。メインステージの前は、人垣が幾重にもつらなり、大いに盛り上がっていた。
ワンコインオクトーバーフェスト会場も大変な盛り上がり。何十も並んだ長テーブルがほぼほぼ埋まっていた。
どのブルワリーも、ワンコインで飲めるサイズを用意しているのが「ワンコインオクトーバーフェスト」の特長だ。たしかに小ぶりのカップだが、いろいろ飲みたい人にはジャストなサイズ感。筆者は東京ではあまりお目にかかれない「牛久醸造場」や、東京北区のブルワリー「Let’s BEER WORKS」のビールをいただきました。
地元の東京の大森山王ブルワリー(大田区)、Let’s BEER WORKS(北区)、KUNITACHI BREWERY(国立市)をはじめ、茨城の牛久醸造場、静岡のベアードブルーイングなどなど、地域も醸造所の規模も知名度もかなりバラバラな集まりで、「隣はどこのブルワリーだろう?」というワクワク感も味わえた。
また、大手メーカーとクラフトブルワリーの同時出店というのも、他のビアフェスではあまり見られない光景。ビアフェスといっても、「飲み慣れているメーカーのラガーが飲みたい」いう人も少なくないはず。何杯かクラフトブルワリーのエール系を飲んでいると「ラガーが飲みたいねー」という声も少なくないはず。日曜日の午後3時では、売り切れていたビールがいくつかあった。
来年はジビエフェスも同時開催か!
ワンコインオクトーバーフェストを主催した能厚凖さんに話を聞いた。
すみだストリートジャズフェスティバルが毎年開かれていた2019年まで、メイン会場ではキリンビールとアサヒビールの2メーカーがビールを出店していた。それが今年、「ワンコインオクトーバーフェスト」同時開催で、大手メーカーを含め合計15のブルワリーが出店。
それでも、キリンビールもアサヒビールも売り上げ最高額を記録したそうだ。
「それだけビール好きの人が集まってくれたということですね。ビアフェスは初開催ということで、クラフトのブルワリーの方たちは、どれくらい売れるのか予測しにくかったそうですが、でもフタを開けてみれば完売、というブルワリーが続出しました」
それだけビール飲みが集まったということですね!
ビアフェス会場には、焼きそば、カルビ串、いそべ焼きなどのフード店も多く出店。縁日のようなジャンキーな香りが、さわやかな秋空に消えていった。ステージ前で盛り上がる人、静かに聞き入る人。芝生に寝転がる人、持参のチェアでくつろぐ人。キッズコーナーで遊ぶ親子。楽しみ方は幅広く、来場者は老若男女、年齢の幅も広かった。
すみだストリートジャズフェスティバルとワンコインオクトーバーフェストの2つを成功裏に終えた能さんに、来年への手応えをたずねた。
「来年は、ジャズとビールのフェスに加えて、ジビエフェスもやります!」
近年、害獣扱いされるシカやイノシシなどを、きちんとさばいてきちんといただく。そんなジビエ料理がフェスに!? クラフトビールとのマッチングも話題になりそう。来年はジャズフェス、ビアフェス、ジビエフェスの三つ巴が今から楽しみだ!