設計士や業者にリフォームを頼むときに気をつけることは何か。1965年築の団地を素敵にリフォームした根本さん夫妻に聞きました。
1 間仕切りも収納すれば広くなる
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ふすまの戸袋はない。現在は押し入れの左端に戸袋が設置されている。
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LDKと手前の寝室を区切る引き戸は、旧押し入れの部分に収納可能。リフォーム前は破線の位置がふすまで区切られていた。
2 長 押(なげし)の上は白で統一
クローゼットの戸と天袋の戸をベニヤに替えて、天袋の戸だけ白く塗装。長押のライン(破線)より上は白に統一したことで部屋が広く見える。
3 ベニヤの接着面はあえてむきだし
流しの上に設置されたキッチンの食器棚はベニヤ製。ベニヤの断面(接着面)が丸見えだが、その濃淡のあるラインが模様に見えて、なかなか美しい。
根本邸に入ってまず驚くのは、ベニヤ(ラワン合板)の多用だろう。床は、ナラ(オーク)の無垢材を使っているが、それ以外は、収納をはじめとしてすべてベニヤで統一されている。コスト削減を実現しているうえ、質感と色が揃うので、見た目も美しく、チープな感じはまったくしない。
4 キッチンの下は空けておけ!
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キッチンはすべて撤去。ガス台と流しの下をオープンにしたキッチンカウンターを設置。
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壁に棚柱を打ち付けて棚受けと棚板を乗せたシンプルな棚にすれば、空間が広く見える。棚の前側の支柱もいらないので、すっきり。
5 あらゆる場所が棚になると心得よ
カーテンレールの上の飾り棚
壁の出っ張りの下にベニヤを打ち付けて、そこにカーテンレールを取り付けた。ベニヤの上はちょっとした飾り棚になる。
トイレと洗濯機にまたがる長い棚
トイレは狭いので壁と扉を取り払った(洗濯機のある位置は小さな押し入れだった)。天井近くの高い位置に奥行きの浅い棚を設置。