何にでも使える「冷凍キューブ」を作ろう
この時期「新生姜」が出回っています。大量に手に入ったら是非オススメしたいのが「冷凍キューブ」を作ること。
夫の大阪時代の遊びの後輩で、いまは高知に帰って何代も続く生姜農家を営むM。毎年この時期になると、自慢の生姜をたっぷり送ってきてくれます。すり下ろして薬味として使ったり、煮こんだり…、する量じゃないよ。段ボールぱんぱんに一箱(笑)!うれしい悲鳴!!
なんといってもフレッシュ。 パーっと広がる新生姜のいい香り。お裾分けした私の友人は感動のあまり取り寄せた人もいるほど。そんな高知のおいしい生姜。その下ごしらえ「生姜仕事」をすることは、毎年わが家の初冬の風物詩となっております。
「生姜仕事」で作ってきたモノ
左から「ガリ」→「ジンジャーシロップ」→「ジンジャーシロップを作った際に出た生姜スライス」→「乾燥生姜」。
ジンジャーシロップの補足ですが、上白糖はダイエットのことを考えて使いたくなかったので「オリゴ糖」を使用。作り方は以下です。
【ジンジャーシロップのレシピ】
- ブレンダーでスライスした生姜をオリゴ糖で1時間ほど漬ける
- 生姜がだんだん縮んできたら水分ごと火に掛ける(弱火でコトコト40分くらい)
- 火を止め、冷めたらザルなどで濾して完成
ジンシャーシロップは、ヨーグルトや紅茶などに入れたらおいしいですよ。キャンプの寒い朝にもオススメです。また、オリゴ糖にしっかり漬かった生姜は「お茶請け」として、細かく刻んで黒豆チャイに入れたり、「煮物」にも使えます。
「冷凍キューブ」が最強か!
先ほども紹介しましたが、これまでいろんな「新生姜アレンジ」を作ってきました。数年かけてあれこれ試してきたけれど、結論! 一番使い勝手がいいのは「冷凍キューブ」。すり下ろす手間が省けるので、日々の料理はもちろん、キャンプにも強くオススメします。
冷凍キューブで一味変える使用例
「麺」が食卓に上がることが多いわが家は、うどん、蕎麦、ラーメン、にゅうめんなどに毎朝使っています。冷凍のままスープにポンと入れても、解凍させても。食にうるさい次男も、小さい頃から、普通に食べています。火入れすれば辛みは飛んで「うま味」になるみたいです。
生姜は鍋物、煮物など和食。さらにはスープ、カレー、シチュー、エスニックなど、ワールドワイドになんでもござれ。肉団子のタネ、ドレッシングにも使えますよ。
解凍して、刺身や冷や奴など「生」でいただいたりも。私はいつも旅に行くとき保存容器に冷凍キューブを5~6個入れて、キャンピングカーの冷蔵庫でゆっくり解凍。地物のカツオやイカの刺身でいただいています。残ったら鍋や〆の麺に入れて全消化。「フードロス」という文字は私のなかにはありません(笑)。
冷凍キューブは約1年かけていただきます。つまり次の新生姜が送られてくるまで。風味が落ちるかと聞かれたらそんなでもなくて、ただただ「ラク」。そして、このおいしい生姜に慣れてしまったら、チューブのソレだけは絶対に食べられない贅沢な身体となってしまいました(笑)。
【冷凍キューブの作り方】
大量の生姜で作る場合、根気は少しいりますが、先日の週末、家族みんなで2~3時間掛けて「冷凍キューブ」を作りました。4歳の次男も泥付きの生姜を洗ったり、渡してくれたり(むりやり仕事を作ったのですが)、今年から家族の作業に参加できてうれしそうでした。
1.洗う
2.皮を剥く
3.すり下ろす
4.かけらを手動式のみじん切り器に入れる
5.製氷器に詰める
大量の生姜の場合、キャパ的にいっぺんには凍らせられないので、詰めきれなかった生姜は冷蔵庫で保存→製氷器に詰める→コツコツ凍らすを繰り返して2日ほどかけて完成。これで約1年はおいしい生姜がずーっといただけるのです。けっこうなボリュームになるので、外房の家に1パック持って行ったり(地物の新鮮な刺身をいただいています)、亡き母の家の冷凍庫に置かせてもらっています。
そこまで大ごとにしなくても、生姜が安く売られているとき、ちょっと多めに買い込んで「生姜仕事」するといろいろ使えて便利ですよ。
ところで私、ものすごく暑がりです。西陽の当たる仕事部屋。真冬でも窓を全開にしてしまうくらい。これってもしかして毎日食べている生姜のおかげ!? な~んていまふと思いました(笑)。