キャンプは持っていくモノが多く、準備するのも管理するのも大変ですよね。
しかもキャンプの条件(「参加人数」「季節」「泊数」「天気」「移動手段」「山 or 海」etc…)によって必要なものも変わってくるため、その点も非常にやっかいです。
忘れ物なくキャンプに行くためには高度な管理能力が求められ、ミスなく準備をこなそうとするとそれだけでとても気疲れしてしまいます。私は、これがキャンプの敷居が上がっている原因の1つだと思っています。
そこで、今回はアプリを使ってその問題を解決します。
使うのは「Notion」というアプリです。
これを使えば、「人数・季節・天気など、次のキャンプのシチュエーションを指定するだけで、必要なものだけを表示してくれる」ものすごく便利な、自分だけのキャンプ持ち物リストを作ることができます。
ということでこの記事では
- Notionとは?
- Notionでつくるキャンプリストのものすごさ
- Notionでキャンプの準備をする実際の様子
などをご紹介いたします。
Notionとは?
Notionをひと言で説明するのは難しいのですが、とりあえず「とても多機能なメモアプリ」というイメージを持っていただけたらいいかと思います。
自分が保存しておきたい情報を、「テキスト」「表」「チェックリスト」「データベース」などのあらゆる形式で保存・表示させることができるアプリです。
とにかく、機能(できること)が多く、そのカスタマイズ性が最大の特徴。
これだけだとイメージがまったく湧かないと思いますので、このあと実際の使用例をお見せいたします。
Notionのキャンプでの活用の仕方
Notionがキャンプの準備でなぜ活躍するのか?
それをひとことで言うと以下の1文になります。
「1度自分が持っているギアの名前をNotionに登録するだけで、その後様々な表示形式でそれらを閲覧できる」
これだと、少し抽象的すぎるため、もう少し具体的な使い方を以下で箇条書きにします。
※中にはNotionの機能を理解していないと何を言ってるのか理解しづらいものもありますが、ここでは完全に理解できなくても大丈夫です。この後、実際の画面を見ながらご紹介します。
- 「キャンプ参加者の人数」「当日の天気」「季節」などの条件を指定するだけで必要な持ち物を表示してくれる
- 上記の絞り込みをした上でさらに「リュックにいれるものだけ表示」「収納BOXにいれるものだけを表示」など絞り込みがかけられる
- 「いつでもとりかかれる準備」「当日にしかできない準備」「前日までには必ず終わらせないといけない準備」など、準備のタイミングという切り口でも必要な準備物(あるいはToDo)を絞り込める
- ここまで挙げたようなフィルタリング機能を、何個でも組み合わせて絞り込みができる(自分が見たい情報だけを自由に表示できる)
- 好みのフィルタリングをかけたリストを何個でも好きなだけ同時表示できる
- 上記の方法で、複数のフィルタリング条件で複数のリストを表示しているとき、どれか1つのリストに加えた変更(例えば「チェックボックスにチェックを入れる」「ギアの名前を修正する」など)は、すべてのリストに反映される
文章だけだとわかりにくいので、実際のNotionの画面を見ながら説明します。
Notionで作る「キャンプの持ち物リスト」のすごさ
こちらが私のNotionのキャンプ専用画面です。すでに完成しているこちらの「Notionキャンプリスト」を使って、Notionというアプリで何ができるのかをご紹介します(PCでの画面を紹介しますが、スマートフォンアプリもリリースされています)。
今、こちらの画面では私がもっている全てのギア(キャンプに持参するもの)がリスト化されている状態です。
ここでフィルターという機能を使います。
クリックすると、フィルターの項目が一覧で表示されます。ここでは「季節」を選んでみます。
季節を選択すると、「通年」「夏」「春秋」「冬」という項目が表示されました。「通年」は季節問わず使うギア、「夏」「春秋」「冬」はその季節のみで使うギアを指しています。
ここで、「冬」をクリックすると。
冬のみで使うギアが表示されます。
実際の使い方としては、冬のキャンプでは「通年」と「冬」をクリックしてフィルタリングをすることで、冬のキャンプに必要なすべてのギアを表示させることができます。
他にも、「人数」「天気」「宿泊日数」「交通手段」などでフィルターをかけられるように設定しています。
これにより、例えば「冬のバイクのソロキャンプ」というキャンプの条件がわかった時点で、
- 季節:冬
- 交通手段:バイク
- 人数:1人
と、該当するフィルター条件を指定してやれば、「冬のバイクのソロキャンプ」に必要なものだけを表示してくれるので非常に便利です。同時に、タブを追加してやれば「すべてのキャンプギア」というリストを残したまま、別途「冬のバイクソロキャンプ」のリストを作成することができます。
また、フィルターの条件は何個でも保存することができるので、「バイクソロキャンプ」「家族でデイキャンプ」など、シチュエーションごとのリストを数回のクリックで何個でも作ることができます。
ここまで紹介した使い方だけでもかなり便利ですが、Notionのすごさはまだまだこんなものではありません。
Notionを使った「著者のキャンプの準備の仕方」
ここからは、私がNotionを使ってどのようにキャンプの準備をしているか、実際の手順をご紹介します。
前の項で紹介した「季節」「人数」「交通手段」などのフィルターで、必要なキャンプギアを絞り込んだうえで、私はキャンプの持参物を以下4つのタブに分けています。
- 「帰宅後〜当日」:前回キャンプから帰宅後、いつでも準備できるもの
- 「近日〜当日」:キャンプ当日が近くなってから準備した方がいいもの
- 「前日〆切」:前日までには絶対準備しておかないといけないもの
- 「当日」:当日にしか準備できないもの
私は、キャンプの準備に関するToDoはこの4つの時間軸で区切っています(なぜこの4つの分類なのか、詳しくは以前執筆したこちらの記事の「タイミング別アクションシート」の項をご覧ください。)。
上記の「タイミング別準備リスト」を見ながら、準備を終えたものは左端の「梱包」の列にチェックを入れ、キャンプ当日に備えていきます。
キャンプの日が近づき本格的にパッキングを始める段に入ると、今度は「バックパック」「収納BOX」などのギアを入れる収納用具ごとに準備項目を表示させたほうが作業が捗ります。そこでNotionの画面を下にスクロールします。
すると、「収納用具別」という表が出てきました(このように、表の下に別途、違うフィルターをかけた表を表示させることもできます)。タブには「収納BOX」「リュック」「クーラーバッグ」「サコッシュ」などの収納用具別に持っていくキャンプギアが表示されるようになっています。パッキングはそれを見ながら行います。
上下のどちらの表でチェックボックスのチェックをつけても、その状況は同期するので、その点も非常に便利です。そして、作業もいよいよ仕上げです。
最後に「未完了」というタブを表示させて最終チェックを行います。
これは作業完了のチェックボックス(左端の「梱包」という列のチェックボックス)にチェックが入っていないものだけを表示させるフィルターをかけていて、こちらのタブで準備の漏れがないかを確認します。ここですべての行にチェックを入れ終えたら準備完了です。晴れてキャンプに行くことができます。Congratulation!
このように、あらゆる切り口で今必要な情報だけを見やすい形で表示させられるので、作業が非常に楽に、スピーディーになるというわけです。
可能性は無限大!まだまだ便利な使い道がある
今回は、「Notionでキャンプの準備がどう便利になるのか?」だけにフォーカスして記事を執筆しました。そして、Notionは本当に多機能なのでまだまだ紹介できてない機能もたくさんありますし、自由度も高いので応用できる余地もまだまだあります。
そしてそして、Notionの情報量が多すぎるゆえに今回は「ではNotion内でどうやって自分だけのキャンプリストを作ればいいか?」というところまでは解説できませんでした。
今回の記事が好評いただけたら、具体的な使い方・リストの作り方の解説もやっていけたらと思います。
とても便利なアプリなのでぜひ次回の記事をまたずともご自身で触ってみて、ひとあし早くキャンプに役立ててみてください。
それでは、次はキャンプ場でお会いしましょう。