今、再評価されている湯たんぽ!冬キャンプでの魅力と注意点を徹底解説
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    2023.01.06

    今、再評価されている湯たんぽ!冬キャンプでの魅力と注意点を徹底解説

    湯たんぽが寝袋の上に置かれている様子。

    近年、キャンプシーンでその魅力が再評価されている湯たんぽ。一度使うと、手放せなくなってしまう独特の暖かさがある暖房器具です。

    筆者もキャンプで湯たんぽを利用していますが、湯たんぽはキャンパーに愛される魅力と、使用上の注意点があります。

    本記事では以下の4点をお伝えします。

    • 湯たんぽの魅力
    • 湯たんぽの使いかたと注意点
    • 冬キャンプでの湯たんぽの使いかた
    • 湯たんぽのメンテナンス

    この記事を参考にして、安全にそして便利に湯たんぽを使用してくださいね。

    湯たんぽの魅力

    湯たんぽが机の上に置かれている。

    マルカの金属製湯たんぽ。

    そもそも湯たんぽとはお湯を入れて周囲を暖める、昔ながらの暖房器具です。

    基本的には楕円形の形状をしており、金属製・陶器製・ゴムやプラスチック製のものが販売されています。

    魅力1.やわらかい暖かさ

    湯たんぽの一番の魅力は「やわらかい暖かさ」です。

    湯たんぽを身体の近くに置くと、熱がじんわりと伝わり、身体を芯から温めてくれます。他の暖房器具にはない独特の暖かさを感じられます。

    魅力2.使う場所を選ばない

    湯たんぽは中にお湯を入れるだけで使用できるため、使用する場所を選びません。

    キャンプでは電源が無いサイトでも使用ができます。

    また、コンパクトで持ち運びやすく、かさばらない点もキャンプにもってこいですね。

    魅力3.省エネ

    湯たんぽは、石油ストーブや電気ストーブと比べて省エネです。

    お湯を沸かすためにはガスや電気などの燃料が必要になりますが、一度お湯を沸かしてしまえば、それ以上燃料を使わなくても済みます。

    さらに、時間がたって適温になった中身のお湯は、食器洗いや洗顔などに再利用できます。

    湯たんぽの使いかたと注意点

    湯たんぽの基本的な使いかたと、注意点を見ていきましょう。

    使いかた

    湯たんぽの中にケトルでお湯を注いでいる様子。

    お湯を注いでいる様子。

    湯たんぽの使いかたはいたってシンプル。

    湯たんぽのキャップを外してお湯を中に注ぎ、キャップをしっかりと閉め、付属のカバーや厚手の布などに包んで使用するだけです。

    ただし、事故を避けるためにいくつか注意点があります。

    湯たんぽの中に入れるお湯の温度は?

    湯たんぽに入れるお湯は、70~80度程度が適温。

    70~80度程度が良いのは、沸騰したお湯を直接湯たんぽに注いだ場合、湯たんぽの中の空気が膨張して、蓋からお湯が漏れてしまう恐れがあるためです。沸騰したお湯に水を加え、少し冷してから注ぐのがいいでしょう。

    素材ごとにお湯の温度と湯量が異なる

    湯たんぽは、素材ごとに中に入れるお湯の温度と湯量が異なります。違いは以下になります。(以下は一般的な例。商品の説明書きをしっかり読みましょう)

    素材 お湯の温度 湯量
    プラスチック 70度C以下 口元まで
    金属 70度C~80度C 口元まで
    ゴム 70度C以下 全体の半分くらい
    陶器 70度C~80度C 全体の8分目くらい

    プラスチックと金属製の湯たんぽは、湯量が足りないと変形する恐れがあります。

    ゴム製のものは湯を入れた後に、手で押して中の空気を抜いてから使用しましょう。空気が残っていると、熱が伝わりにくくなり、冷めるのが早くなってしまうためです。

    低温やけどに注意!

    カバーから半分出た湯たんぽが机の上に置かれている。

    カバーをしていても低温火傷は発生してしまうので、注意が必要です。

    湯たんぽは「低温やけど」を避けるために、必ず身体から離して使用しましょう。

    低温やけどとは、熱源が低温なものに長時間触れることで発生するやけどです。50度以下の低温でも発生する可能性があります。

    低温やけどは通常のやけどと違い、熱さや痛みは感じにくいのですが、皮膚の深部の組織が壊れてしまうほどの重症になることがあるため注意が必要です。

    冬キャンプでの湯たんぽの使いかた

    冬キャンプでの、湯たんぽの便利な使いかたをご紹介します。

    寝る前に寝袋の中へ

    寝袋の中に湯たんぽが入っている様子。

    あらかじめ湯たんぽを入れておけば、寝袋の中はぬくぬくになります。

    湯たんぽを使用することで、冬キャンプの寝床を暖かくすることができます。

    就寝する30分ほど前に、湯たんぽを寝袋の足元に入れておきましょう。

    そのようにしておくことで、就寝する頃には寝袋の半分ほどがポカポカと暖まり、快適に眠りにつけますよ。

    ただし、低温やけどを避けるために、寝袋が温まったら湯たんぽは寝袋から取り出すようにしましょう。

    就寝時だけでなく日中も活躍

    湯たんぽは就寝時に使うだけでなく、日中にも活躍します。

    カバーに包んだ湯たんぽの上からキャンプ用のブランケットなどをかけ、その中に足を入れて使用しましょう。ブランケットが湯たんぽから発生する熱を逃さないため、まるで小さなこたつのようになり、快適にキャンプを過ごすことができますよ。

    湯沸かしには灯油ストーブが便利

    ストーブの上に湯たんぽが載っている。

    必ず蓋を外してからストーブの上に置きましょう。

    著者が愛用している鉄製の湯たんぽは、容量が2.5リットル。2.5リットルはクッカーを利用して湯沸かしをするには、1度では難しい湯量です。

    そのため、著者は石油ストーブの上に直接湯たんぽをのせ、中の水を温めて使用しています。手間がかからないため、非常におすすめの運用方法です。

    ただし、石油ストーブで湯たんぽを温める際には以下の注意点があります。

    • 石油ストーブの上に直接のせて温めることができるのは金属や陶器製の湯たんぽです
    • 灯油ストーブに湯たんぽをのせる前に、必ず湯たんぽの蓋は外しましょう。内部の圧力が上昇し破裂する恐れがあります
    • 湯たんぽ本体が熱くなるので、本体を持つためには皮手袋などの厚手の手袋が必須となります

      くれぐれも、火傷や火事などの事故を起こさないように注意して扱ってくださいね。

      湯たんぽのメンテナンス

      最後に、湯たんぽのメンテナンス方法をお伝えします。

      湯たんぽはしっかりと乾かす

      蓋を外した湯たんぽが日向に置かれている様子。

      カビやサビを防ぐためにしっかりと乾燥させましょう。

      使用後の湯たんぽは中の水をきり、口を開けて内側の湿気がなくなるまでしっかりと乾燥させましょう。

      湿気が残ったままで放置すると、サビやカビが発生する原因になります。

      ゴムパッキンを確認する

      フタとゴムパッキンのアップ画像。

      フタについたゴムパッキン。

      湯たんぽのフタには、水漏れ防止のためにゴムパッキンがついています。

      使用前には、必ずゴムパッキンに異常がないか確認を行いましょう。ひび割れていると、中からお湯が漏れて火傷をする恐れがあります。

      ゴムパッキンが劣化していた場合は、新しいものに交換してから使用しましょう。

      冬キャンプで湯たんぽデビューしよう!

      著者にとって湯たんぽは、冬キャンプに無くてはならない道具です。

      湯たんぽは寝袋をホカホカに暖かくしてくれるので、寒い夜でもぐっすりと安眠ができますよ。

      本記事を参考にして、安全な使いかたを学び、皆様が湯たんぽデビューしてくれたら幸いです!

      私が書きました!
      アウトドアライター
      のまどう
      行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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