キャンプでなくても富士山を見ながら焚き火ができる
焚き火をしてみたい。でも、今までやったことがないし、道具も持っていない。そもそも焚き火ってキャンプでするものだよね。そんな風に思っている焚き火初心者の方はいらっしゃいませんか?
実は、焚き火が初めてでも、道具を持っていなくても手軽に楽しめる場所が首都圏にあるのです。
その名も「砂浜で焚き火カフェ」。
今回は、初心者が富士山を見ながら焚き火ができる、砂浜で焚き火カフェを紹介します。
砂浜で焚き火カフェとは
砂浜で焚き火カフェは、三浦半島の葉山にあるカフェ「一色BASE」が手がける体験型アウトドア・アクティビティプログラムです。自分たちで焚き火を起こし、浜辺でコーヒーを沸かして飲む、という体験をすることができます。
一色BASEは、東京の都心から電車とバスで約1.5時間。週末に日帰りで行くにはもってこいの場所にあります。
砂浜で焚き火カフェは、焚き火台や薪、バーナーやチェアやテーブルなど、焚き火に必要な道具はすべてセットになっています。そのため、手ぶらで焚き火を楽しめます。
自分たちで用意するのは、コーヒーを沸かす水と、お菓子やおつまみなど。これらも海岸近くのお店やスーパーで現地調達できるため、用意していかなければならないものはありません。
ちなみに三浦半島の葉山は、天皇陛下の別荘の御用邸もある由緒正しき風光明媚な街です。焚き火を行うのは、一色BASEから徒歩で10分程度の一色海岸。晴れた日には富士山が綺麗に見える、穏やかで静かな海岸です。
砂浜で焚き火カフェを体験してみた
ここからは砂浜で焚き火カフェを筆者が実際に体験した様子とともに、砂浜で焚き火カフェについて紹介していきます。
まず、拠点となる一色BASEへ向かいます。そこで手続きを行ったり、焚き火の道具一式を受け取ったりします。
道具セットは非常に充実。以下の内容となっています。
- 焚き火台
- 薪
- 火付け用のバーナー
- ガスカートリッジ
- トングと革の手袋
- チェア
- コーヒーを沸かすパーコレータ兼用のポット
- ガスストーブ
- マグカップ
- コーヒーミル
- 焙煎したコーヒー豆
- ペーパーフィルター
焚き火をしながらコーヒーを楽しむ道具が一式丸ごとセットになっており、人数分をレンタルすることができます。
そこから道具を車輪付きのカートに載せて一色海岸まで運んでいきますが、カートは引いて歩けるため、道具が多くても移動はラクラクです。
一色海岸に到着
一色BASEから一色海岸への道のりは、先ほども述べた通り10分程度です。上の写真のように御用邸の塀沿いに進んでいけば、迷うことはありません。
一色BASEを出て7~8分ほど進むと、目の前に大きな海が広がります。筆者は思わず「海だー!」と叫びたくなってしまいました。
砂浜に降りるところは階段になっているので、カートを持ち上げ、転ばないように注意して移動します。
さらに、砂浜に面したコンクリートの小道を進みます。
焚き火をする場所はある程度決められており、一色BASEのボート小屋の前の砂浜です。
ボート小屋の前には、追加の薪や火消し壺が置いてあるため、砂浜で焚き火カフェをどこで行ったらいいか一目でわかるようになっています。
ちなみに、薪の追加は別途費用がかからないのは嬉しいポイントです。
また、トイレも歩いて5分ほどの場所にあるので、初心者でも安心して利用できると感じました。
いざ、焚き火を始める
焚き火をする場所を決めたら、焚き火台をセットします。
レンタルできる焚き火台は、スノーピーク製でがっしりとしており、砂浜でも安定感があります。
チェアやテーブルも組み立てていきますが、海風があるためその際は、チェアの座面に荷物を置いておくなどするといいでしょう。
焚き火台に焚付けの細い枝を入れ、順に太い薪を組み上げていきます。焚付け用の小枝はレンタルセットの薪に含まれています。
着火はバーナーでおこない、焚付けの小枝が燃え始めるまでしばらく加熱します。
焚付けに火がついたら、口で息を吹いて空気を送り、炎を大きくしていきます。炎を大きくして、太い薪が燃え始めるまでが頑張りどころです。
太い薪が燃え始めたら一安心です。ここまで終わったところで、筆者はチェアに座ってのんびり絶景を楽しみました。
一色海岸は遠くに富士山をのぞみ、江ノ島を眺めることができる景色の良い海岸です。また、風がないときは、海の波も穏やかでリラックスできます。背景の緑豊かな小高い山が海と相まって、とても気持ちの良いところです。
美味しいコーヒーを沸かしてみる
続いて、焚き火を楽しみながらガスストーブでコーヒーを沸かしていきます。
焚き火セットには水は含まれていないので、持参するのを忘れずに。
お湯を沸かしている間に、コーヒー豆をミルで挽いて粉にしていきます。筆者は、パーコレーターに挽いた豆を入れて抽出しました。パーコレーターがコーヒーのポット代わりになるので便利ですよ。
一色BASEでもらえる豆は、葉山の自家焙煎カフェ「ファイブビーンズ」謹製。世界各地から厳選したコーヒー豆で香り高く、おいしいコーヒーを楽しめます。
都心から日帰りできて手ぶらで楽しめる焚き火をぜひ
砂浜で焚き火カフェは日帰りなので、水平線に夕陽が沈んだら片付け開始です。夜間の焚き火や、泊まりでの利用はできません。
焚き火は完全に消えるまでに時間がかかるため、インターネットなどで日の入りの時間をあらかじめ確認しておき、だんだんと焚き火の火勢を弱くしていくといいでしょう。
火のついた薪を消火し、ボート小屋に置いてある火消し壺に炭を入れ、バックルで蓋をしっかり固定したら焚き火の片付けは完了です。火事を起こさないように、規則を守って後始末をしっかり行いましょう。
葉山の絶景の中での焚き火は、やはりワクワクしてテンションが上がりました。
初心者でも都心から日帰りできて手ぶらで楽しめる、砂浜で焚き火カフェ。
非常におすすめなので、興味のある方はぜひ体験してみてください。