富士山の山頂を一周する1時間半の周遊トレイル、それが「お鉢巡り」
「富士登山の登頂成功率を上げる裏技登山」で頂上に着き、昼食をとり一休みしたら、ぜひとも行きたいのがお鉢巡り。
火口のまわりを反時計回りに歩くと、10分程度で左側に、冷泉が湧くといわれる「金明水」。その先に巨大な噴火口「お鉢(大内院)」が口をあけている。少し行くと今度は小さな噴火口「小内院」、さらに進んで坂を登るとお鉢の西側に出て、天気がよければ、眼下に南アルプスや八ヶ岳を一望できる。
大沢崩れの頂上部を通過して20分ほど進み、登りきったところが日本最高峰の剣ヶ峰、3776mだ。
そして「馬ノ背」と呼ばれる急坂を下ると、富士宮口ルートの頂上部に到着する。
半時計回りにお鉢を巡ったのは、一歩進むとズリズリ半歩ずり落ちるようなとても登りにくい馬ノ背を、登るのではなく下りたかったからだ。
大平洋側から登ってくる富士宮口頂上部には、富士山本宮浅間大社の奥宮と100年以上の歴史を持つ臨時郵便局、山小屋、トイレなどがある。奥宮でお札や刻印を受けたり、臨時郵便局では、登頂記念の消印付きのハガキを出すことができる。
御殿場口頂上部を経由して約20分程度歩くと、スタート地点の河口湖口ルートの頂上部にもどって、お鉢巡りが完成する。ゆ〜っくり歩いて1時間30分程度の行程になる。