BE-PALが厳選したサステナブルなお取り寄せシリーズ。おいしい肉や卵は数々あるが、ここでは、健康的に育てられた食材を厳選。何かと疲れがちな年末年始、オーガニックなエサで育った安全安心な肉や卵でパワーを注入しよう。
自然放牧で育てたグラスフェッドビーフを使用
なかほら牧場(岩手県岩泉町)
ミートソース・ハンバーグ5個セット 5,914円(送料込み)
問い合わせ先:https://shop.nakahora-bokujou.jp/
なかほら牧場は、山で牛を放牧して育てる「山地酪農」を実践する日本でも数少ない牧場だ。牛たちは1年を通じて山で自由に過ごし、野シバや木の葉、クマザサなどの野草を食べて暮らしている。繁殖も自然交配、自然分娩、母乳哺育(生後2か月程度)で、自然の摂理のまま。
一般に、牛乳も肉の味も飼料で決まるといわれるが、なかほら牧場の飼料は無農薬・無肥料の野草や国産の農薬不使用干草。そのうえ、ストレスフリーで暮らしているので、その味は別次元! なかでも、レアなのは肉製品だ。ミートソースや煮込みハンバーグは冷凍で届くので、でき立ての味が楽しめる。大地の恵みが凝縮された牛肉、一度は食べてみたい。
グラスフェッドビーフ100%!
出荷前日まで草で育てた本物のグラスフェッドビーフ使用のハンバーグ。3個入り。
ひき肉がたっぷり入っていて、食べ応え満点。パスタやピザに便利。2個入り。
牛ひき肉の贅沢な一品
2代目牧場長の牧原亨さん。24時間365日、自然放牧をしている。
雑木林で放し飼いされた元気な鶏からの贈り物
自然放牧場お多福たまご(鹿児島県姶良郡)
走る鶏の卵かけご飯セット【梅】 3,000円
問い合わせ先:https://otafukutamago.raku-uru.jp/
「もし自分が鶏だったら、外で運動し、砂浴びもしたい……」。そんな思いから雑木林での放し飼いによる養鶏を開始した福重智寛さん。食べたものの味や香りが卵に移行しやすいため、鶏の"食事"にも徹底的にこだわっていて、国産オーガニックの穀物や、野菜と天然魚を混ぜて薪窯で炊き、1週間発酵させた手作り食を与えている。
また、卵の75%は水なので、飲み水には地元の湧き水を採用。そんなこだわりの卵は、くさみがなくスッキリ。卵かけご飯で素材本来の味を堪能しよう。
お多福たまご1パック10個入り、走る鶏の肉みそ140g、走る鶏の柚子みそ130gの組み合わせ。
卵かけご飯絶品です!
福重さん夫妻。グッドライフアワード2018でエシカル賞を受賞。
手作りの自家製発酵飼料。車を3時間走らせて無農薬米を買い付けに行くことも。
口の中でトロリととろける食感を追求して作った「走る卵の濃厚プリン(6個入り)」もオススメだ。2100円。
南アルプスのふもとでのびのびと放牧養豚
ぶぅふぅうぅ農園(山梨県韮崎市)
ブロック肉WOOセット(冷凍) 5,358円
問い合わせ先:https://boohoowoo.cart.fc2.com/
ぶぅふぅうぅ農園では、山梨県のアニマルウェルフェア(動物福祉)認証最高位3つ星を取得。自然に近い形で育つ豚はストレスも少なく、豚本来の生命力を引き出せるため、抗生物質投与ゼロを実現。
エサはできるだけ国内のエコフィードを利用した自家配合。環境に配慮し、包装材にも紙トレーなどを使っている。肉質は硬くなく、臭みもない。脂身は甘くてあっさりしているのが特徴だ。
アルプスを望む丘に、約200頭の放牧豚がのびのびと暮らしている。
セット内容はモモ肉600g、肩肉500g、バラ肉500g、挽き肉600gのセット。
牧場長の中嶋千里さん。動物の幸せに配慮することを優先している。
山陰の豊かな自然が育んだイノシシ肉
おおち山くじら(島根県美郷町)
イノシシ肉の魯肉飯(レトルトパウチ)860円
問い合わせ先:https://oochiyamakujira.stores.jp/
島根県邑智郡美郷町は全国に先駆け、鳥獣害対策に取り組んできた町として知られる。有害鳥獣駆除班が捕獲するイノシシを、おおち山くじらが食肉処理を施し、その後、専門業者が缶詰などの食品に加工している。
取り組みがはじまったのが2004年と、歴史が長いので、商品展開も幅が広く、ブロックやスライスなどの生肉からハンバーグまで、バラエティ豊か。いま流行の台湾生まれの魯肉飯やスパイスカレーなどのレトルトも充実している。
美郷町は官民一体で、ジビエにより町おこしをしている。
天然の味を召し上がれ!
自然のなか、ストレスをかけずに飼育
自然派きくち村(熊本県菊池市)
燻製走る豚ベーコンスライス60g(冷凍) 1,020円
問い合わせ先:https://kikuchimura.jp/
地元の熊本県菊池市の山中で、クヌギ山や竹林などを元気に走り回る放牧豚(通称・走る豚)の生肉や加工品を数多く取り扱っている。適度に運動して休み、しっかり食べて育つ豚の肉質は柔らかすぎず、硬すぎず、旨みが多い。
今回紹介するベーコンは化学添加物・化学調味料不使用で、原材料は豚肉と岩塩のみ。地元の『燻製工房 縁』が加工しているので味は折り紙付き。絶品、カルボナーラが作れますよ!
走る豚の角煮200g(冷凍)。醤油や酒など調味料も自然派。1,480円。
ワインのブドウかすを食べて育ったダチョウのお肉
南アルプスオーストリッチファーム(山梨県南アルプス市)
ダチョウ肉ソーセージ・粗びきソーセージ・チョリソーソーセージ3種セット 2,050円
問い合わせ先:https://www.minamialps-ostrich.com/shop
富士山の見える大自然の中で元気に育つダチョウたち。飼料にはワイン製造の際に出るブドウの絞りかすやモヤシ工場のモヤシくずなど、地元で調達するエコフィードなどをバランスよく与えている。ダチョウ肉は日本ではなじみがないが、鶏肉というよりも、牛肉の赤身のよう。
たんぱく質や鉄分が豊富で、脂肪分も少なく、牛・豚・鶏肉と比べるとカロリーも低い。まずは食べやすいソーセージでその実力を試してみよう。
ブドウの搾りかすをエサに利用している。抗菌薬などの薬品は、一切与えていない。
富士山の見える牧場。おいしい空気と水、ブドウかすのエサですくすく育っている。
※構成/松村由美子
(BE-PAL 2023年1月号より)
※価格は本誌掲載時の価格です。ご注文前に公式HPなどでご確認ください。