あったかい春の到来ももうすぐですが、心配なのが花粉症対策。
でっかいマスクでカバーしてもイマイチ症状が軽くならないのは、もしかしたら花粉を防ぎきれてないせいなのかも…。そんな方に、ぜひ試してみてほしい、スマートな「ウェアラブル・スカーフ」が登場しましたよ。
花粉症は世界共通の悩みになっているのか、先日ラスベガスで開催された国際家電見本市「CES」に出展されたこのスカーフが話題に。
フランスのスタートアップ企業が開発した「WAIR」は、花粉はもちろん、排気ガスやPM2.5などの細かな微粒子、バクテリアまで除去してくれる高機能な3層フィルターを備えたファッショナブルなスカーフです。
顔にぴったりフィットするエルゴノミクスデザインを採用し、長時間身に付けても違和感のない素材が使われています。
フィルター部分は交換可能で、有効期間は1~2ヶ月ですが、うっかり忘れないよう交換が必要な時は、アプリでちゃんとお知らせしてくれます。
「ウェアラブル」と呼ばれる身に付けるタイプのデジタルガジェットは、見た目がダサくて結局使わなくなる…というのはよくある話。
そのへんの反省を踏まえて、新しい「ファッションテック」というジャンルが登場していて、機能とファッション性の両立を目指したアイテムが少しずつ増えはじめています。
WAIRもその一つで、フランスらしく素材やデザイン、色合いにもきちんとこだわっていて、スヌードタイプやネックチューブタイプもチョイスできます。
フランスでも花粉症が問題に!
実はいま、フランスやヨーロッパでも花粉やPM2.5をはじめとした大気汚染が問題になっているのだとか。
かといって、マスクを付けるのは見た目がカッコ悪いうえに、怪しいので敬遠されるというのが、開発のきっかけになったようです。
フランスのクラウドファウンディング・サービス「ulule」でキャンペーンを行ったところ、募集金額の2倍以上の資金が集まったということからも、フランスでも日本と同じ花粉症に悩める同胞が増えているのがわかります。
そんなWAIRが人気を集めたもうひとつの理由は、付属の「The SUPAIRMAN(スーパーマン)」と名付けられたアプリを使って、大気汚染のひどい場所を地図上でチェックできるから。
WAIRを着用すべき場所に来た時にお知らせしてくれるほか、アプリの情報を元に、通勤やランニング、サイクリングのルートを考えたり……といった使い方もできて、とっても便利そうですよね。
ただいま公式サイトでプレオーダーを受付中で、ネックチューブタイプ、スヌードタイプ、スカーフタイプがそれぞれ54.17から87.50ユーロでオーダーできますよ。
◎文=野々下裕子