アウトドアズマンにとって、“長距離を走れる”クルマは必要不可欠な存在。海に山に川に、アウトドアアクティビティーを求めて日本全国を駆け回るからだ。ガソリンで発電し、バッテリーに蓄えられた“電気のチカラ”でモーターを駆動する「e-POWER」車、日産の新型エクストレイルは、今、アウトドアズマンが選ぶべき理想のクルマだと、本気でそう思う。
このクルマなら、充電スタンド・ステーションを気にすることなく、ガソリンスタンドで“発電用の燃料”を補充することができる。走りはモーターで、発電はガソリン。これならどこに行っても安心だ。
のっけから結論! エクストレイルなら、驚くほど快適なドライブが楽しめる
本誌「RVガレージ」で、数多のクルマをテストドライブするBE-PAL編集部員、早坂。普段は軽トラやコンパクトカーに荷物を積んで日本全国を旅するが(プライベートでも仕事でも)、新型エクストレイルを長期間乗り続けていると、本気で乗り換えたくなる※過去のエクストレイル記事もぜひ見てね。
ファミキャン道具を一式積んで、家族と犬と冬キャンプ!BE-PAL早坂の日産 エクストレイル ライフ Part.1
https://www.bepal.net/archives/278660
登山、車中泊、雪板も!?アウトドアで遊び尽くす!BE-PAL早坂の日産 エクストレイル ライフPart.2
https://www.bepal.net/archives/280192
今回の目的はロングドライブ。合計4日間かけ、約800kmを走行した。目的地は富士山に、温泉に~。
子供も犬もクルマ酔いしにくい! これって旅する我が家には最高!
今回のロングドライブでは妻と小学校5年生、2年生の娘たち。それに4歳の犬のごま大福を連れて行った。場所は定宿にしている富士山の湖畔近く。片道100kmほどの場所を最初の目的地とした。犬はクレートに入れてラゲッジスペースへ。子供たちはセカンドシートが定位置だ。
長時間のドライブだと、どうしてもクルマ酔いが心配。子供はもちろん、犬にも負担がかかる。そこで、セカンドシートの中央席を倒し、後部座席からクレートを確認できるようにした。ラゲッジスペースのクレートは安全のため、固定して動かないようにセットしている。時折、娘たちが犬の様子をうかがえるのが微笑ましい。
普段、子供&犬連れのドライブは、とくに振動が出ないように気をつけて走るが、e-POWERを採用した新型エクストレイルは驚くほど滑らかな走行を実現してくれる。走り出しは電動車そのもの。変速時にもショックを感じることなく静粛性もバッチリ。セカンドシートの娘たちも「振動がない!」「静か!」と、ご機嫌だ。犬も安心して寝てくれる。これは相当楽!
あえて“発電させない”EVモードと、e-Pedalを使い分け!
新型エクストレイルはシフト前の位置に「EVモード」「e-Pedal」ボタンがあり、状況に応じて使い分けることができる。EVモードではエンジンの始動を極力抑えて走行することが可能。早朝や深夜などの住宅地や、キャンプ場で静かに動かしたいときに重宝するが、通常走行中でも動作するので、より振動を抑えたいときに助かる。
一方のe-Pedalはアクセルペダルのみで加速&減速(ブレーキペダルを踏んだときと同じ効果)が行なえるので、ブレーキペダルを踏むのは完全に停止させたいときのみ。ペダルワークが少なく済むので、ドライバーの負担を軽減させてくれる。何よりキビキビとした加速&減速が楽しい!
ロングドライブの疲れも無し! 目的地に着いたらすぐ遊べる!
クルマ酔いの心配もなんのその。静かで振動も少ない新型エクストレイルは、家族みんなが移動時間を快適に過ごすことができた。何より驚いたのが燃費の良さだ。 今回試乗したe-4ORCE「G」グレードは、メーカー公表値で市街地モード16.1 km/L、郊外モード20.5 km/L、高速道路モード18.3 km/L(WLTC)。タンク容量も約60Lと十分にあり、100kmの距離なら往復でもガソリンスタンドに寄る必要はないといっていい。
200kmの次は600kmのロングドライブへ!
新型エクストレイルの乗り心地の良さにハマった早坂家は、いったん自宅に戻ってから次の目的地、長野県の野沢温泉村へと向かった。片道約300km、この旅は妻が運転だ。
ドライビングポジションの高さと視野の広さに、普段乗っているコンパクトカー以上に「リラックスできる」と、ハンドルを握る手も軽やか。女性でも運転しやすい新型エクストレイルに、次に選ぶクルマが固まり始めている。
何より妻がお気に入りなのが、12.3インチワイドディスプレイの「Nissan Connectナビゲーションシステム」(グレード別オプション設定)。大きな画面で運転席はもちろん、どの席からも見やすく、Apple CarPlayやAndroid Autoも使用できる。しかも重要な操作系統は物理的なダイヤル、ボタンがあって操作しやすい。こちらもオプションだが、もしも新型エクストレイルを次のクルマに決めたら、スマホの置くだけ充電(ワイヤレス充電「Qi」)は付けたい。
e-4ORCEで、減速時とコーナーリングで負荷を感じない
ブレーキをかけたとき「前のめるになる(つんのめる)感覚が少ない」ことに気づいた妻。さらに「曲がるときがスムーズ」とも。これはe-4ORCEの効果だ。
e-4ORCEによって、前後の車軸それぞれにモーターを配し、コーナーリングではよりスムーズに曲がれるよう、クルマが自動で前後のトルク配分を割り振ってくれる。また、ブレーキ時の揺れを低減するよう制御してくれるので、運転中のストレスが非常に少なく済む。それゆえ、長時間の運転でもリラックスしてドライブが楽しめるのがうれしい。
濡れた路面も安心して走れる
安心した走りのおかげで、約4時間の長旅もあっという間。新型エクストレイルのドライビング性能を味わっているうちに、いつしか野沢温泉温泉村にたどり着いた。
野沢温泉村は、夏は山登りにMTB、冬はスキー&スノーボードで賑わう場所。村内には募金式(金額は利用者次第)の温泉がいくつもあり、アウトドアアクティビティーのベースとして人気が高い。下の写真は温泉街の中心にある「大湯」。美しい湯や建築が村のシンボルになっている。
約4日間かけて、のべ800km余りをドライブした今回のエクストレイル旅。乗り心地の良さに、子供たちは長旅の疲れを感じず、犬も落ち着いて過ごしてくれる。妻とは「私が(僕が)運転する」と、どちらが運転席に座るかハンドルの取り合い(サービスエリアでの休憩時の話です)。
正直、このクルマならどこでも行けそうな気がする。アウトドア派のファミリーにとって、最高のクルマだ。
試乗モデル「エクストレイル G e-4ORCE」
価格:4,499,000円
サイズ:全長4660mm、全幅1840mm、全高1720mm
駆動方式:4WD
WLTC燃料消費率:16.1km/L(市街地モード)~20.5km/L(郊外モード)
お問い合わせ先
日産自動車お客様相談室 TEL:0120-315-232
https://www3.nissan.co.jp