冬のキャンプ飯を温かく食べるための3つのポイント
寒い季節のキャンプでは想像するよりも、料理があっという間に冷めてしまいます。
そんな時は、キャンプ飯を美味しく食べるために、熱々の状態を少しでも長く保温できる調理器具をセレクトしてみましょう。
今回は「調理器具」「食器」「料理」の3つの視点から見た、キャンプ飯を温かく食べるポイントについて料理家がご紹介します。
ポイント1:調理器具
焚き火料理は、焚き火で体を温めながら出来立てを食べることができるので、寒い季節にもおすすめのスタイルです。
しかし、焚き火をしながらごはんを食べることになるので、必然的に野外での食事スタイルになります。ときには、冷たい風が吹く中での食事になる場合もあることを考慮しておきましょう。
カセットコンロを使って作る料理は、出来上がった状態で保温が可能なのが長所です。鍋料理やスープ料理を作る時に、適しています。
注意点としては、フライパンやスキレットでの調理時。これらを使って完成した料理を長時間保温すると、焦げ付きやすくなるので注意が必要です。
また、カセットコンロをテント内で使用することは、換気不足による一酸化炭素中毒の原因にもなるので、使用上の注意をよく守って調理をしましょう。
その他、冬キャンプのいち押し調理器具は、ホットプレートです。テント内でも安心して使え、火力も十分確保でき、保温性にも優れているからです。
カセットコンロ式のホットプレートも販売されていますが、火力の調整が難しく保温をしにくいのが難点です。電源付きサイトを利用するときには、ホットプレート料理をぜひ検討してみましょう。
ポイント2:食器
ステンレス、琺瑯製のキャンプ用食器は冬は冷えやすい性質を持ったものも多くあります。そこで、保冷保温効果のある加工された食器を利用すると、より温かいごはんを楽しめるのでおすすめです。
特に、飲み物用には保温効果の高いマグカップを用意しておくといいでしょう。スープ料理が入るくらいの大容量のものなら、ごはん用の食器としても利用できます。
保温効果の高い食器が手に入らなかった場合は、木製の食器も活用してみましょう。スプーンやフォークもステンレス製のものよりも、プラスチックや木製のものの方が冷たさを感じにくい素材です。
ポイント3:料理内容
冬のキャンプに生野菜は控えましょう。お腹を冷やしてしまうので、野菜は加熱してから食べるのがおすすめです。
肉料理も、脂身の多い肉は少しでも冷めてしまうと、脂の塊ができてしまうためあまりおすすめはできません。冷たいキャンプ場の水で洗い物をする際にも、汚れが落ちにくく、片付けに手間取るので避けたいところです。
そこで冬のキャンプでは、出来立て熱々を食べられ、保温性に優れた鍋料理が最適です。
たっぷりの野菜と、肉や魚を同時に楽しめるので、保温性以外の点においても満足感の高いキャンプ飯となるでしょう。
また、キャンプの寒い朝、温かいコーヒーを飲むのが定番という方も多いかもしれません。しかし、コーヒーや緑茶は体を冷やしてしまう飲み物だと言われていますので、飲み過ぎには気をつけましょう。
体を温めてくれる飲み物としておすすめなのが、シナモンや、生姜が入ったものです。
体の中心を温めてくれるので、料理だけでなく、体も温かいまま過ごすことができます。冬のキャンプでは料理やおやつ、飲み物など色々な場面で活用するといいでしょう。
ほかほかに料理を保つ方法で冬キャンプを楽しもう
外気温が低いと、せっかく作った料理もあっという間に冷めてしまいます。
いつまでも温かく美味し料理を楽しむためにも、今回ご紹介したホカホカに料理を保つ方法をぜひご活用ください。