春の到来を前に、キャンプで使った鍋やアウトドア用品をメンテナンスしたい人も多いだろう。そこでSDGs的お掃除方法を紹介する。
清掃団・力仕事担当
こじらせハスキー・ドイツみちこさん
清掃団・ハンドメイド部
こじらせハスキー・橋爪ヨウコさん
古来より伝わる掃除法
清掃団きってのお掃除好きコンビ、こじらせハスキーが、ゴミを利用して掃除するナチュラルクリーニングにチャレンジ。
まずは果物や野菜の皮などの生ゴミを利用したクリーニング。ミカンなどの柑橘類の皮にはクエン酸やリモネン、ペクチンなど掃除に有効な成分が多く含まれている。
「ミカンの皮は油汚れを、レモンの皮は水垢やガラス製品のくもりを除去。本当にキレイになるので、試してみてください」(こじらせハスキー)
ダッチオーブンなど鉄鍋に付いたサビは、茶殻を煮出してメンテナンス。南部鉄器などで行なわれてきた古来の方法だ。
焚き火の灰は、最強のアルカリ性洗剤に。こちらも江戸時代から伝わる方法。コンロ周りの油汚れや、鍋のしつこい焦げつきもびっくりするぐらい落ちる。
「果物の皮は乾燥させて、焚き火の灰も捨てず保管しておけば、大掃除に大活躍。ほかナチュラルクリーニング方法は、本誌公式サイトでも紹介しているので見てくださいね〜!」
柑橘類の皮で掃除!
油汚れや水垢取りに向く柑橘類の皮は、ミカン、レモン、ゆず、かぼす。バナナや野菜のジャガイモもOK。皮を煮出せば液体洗剤に。
ミカンの皮で、BBQグリルや鍋の油汚れを落とす。皮の表面で擦り、ときどき汁を搾りながら拭き取るのがコツ。
茶殻で掃除
錆びたダッチオーブンは、水8分目に茶殻(お茶パックに入れる)を入れて、中火以下の火で30分ほど煮出し、数時間放置する。
灰で掃除!
鍋に灰と水を入れて放置し(アルミの鍋は使わないこと)、上澄みを利用するか、熱した湯に灰を入れれば灰洗剤の完成。
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強力なアルカリ洗剤なので、必ずゴム手袋をして、ウエスなどに液体をつけて拭き取る。しつこい焦げ付きもご覧のとおりピカピカ!
※構成/松浦裕子 撮影/茶山 浩 協力/太田プロダクション、鶴田佳代子
(BE-PAL 2023年1月号より)