アウトドア界のエキスパートたちが、今年発売の購入必須ギアを一挙大推薦! これからギアの新調を考えているみなさん、要チェックです!
ベテランライター・坂本りえが購入必須のテントを大予想!
日本のアウトドア黎明期から国内外のギアを取材し続けて丸38年。"使ってこそ道具"が信条。
SOTOから初のテントが登場
今年のテント界のフレッシュな話題といえば、なんといってもSOTO。ブランド史上初のテントが登場したのだ!
新規参入だけに、従来のテントにはなかったギミックが満載。使い手のアイデア次第でいろいろな使い方ができる点でも、アドバンテージの高いモデルに仕上がっている。
また今年は、急増中のソロキャンパー向け軽量モデルに加え、1泊ではなく連泊するキャンパーに向けたゆったりサイズのテントも多くリリースされる。とくに、ここで紹介しているogawaの3モデルは、ひと張りで寝室とリビングスペースを確保できて過ごしやすいので、連泊派にはうってつけ。
そして見逃せないのが、リサイクル素材を多用したニーモやジャック・ウルフスキンのテント。ポイントは、機能や耐久性を犠牲にしていない点だ。リサイクル素材で作ったギアが、長く愛用できる耐久性を併せ持つようになったことは、テントメイキングの分野での大きな前進といえるだろう。
今年も続々と登場するテントのニューカマーの中から、とくに注目度の高い個性派モデルを中心に紹介。ソロ、カップル、ファミリー、グループ──など、使う人数やスタイルに合うモデルを見つけたら、売り切れる前にショップへゴー!
ユニークさ全開の天を仰げるテント
SOTO/HORUS SOLO T/C
¥99,000(予価)
天面を大きく開くことができ、天体観測をしたり、SOTO製ガスストーブや燃焼器具を使える。内部には中幕で仕切られた寝室スペースもある。幕体は火の粉に強いTC素材。
問い合わせ先:新富士バーナー 0533(75)5000
陣幕なしで全閉した状態。後部にはフロアレスの寝室がある。
付属サブポールを利用すれば入り口を大きく開くこともできる。
付属の陣幕を装着すると約W200×D170㎝の前室スペースが。
超薄手生地を採用した980gの2人用
ライペン/SLドーム
¥64,900
本体に12D(デニール)、フライシートに15D、ストレスのかかりやすいグランドシートに30Dの生地を採用し、超軽量でコンパクト収納を実現。フレームのたたみ寸法は38㎝。
問い合わせ先:アライテント 04(2944)5855
独特なポールワークで居住性を大幅アップ!
シートゥサミット/IKOS TR2
¥55,990(予価)
天頂部のポールを上向きに伸ばした「テンションリッジ」ポールが、テント内の上部を大きく押し広げる構造。ドームテント独特の閉塞感がなく内部でゆったり寛げるのが特徴だ。
問い合わせ先:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/
リビングスペース併設で寛ぎ度満点
ogawa/シャンティ R
¥110,000
前面フラップを広げて付属ポールで張り出すとテント連結タープのようになり、さまざまな張り方でのセットが可能。広いリビングスペースを確保できて、使い勝手バツグン!
問い合わせ先:キャンパルジャパン 0800-800-7120
全閉状態でもリビングサイズは、W270×D200㎝もある。通気性を確保するメッシュパネルも装備。
ogawa/オーナーロッジ タイプ78R
¥162,800
格子窓のデザインが好評なオーナーロッジに、W300×D160㎝の広いリビングスペースのあるニューモデルが登場!
ogawa/グロッケ16 T/C
¥151,800
フロア面積16㎡の大型シェルター。付属グランドシートのセットの仕方次第で、リビングサイズを自在に調節できる。
フロア面積19㎡の広々ファミリードーム
MSR/ハビスケープ 4
¥88,000
独特のフレームワークにより、4面のウォールが外側に押し広げられ内部は超広々。しかも室内高は185㎝! ポールを追加すれば前面パネルを大きく張り出すことも。
問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860
悪天候もへっちゃら。超剛性なフレーム構成
ノルテント/Gamme Mjodhall
¥495,000
W7×D4.32×H2.39mの巨大シェルター。ポールは8本使用するが色分けされているので迷わず設営でき、ポールの交差部が17か所あって半端ない強度の高さを誇る。
問い合わせ先:アブレイズ 045(810)1815
組み合わせ自在なモジュール構造
サヴォッタ/ハウ4セット
¥198,000
写真の基本セット(ドア、ウォール、センターポール)に加え、必要に応じてピースを個別購入し、形をカスタムできるユニークなシステム。別売りのエクステンションをプラスすれば、スペースの拡張もできる。
問い合わせ先:アンプラージュインターナショナル
https://upioutdoor.com/
ヘッドクリアランスの良い家型
WILD THINGS/T-2(外幕)、T-0(インナー)
価格未定
開閉できる大きなメッシュパネルを全面に配備した外幕に、別売りのインナーをセットしたロッジ型2ルーム。外幕はフルスカート仕様だから冬のキャンプにも対応可能。
問い合わせ先:ニューテックジャパン 045(315)4551
機能性を犠牲にしない環境にやさしいテント作りの時代がやってきた!
米国ブランドのニーモは、ギアを使う場所(=自然)にダメージを与えない、廃棄物ゼロや完全循環型モノ作りへと移行。とくに注目なのは100%リサイクル糸を使いながらも、従来より4倍長持ちする撥水性や業界最高レベルの耐加水分解性をもつテント生地だ。
ジャック・ウルフスキン/STAR TUNNEL Ⅱ
¥39,600
フライとボトムに、PFC(フッ素化合物)フリーの100%リサイクルポリエステルを採用した2人用モデル。(5月発売予定)
問い合わせ先:ジャック・ウルフスキン カスタマーサービス 0120-300-147
ニーモ/ホーネット オズモ 2P
¥81,400(予価)
リサイクル素材でありながら、強度、耐久性に優れた独自開発の「オズモファブリック」を採用。しかも軽量でコンパクト。
問い合わせ先:イワタニ・プリムス 03(3555)5605
※構成/坂本りえ 撮影/中村文隆 協力/影山盛太、木村泰河
(BE-PAL 2023年2月号より)