4歳児とチャレンジ!廃棄されるジビエ革を活用したLOGOSレザークラフトキットを作ってみた
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    2023.02.11

    4歳児とチャレンジ!廃棄されるジビエ革を活用したLOGOSレザークラフトキットを作ってみた

     

    キャンパーから熱い支持を集める『LOGOS(ロゴス)』から、初となるレザーアイテムが発売されました。しかも、子どもも気軽にチャレンジできるレザークラフトキットです。なんでも「折りたたむだけ」とのことなので、近ごろ折り紙にハマっている4歳の娘と一緒に作ってみました。

    ジビエ革を有効活用することで伝えたいこと

    クラフトキットは、レシピ、部材、シカ型にくり抜かれた革がセットになっています。

    このキットを企画したのは、狩猟免許を持つ現役の猟師であるスタッフの安田さんです。なぜ、シカ革を使おうと考えたのですか?

    「僕自身、秋田の生まれで周囲に狩猟免許を持つ人も多く、狩猟は身近でした。免許を取ってからは、シーズンになると毎週末のように山へ行きます。

    現代の狩猟は、食肉のためだけではなく、増えすぎて農作物への食害やそのほか多岐にわたる問題を引き起こす “害獣”対策という役割があります。ところがそういった面を知らない方からすれば、狩猟=かわいそう、残酷、といったイメージがあるようで・・・。

    そこで、通常であれば廃棄される害獣革をジビエ革として有効活用することで、有害鳥獣資源の活用と認知向上ができればと企画しました」

    使用しているのは、これまでは廃棄処分されていたニホンジカのジビエ革。狩猟免許を持っていても自分でなめすのは難しく、通常は地面に埋めて自然にかえしているそう。

    また、このキットはクラウドファンディングで先行販売したそうです。店頭に並べれば、すぐ人気に火がつきそうですが?

    「『ロゴス』では、3年ほど前に医療向けの使い切り防護ガウンをメーカー協力のもと開発。クラウドファンディングで寄付をつのり、防護ガウンを寄付するという取り組みを行いました。

    その時の経験で、クラウドファンディングのサイトでは、一つひとつに込めた想いやこだわりがしっかりと届けられます。だから、共感してくださった方々に納得してご購入いただける。

    今回も、レザークラフトという楽しみを介して伝えたい背景があったので、クラウドファンディングを活用したんです」

    なるほど。確かに、レザークラフトが気軽に楽しめるキットは、他にもたくさんあります。その中で、今回のキットがどのような想いで企画されたか。またそれを、アウトドアメーカーである『ロゴス』が発信する意味が、きちんと伝わるとよいですよね。

    環境に配慮して仕上げられた、レザーのカシミヤ「シカ革」

    レザー特有のよい香りがします。

    届いたキットには、シカ型に抜かれた革も入っていました。娘は「シカさん!」とすぐに反応。幼い娘にもわかるよう「これは、山にたくさんいるシカさんの命を大切に使うためのものなんだよ」と伝えます。

    触れると、すべすべとして心地いい~。シカ革は、レザーのカシミヤとも呼ばれ、しっとりやわらかい触り心地が特徴なのだとか。通気性、吸湿性にも優れ、型崩れしにくく長期間使えるという面もあります。

    今はしおりとして活躍しています。

    皮を革にするには「なめし」という行程が必要なのですが、こちらは環境にも配慮した「ノンクロムなめし」です。使えば使うほど、色の深みが増すので、革本来の「エイジング」を楽しむことができるそう。少しずつ、世界に一つになっていく喜びも、レザーアイテムならではですね。

    早速作ってみよう

    『ロゴス』HPにも、作り方がのっています。

    ビニール袋に入っている部材を確認、レシピをおさらいしたら、早速作っていきます。

    「ポイントは、折りたたむ時にしっかり折り目をつけていただくこと。これだけです!」

    レシピは、とてもシンプル。型抜きされたシカ革を、ネジ穴が重なるよう、順に折りたたんでゆきます。

    穴にネジのベースを入れるところは、母が担当。

    クルクル留めるのは、娘が担当。

    折りたためたら、ネジ穴にネジを入れ、クルクル留めれば出来あがり。コインケースはキーリングもつけます(これは、ちょっと硬いので要注意!)。

    左「鹿革クラフトコインパース」2,780円(税込)、右「鹿革クラフトカードケース」2,380円(税込)。各20gと軽量!

    出来あがったアイテムは、工夫次第でいろいろ使えます。

    『ロゴス』の検証によると、「コインパース」はミニ財布(500円×2、100円×5、50円×2、10円×5、5円×2が収まります)はもちろん、キーケースやアクセサリーケースとして。「カードケース」は、名刺がおよそ60枚入るカードケースから、ミニウォレット、救急セット入れ、アメニティケースなどに活用できるとのこと。

    いただいた名刺も入れられるよう、記者は自分の名詞は15枚くらい入れて持ち歩いています。

    「カードケース」は、名刺入れとして愛用中。触り心地がよいので、電車の中などで、気がつくとすりすりしています。

    キャンプやフェスのミニ財布にもしたいけれど・・・。

    銭湯へ行くのに、1000円札、カード、小銭を入れてみたことも。これはこれで便利ですが、濡れるのが気になるので、どうすれば活用できるか模索中です。

    1000円札は3つ折を半分にしたら、ちょうど入りました。

    「コインパース」は、娘のおつかい用財布としてデビューさせようかな? 試しにお金を入れてみましたが、お札は6つ折りにしないと厳しいので、小銭でOKのお買いもの限定になりそう。

    大切にしたのは「ネジ一本で完結するシンプルさ」

    折り紙のようにたたむだけというシンプルさがいい。

    「レザークラフト」と一口でいっても様々ありますが、なぜこの2アイテムにしたのか、安田さんに伺いました。

    「じつは、他にも小物入れなどのサンプルも作りました。でも、やはり縫うなど道具を必要とする作業があると、ハードルが一気に上がります。誰でも楽しめるには、ネジ一本で完結するというシンプルさが大切。お子さんと親御さんで、一緒にワイワイたのしんでいただきたくて

    確かに! レザークラフトは、慣れてゆけば縫うのもまた楽しいけれど、専用の道具を揃えたり、ある程度の力が必要だったりします。今回のように、道具も力も必要ない“超初心者向け”だからこそ、家ではもちろん、キャンプに持っていって作る、なんてことも出来てしまいます

    何でも自分でやりたがるお年頃。立派なレザーアイテムが出来てドヤ顔。

    今回のキット、レザークラフトがはじめての4歳児も、あっという間に完成させました。「続編も企画中です!」とのこと。今からとっても楽しみです!

    取材協力=ロゴス・コーポレーション

     

    私が書きました!
    編集者・ライター
    ニイミユカ
    兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

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