話題のワークマン「BASICドームテント」は冬でも使えるのか検証してみた
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    2023.02.19

    話題のワークマン「BASICドームテント」は冬でも使えるのか検証してみた

    BASICドームテント

    著者私物。

    キャンプ界に衝撃を与えたワークマン「BASICドームテント」

    ワークマンの「BASICドームテント」は、本体とフライシートで構成されるダブルウォールのテント。

    本格的なデザインのテントにもかかわらず、価格は破格の4,900円!キャンプ界に衝撃を与えた商品です。

    筆者も実際に利用したところ、その性能の高さに驚き、ソロキャンプで使うなら十分、と実感しました。

    しかし、春、夏、秋のキャンプシーズンで快適に使えたとしても、冬に使えるかどうかは別の話。

    そこで、近所のキャンプ場を予約し、「BASICドームテント」で冬キャンプは可能か検証してきました。今回は、その結果を報告します。

    「BASICドームテント」とは?

    テントセット内容

    BASICドームテントのセット内容。色はグリーン。

    「BASICドームテント」は、ワークマンから販売されている、ダブルウォールのテントです。ポールと本体は吊り下げ式で、設営が非常に簡単。慣れれば、初心者の方でも設営に10分かからないでしょう。

    セット内容は本体、フライシート、本体用ポール、キャノピーポール、ペグ、ロープ、天井ネット、そして収納バッグ。カラーは全部で6色(※2023年2月時点)あり、キャンプスタイルに合ったデザインを選ぶことができます。

    耐水性はフライシートで約2,000mm、フロアシートで約3,000mmの性能となっています。

    「BASICドームテント」は冬キャンプで使ってOK?

    なお、筆者は「BASICドームテント」を冬キャンプで使うにあたり、気になっていた点が2つありました。

    テント背面のメッシュ

    本体に大きなメッシュ部分があります。

    ひとつは、本体背面に換気用の大きなメッシュ部分がある点です。ここから冷気が侵入して、室内の気温が下がることが予想されます。

    フライシートのすきま

    フライシートの隙間も気になります。

    もうひとつは、フライシートと地面の間に隙間がある点です。ダブルウォールのテントによくあるデザインですが、ここからも冷気が入ってきそうで、そこが懸念点でした。

    ワークマンへ問い合わせしてみた

    この「BASICドームテント」、ワークマンの秋〜冬用のカタログに掲載されているので、「おそらく冬キャンプで使ってもいいだろう」と思っていましたが、念のため冬キャンプ禁止商品ではないか、ワークマンに問い合わせてみました。

    「『BASICドームテント』は適切な寝袋とマットを使用すれば、冬に使っても大丈夫ですか?」(筆者)

    「使用環境が様々である以上、『テント単体』で安全を担保することはできかねてしまいます。しかしながらSG基準を満たした製品になりますので、鈴木様(筆者)のおっしゃる通り、適切な防寒アイテムを併用していただければ大丈夫かと思います」(ワークマン担当者)

    このように回答をもらいました。それでは、適切な防寒アイテムを揃えて、いざ検証してみたいと思います。

    さっそく防寒アイテムを用意!

    冬キャンプ装備

    今回の冬キャンプの装備。一番右が「BASICドームテント」。

    さっそく、手持ちの道具で防寒アイテムを揃えてみました。今回の冬キャンプの装備は以下の通りです。

    インナーシート

    テントインナーシート

    インナーシートは「オールウェザーブランケット」を使用。

    インナーシートは、筆者が山岳テントでいつも使っている、グラバーの「オールウェザーブランケット」です。NASA開発のシートで、片側がアルミ蒸着されており、高い保温・遮熱効果があります。

    マット

    テントマット

    マットは2枚を重ねて使います。

    地面からの冷気を防ぐために、マットはサーマレスト「Zライトソル」と「リッジレストクラシック」の2枚を重ねて使います。2枚合わせると断熱性能が増し、秋から冬にかけての寒さをしのぐことができます。

    寝袋

    寝袋

    寝袋はタケモの「スリーピングバッグ7」。

    寝袋はタケモの「スリーピングバッグ7」を用意。筆者の所有する寝袋の中で、一番暖かいものを使いました。

    最低使用温度の参考値は、マイナス15℃で、秋から冬にかけての登山にも使用できる寝袋です。

    実際に「BASICドームテント」で冬キャンプしてみた

    冬キャンプの夜

    いよいよBASICドームテントで検証開始。

    いよいよここから、検証開始です。夕飯をすませて、23時ごろ就寝。

    はじめは内外ともに5℃程度と気温差は無いものの、0時には外気温が4.3℃、テント内が6.9度℃と少しずつ差が出てきます。

    冷気の侵入はあまり気にならず、マットと寝袋のおかげもあって就寝環境は良好。快適に眠りにつくことができました。

    BASICドームテント

    明け方の外気温は氷点下に。

    外気温が一番低くなったのは、明け方の6時過ぎで、マイナス0.4℃。

    その時のテント内の気温が4.0℃で、その差3.6℃。この時間帯も問題なく就寝できました。

    テント内部

    テント本体内側に目立った結露はありませんでした。

    明け方のテント内部に、目立った結露が見当たらなかったのは意外な点でした。

    テント本体とフライシートのクリアランスが取れていたのと、気になっていた本体のメッシュ部分による通気性のおかげだと思われます。

    おかげで、寝袋が濡れることはなく、快適に眠ることができました。

    適切な装備で冬キャンプを楽しもう!

    冬キャンプ

    ぜひ冬もキャンプを楽しんでください。

    今回、「BASICドームテント」で冬キャンプをしてみた結果は、「冬でも、『BASICドームテント』は使える。ただし、防寒アイテムが必須」というものでした。

    つまり、適切な防寒アイテムを準備すれば、「BASICドームテント」で快適に冬キャンプを楽しむことができるというわけです。マットや寝袋などの防寒アイテムと「BASICドームテント」を揃えて、ぜひ冬キャンプに出かけてください。

    冬ならではの楽しみが見つかるかもしれませんよ。

    私が書きました!
    アウトドアガイド・ライター
    すー(鈴木 隆)
    日光市生まれ日光市育ち。40代で脱サラ後に、カナダに留学して退職金を使い果たす。帰国後は観光関係の仕事をしつつ、アウトドアガイドとしても働く日々を送っています。キャンプ、登山、ロードバイク、トレランなど外遊びが趣味で、楽しく働いて生活することをモットーとしています。

     

     

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