都市部に暮らしながら、アウトドアを楽しむ。
そんな理想の暮らしをテーマにした賃貸ルーム「アーバンアウトドアルーム」が完成した。リフォーム・リノベーション会社の朝日リビングと、コロンビアスポーツウェアジャパンの共同開発により誕生した、とっておきの2部屋だ。
「新しさ」と「古さ」、「都市」と「自然」がコラボする街=ポートランド
「『コロンビア』ブランド発祥の地、オレゴン州ポートランドは、自然と共存するスローライフの街。全米で一番住みたい街とも言われています。DIYやクラフトビールなど独自のカルチャーを持っていて、日本でも注目が高まっています。そこで、ポートランドの街並みやカルチャーをデザインに反映してもらいました」(株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン マーケティング部 新井春菜さん)
マウント・フッドが見守るポートランドは人口約60万人、面積は約375平方キロメートル。日本の都市と比較すると、栃木・宇都宮市をややコンパクトにしたイメージだ。
大都市ではないが、ポートランドからシアトルにかけては“シリコン・フォレスト”という別名を持つハイテク産業の中心地。一方、市内にはサイクリングコースが整備され、ウィラメット川ではカヤックを楽しめるという、アウトドア好きにはたまらない環境が広がる。
快適さを追求した最新ハイテク施設ばかりではなく、自然はもちろん、古いものがしっかり残るポートランドの街並み。クリエイターが集うのは古い倉庫街を再開発したエリアだし、ポートランド国際空港にあるカーペットは30年以上前から同じ柄で補修を重ねてきたもの。新しいものと古いもののコラボが生み出す居心地のよさが、人々を魅了する。
サイクリングを楽しむ人が多いため、カフェには自転車用スタンドも当然用意されている。
「アーバンアウトドア」がテーマの部屋
そんなポートランドをイメージした「アーバンアウトドアルーム」が、こちら。
古びたレンガをイメージした壁紙、錆びたパイプを模した棚など、リノベーションしたばかりの新しさではなく、エイジングの魅力を打ち出しているのがおもしろい。
ポートランドらしい“新旧コラボ”を表現するためにレンガ風壁紙を一から作成。寂れた雰囲気は、木製のコットやテーブルはもちろん、メタルのボックスとも相性よし。
スイッチプレートもこの通り。壁紙になじませ、悪目立ちしないようにデザインしている。
作り付けの棚。鉄パイプを使っているように見えるけれど、壁の強度を考慮した樹脂製パイプだ。ここに、エイジング加工を施した棚板を渡している。ランタンや古いシングルバーナーなんかを飾りたくなる。
ないものは作る!
DIYゴコロをくすぐる仕掛けも
「ないものは作る」というDIY精神が根付いたポートランドでは、手作り&リサイクルが生活の一部となっている。
ポートランドのDIY精神は、ファニチャーやウエア造りにとどまらず、クラフトビールやカフェなど「食のDIY」へと進化中だ。
写真の「Coava」は、家具工房と協業するなど「クラフト&ホスピタリティ」がテーマに掲げ、ポートランダーたちから熱く支持されている人気のカフェ。
「アーバンアウトドアルーム」の一面は、手軽に自分らしくアレンジできるように「有孔ボード」を設置している。じつは、これもポートランドのDIYカルチャーを反映させた結果だ。
かつて「コロンビア」のマザー、ガート・ボイル会長が、夫のために「マルチポケットフィッシングベスト」を発明したように、ポートランドでは「ないものは作る」のが当たり前。ポートランド的なDIYカルチャーを、この部屋でも体験できるというわけ。
日本の賃貸ルームは壁への穴開けなどもってのほかだが、「アーバンアウトドアルーム」で採用した有孔ボードなら、気軽にDIY気分を楽しめるのだ。
フックを使ってお気に入りのウエアや写真を飾るのはもちろん、ペグハンマーや寝袋を飾ってもサマになる!
コロンビアが提案するコンセプトルームは、快適で便利な暮らしも、アウトドアもあきらめないポートランドの文化がギュッと詰まった部屋になっている。
春からの新生活、ここからはじめるのも悪くない!
◎「アーバンアウトドアルーム」の物件情報はこちら!
コンセプト賃貸に住もう
https://consumo.jp/concepts/columbia_collabo/
◎文=大森弘恵