春の香りに心躍る!『桜とピスタチオの春ごはん』
桜の淡いピンク色に、黄みがかったグリーンが鮮やかなピスタチオを合わせて、春色の桜ごはんを作ってみました。味つけはシンプルに桜の塩漬けの塩味だけ。ふんわりと香る桜の風味と、ほどよい塩みがピスタチオをおいしく引き立てる、春の行楽シーズンにぴったりの一品です。
【桜とピスタチオの春ごはんのレシピ】
【材料】2〜3人分
- 米 2合
- 切り餅 1個
- 桜の塩漬け 5〜6個
- ピスタチオ(無塩) 30g
<下準備>
- 米を洗い、水けを切ったあと、浸水しておきます。
- 桜の塩漬けは200mlほどの水を入れたボウルですすぐ程度に塩抜きし、ふきんなどで水けを切っておきます。※塩抜きした水はとっておきます。
- ピスタチオは殻から取り出し薄皮を剥きます。薄皮が剥きづらい場合は、湯に浸すと剥きやすくなります。※薄皮の剥き方は後半部分で紹介しています。薄皮を剥いたピスタチオは粗く刻みます。
- 切り餅は、6〜8等分くらいにカットします。
<作り方>
(1)軽く塩抜きしておいた桜の塩漬けは、軸と花びらに分けます。
(2)軸、花びらともに細かく刻み、花びらは炊き上がったご飯に加えます。
(3)浸水しておいた米に、桜の塩漬けの軸部分、ピスタチオ半量、水2合分(うち桜の塩漬けを戻した上澄みの水100ml)を加えます。
(4)蓋をして火にかけます。火加減は中火、沸騰したら火加減は弱火にして10分炊きあげます。
(5)10分経ったら火を止め、蓋を開けて、桜の花びらを加えてさっくりと混ぜ、蓋をしてさらに10分蒸らします。
(6)仕上げに残りのピスタチオ、桜の花びらを散らせばできあがりです。
桜の色香を愉しむ「桜の塩漬け」
桜の塩漬けは、七分咲きの八重桜を塩と梅酢に漬け込んで作られます。春を告げる素材として、お菓子や料理に多く使われています。お祝いの席などでも縁起物として用いられていますね。生の桜から香りを感じることは、あまりありませんが、桜の葉、花を塩漬けにすることで香り成分が生まれるのだとか。塩漬けにした桜の葉や花びらからは、やさしい甘さとほのかにスパイシーな香りがします。
桜の塩漬けは、作るメニューによって、塩の活かし方を変えます。水で戻す時間は、その都度、塩加減を確認しながら使うのがよいでしょう。ご飯ものなどに混ぜ込んで使う場合は、軽く塩抜きする程度で、しっかり塩抜きをしたい場合は、ボウルに水を張り15〜30分程度、水にさらしたものを使用します。
ピスタチオグリーンを活かす方法
ピスタチオは薄皮を剥くことで、全体が鮮やかなグリーンになります。薄皮はそのままでは剥きづらいですが、お湯でさっと湯通しすると剥きやすくなります。殻を取り除いたピスタチオを時間にして15秒ほど湯につけたあと、ザルにあけ、冷めないうちに一粒ずつ指でつまんで皮を剥きます。乾煎りすることで食感もよくなります。
春を、桜を味わう
桜を使ったメニューは、春の気分をグッと盛り上げてくれます。今がまさにお花見シーズンの場所でも、桜満開にはまだ少し早い地域でも、すでに桜は散ってしまったところでも、春色メニューを取り入れて、桜を、春の景色を、心ゆくまで楽しみましょう。