キャンプの際、キャンプ道具はコンテナに入れっぱなしにしておくよりも、ハンガーラックに吊り下げておくと便利です。機能・収納力・デザイン別におすすめのハンガーラックを紹介するので、購入前にじっくり比較検討してみましょう。
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キャンプ用ハンガーラックの選び方は?
一口にハンガーラックといっても、商品によってそのスペックはさまざまです。思い通りの使い方ができるよう、まずはハンガーラックの選び方を確認していきましょう。
使用方法に適した素材かどうか
ハンガーラックは、素材によって使い勝手が変わります。移動・組み立て・使用時それぞれのシーンで、どのような特性があるものがよいのか考えておきましょう。
焚き火のそばに置いて使うなら、ステンレスのような火に強い素材がおすすめです。どっしりとした安定感がありますが、やや重いのが難点といえます。
持ち運びのしやすさでいえば、軽量なアルミ製が扱いやすいでしょう。ただし、軽いほど倒れやすくなるため、風が強い日は転倒しないよう注意が必要です。
サイトをナチュラルな雰囲気に仕上げたいなら、木製のものがよいでしょう。しかし燃えやすい素材なので、なるべく焚き火から距離を置くのが安心です。
サイズと耐荷重をチェック
ハンガーラックは小さすぎると収納量が足りず、大きすぎると移動時の手間が増えます。荷物量や移動方法など、キャンプスタイルに合ったサイズを選ぶことが重要です。
そのときによってキャンプに行く人数・収納したい量が変わるという場合は、幅・高さを調節できるハンガーラックを選ぶとよいでしょう。
また、ハンガーラックに負荷をかけすぎれば、曲がったり折れたりといったトラブルが起こりかねません。重いクッカー・ランタンなどを吊り下げる場合は、耐荷重もチェックしておきましょう。
設置と組み立て方法で選ぶ
キャンプ用のハンガーラックには、『自立型』と『打ち込み型』があります。自立型は組み立てれば設置完了となるので、地面が固くてもアスファルトであっても問題ありません。
打ち込み型は脚部分を地面に打ち込んで設置するタイプで、しっかり固定できるのがメリットです。その反面、簡単には移動できないため、設置前にどこに置くか決めておく必要があります。
なお、たいていのハンガーラックは、ポール同士を組み立てるだけなので設置は難しくありません。ポール同士がショックコードでつながっている折りたたみ式なら、より簡単に組み立てられるでしょう。
キャンプ初心者に!シンプルハンガーラック
キャンプに慣れていないと、何をどのくらい収納したいか想像がつきにくいかもしれません。そんなときには、汎用性の高いベーシックなハンガーラックがおすすめです。
フィールドア「アウトドアハンガーラック」
アルミ合金の中でも強度に優れた『超々ジュラルミン』という素材でできたハンガーラックです。耐荷重は約20kgなので、吊るすものを選びません。
Sサイズは約74.5×55×76.5cmで、ランタン・シェラカップなど置き場に困りがちな小物を収納できます。座ったままツールを扱えるので、こぢんまりとしたキッチンにもぴったりです。
Mサイズは約114.5×93×111.5cmあり、ハンギングネットを掛けたり使用後のシュラフを干したりと、物干し竿代わりにも使えるでしょう。
参考:【A7075】超々ジュラルミンとは? 材質と加工におけるポイント « 研削・切削加工センター .com
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- 商品名:フィールドア「アウトドアハンガーラック」
- フィールドア公式オンラインストア:商品はこちら
フィールドア
アウトドアハンガーラック
サイズ 組立時 : (約)114.5cm×93cm×111.5cm 収納時 : (約)50cm×10cm×10cm 材質 A7075 超々ジュラルミン 重量 (約)1.3kg 耐荷重 20kg
コールマン「2WAYハンギングラック」
「昼間の暑いときは上着を掛けて、食事時はキッチンツールの収納に使いたい」そんなときに便利な、High・Lowの2ポジションに高さを切り替えられるハンガーラックです。
Highのときは約103.5×63×103cm、Lowのときは約103.5×39×74.5cmと、幅には十分な余裕があります。工具いらずの簡単組み立てで、慣れていない人でも手早く設置できます。
フック4個が付属しているので、別途買い足す必要はありません。バーの耐荷重は約12kgですが、フックの耐荷重は1個につき約3kgなので、1方向に重量がかかりすぎないよう注意しましょう。
- 商品名:コールマン「2WAYハンギングラック」
- コールマン公式オンラインストア:商品はこちら
ソロキャンプにも!軽量ハンガーラック
ミニマルキャンプにおいては、あらゆる荷物の軽量化が欠かせません。徒歩キャンプ・ソロキャンプで活躍する、軽量ハンガーラックを紹介します。
ロゴス「TAKIBI A型ツールラック」
重量わずか約0.49kgの、超軽量ハンガーラックです。収納時のサイズは約7.5×30.5×3cmとコンパクトで、移動も設置も苦になりません。女性や力に自信のない人でも、扱いやすいでしょう。
組み立てたときのサイズは約58.5×42×56cmです。レードル・トング・グローブなど、散らかりがちな小物をすっきりと収納できて、使うときに探す手間を省けます。
収納袋にS字フック4個と、付属品も充実しています。ただし、耐荷重は約2kgなので、荷物の多いグループキャンプではやや物足りないかもしれません。
- 商品名:ロゴス「TAKIBI A型ツールラック」
- ロゴス公式オンラインストア:商品はこちら
スモア「アルミニウムハンギングラック S」
軽量かつ丈夫なアルミ合金を使った、安定感のあるハンガーラックです。S・Lの2サイズ展開で、ソロキャンプで使うならSサイズがちょうどよいでしょう。
デザイン面にもこだわったアイテムで、5個付属するフックのベルト部分にはPUレザーが使われています。さりげなくブランドロゴがあしらわれており、おしゃれにこだわるキャンパーも満足する仕上がりです。
Sサイズは約85.5×48.5×76cm、Lサイズは約126.5×71.5×102.5cmとなっています。重量はそれぞれ約0.65kg・約0.88kgで、多少の負荷を気にしなければ、Lサイズを選んでもよさそうです。
- 商品名:スモア「アルミニウムハンギングラック S」
- スモア公式オンラインストア:商品はこちら
収納力抜群!キャンプ用大型ハンガーラック
グループ・ファミリーなど大人数でのキャンプでは、何かと荷物が多くなりがちです。そこで、たくさんのツールを収納できる、大型ハンガーラックをピックアップしました。
キャプテンスタッグ「トレッカー フィールドハンガーラック 2段」
本商品の目玉は、吊り下げ用のバーが2段ある点です。1本のバーのサイズは約67cm、2段合わせて約134cmの大容量になります。
下段は地面から約65.5cm・耐荷重約6kgです。高さがあり、そこそこ重いものも吊り下げられるので、フライパン・鍋など調理器具の収納に重宝するでしょう。
上段は地面から約98cm・耐荷重約2kgとなっているため、タオル・上着といった軽くて長さのあるものを収納するのに向いています。
- 商品名:キャプテンスタッグ「トレッカー フィールドハンガーラック 2段」
- キャプテンスタッグ公式オンラインストア:商品はこちら
スノーピーク「ステンレスキッチンテーブル」
ちょっと変わった使い方ができるのが、スノーピークのラックです。棚板が2枚付いていて、フレームに合わせて上下2段の棚を作れます。
キッチンツールは、吊り下げ収納できるものばかりではありません。例えば、下段に取っ手のない食器類・コンテナを収納し、上段の棚を外して吊り下げ収納にすることも可能です。
約117.5×54.5×110cmと、収納量も申し分ありません。ユニットシステムである『IGTフレーム』(別売)をセットできることもあり、特にスノーピークユーザーには見逃せないアイテムといえるでしょう。
- 商品名:スノーピーク「ステンレスキッチンテーブル」
- スノーピーク公式オンラインストア:商品はこちら
スノーピーク
ステンレスキッチンテーブル
サイズ:1,175×545×1,100(h)mm 収納サイズ:1,200×515×120(h)mm 重量:16kg
キャンプ飯調理に活躍するハンガーラック
「キャンプの楽しみといえばキャンプ飯!」という人におすすめなのが、火にかけて使えるハンガーラックです。調理の幅が広がるアイテムをチェックしましょう。
ハイランダー「アイアンマルチハンガー」
打ち込み型でスペースを取らず、焚き火のそばにすっきりと設置できます。メインとなるバーは約80cm、突き出すフック部分まで含めると約138cmの幅があります。
鉄製ハンガーラックなので、火のそばで使っても本体に燃え移ることはありません。トライポッド代わりに使えて、キャンプ調理の幅が広がるでしょう。
フック1本あたりの耐荷重が約3kgのため、比較的重めのクッカーも収納できます。ただし、グローブ・タオルのような燃えやすいものを掛けておくときは、注意が必要です。
- 商品名:ハイランダー「アイアンマルチハンガー」
- ハイランダー公式オンラインストア:商品はこちら
ハイクマン「ランタンスタンド メッシュテーブル付き」
鋼で作られた、キャンプ調理に特化したハンガーラックです。セット内容は、ランプホルダー・フック・ポール・焼き網となっており、通常のハンガーラックのようなメインバーがあるわけではありません。
その分、使い方はシンプルです。ランタンで手元を照らしながら、焚き火調理を楽しみましょう。トング・菜箸も吊り下げておけるので、焚き火とハンガーラックだけでコンパクトキッチンができあがります。
サイズは約78×156.5cmと、1人でのんびり気ままなキャンプにもぴったりです。1本脚でうまくバランスを取れるようになっているため、設置の手間もかからないでしょう。
- 商品名:ハイクマン「ランタンスタンド メッシュテーブル付き」
- ハイクマン公式オンラインストア:商品はこちら
キャンプ場に映える木製ハンガーラック
ステンレス製・アルミ製は、どちらかというとスタイリッシュなイメージです。ナチュラルなデザインが好きな人には、次の2点のようなあたたかみのある木製が合うかもしれません。
ビジョンピークス「アカシアハンガーラック」
アカシアの天然木を使った、木のぬくもりが感じられるハンガーラックです。約122×52×105cm、重さは約3.6kgと大きめサイズで、多少の風には動じない安定感があります。
耐荷重は約10kg、バーも長いので余裕をもって収納できるでしょう。付属する5個のフックを使えば、細々としたものも吊り下げられます。
ベージュ系のコットンテントや、暖色系のほのかな明かりのランタンと組み合わせると、よりいっそうナチュラルな雰囲気に仕上がりそうです。
- 商品名:ビジョンピークス「アカシアハンガーラック」
- ビジョンピークス公式オンラインストア:商品はこちら
ハイランダー「ウッドハンガーラック」
北欧風インテリアが好きという人に、一押しのハンガーラックです。天然木ならではのあたたかみのあるデザインと、アウトドアにぴったりな実用性を兼ね備えています。
約80×33×82cm、重さは約1.92kgと使い勝手のよいサイズ感で、耐荷重は約20kgです。下部にはポリエステル素材の生地棚があり、吊り下げにくい小物を収納できます。
白木の自然な木目を生かしたデザインは、緑あふれるキャンプ場に映えるでしょう。いかにもアウトドア用品といったアイテムではないので、自宅でも活用できそうです。
- 商品名:ハイランダー「ウッドハンガーラック」
- ハイランダー公式オンラインストア:商品はこちら
まとめ
キャンプ用品が増えてくると、リビング・テーブルの上が散らかりがちです。ハンガーラックがあれば、ツールをすっきり収納でき、作業スペースも広がるでしょう。
何より、吊り下げ収納は見た目にも抜群です。キッチンツールを吊り下げておくだけで、どことなくキャンプ上級者といった雰囲気が漂います。
ハンガーラックを選ぶには、素材・サイズ・重さをよく吟味することが重要です。自分に合うハンガーラックを導入して、理想のサイト作りに挑戦してみましょう。