とにかく麺類、特に「うどん」が大好き!
以前、うどん好きが高じて「さぬきうどんサイクリング」という著書を出版しているくらいだから、当然さぬきうどんは大好物だとして、じゃぁ、ほかのうどんは? とたずねられたら、「うん、どれも、全部好き」と答える私です。
いろんなさぬきうどんを食べ進めるうちに、麺にはコシが強い、やわらかい、太い、細いなど、いろいろあることを知りました。ダシや食べ方もさまざま。どんなうどんにも、それぞれいいところがあって、気づいたらすべてを受け入れるようになっていました。だから、さぬきうどんのみならず、「すべての地方のすべてのうどんが大好き!」なんだと思います。
今回はおもしろいうどんがある地方を旅しました。三重県は伊勢。
「日本一コシのないうどん」なんてちょっと意地悪な言われ方をされているの、たまに耳にするけど、あんなにふんわりもちもちなのに、麺がブチって切れないんだよ。伊勢うどん、すごくないですか!?
そもそもコシってなんだ?コシって、そんなにえらいのか!? んー。うどんの世界は奥深い(笑)。なんてこと、伊勢うどんを食べるたびにいつも思うのです。
伊勢の大先輩ご夫妻を訪ねて
彼らとの出逢いは2006年、ハワイでのサーフトリップでした。以降、海に酒に旅に、たくさん遊んでいただきました。コロナを経て久しぶりの再会!最後にご一緒したのは、次男がお腹にいたとき。そんな次男も5月で5歳です。
5年ぶりに会ったお二人はますます元気で、相変わらず仲良くて、じいじ、うっそ!74歳なの!?ずっと動き回る次男と軽やかに走り回っていました。「今夜はよく寝れそー」だって(笑)。
そんなYさんご夫妻からお餞別として、なんと「伊勢うどん」を12玉いただいたのです。「旅の最中、食べなよー」と。
那智勝浦で目覚めた翌朝、さっそく茹でましょう。
そうそう、私のキャンピングカーの旅って、1日食べ物がずれるんですよねー。ちなみにこの日は、和歌山県那智勝浦の港で「マグロ」を買い、移動した先の山中にある「熊野古道」でいただきました。
旅先で作った伊勢うどんの「材料」(家族4人分)
- 伊勢うどん(生麺)×5袋
- タレ
- 細ネギ
お好みで温泉卵(万年ダイエッターな私の「タンパク質補給」です)、鰹節、一味とか七味とかの辛み、かまぼこ、天ぷらをトッピングしても美味しいですよ!
伊勢うどんのタレは、たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布などの出汁を加えた独特な真っ黒な色。パッと見たところ塩辛そうですが、じつはそうでもなくて、不思議で濃厚な味わいなんです。これが極太もちもち麺に絡んでじつに美味しい。
推奨のゆで時間は沸騰後2~3分ですが、以前Yさんの奥さまが教えてくれたやり方で私は作っています。水から麺を入れて、沸騰してから5分ほどふつふつと茹でる。そんなに火にかけるから、より「もちもちふわふわ」な食感になるのだそう。
ちなみに、マチナカでいただく伊勢うどんは、ずっと茹で続けているそうです。で、客が来たらスグ提供。汁がないためゾゾゾッと素早く食べられます。「お伊勢参り」で混み合う客をさばくのにピッタリのメニューなんですね。
この日のキャンピングカーでの朝食は、生ハムきゅうりトマトサラダ、家で剥いてきた高知の文旦、ヨーグルト。そして伊勢うどんでした。
もちもちスルスル、幸せが私の口のなかを満たしていくのでした。子どもたちは「我先に!」とオカワリしまくっていましたね。家族みんなの大好物!
伊勢うどん「リメイク案」
真っ黒い出汁を足しながらいただくと、少し甘みも加わってより深い味になりました。
Yさんおすすめの「カレー伊勢うどん」にトライ!
いかようにも「味変」可能な伊勢うどん。簡単調理で、お伊勢参りの旅人のようにサクッといただける。旅のお供におすすめですよー。伊勢うどんは、いろいろなメーカーのものをネットでお取り寄せできるので、ぜひ、キャンプでお試しください。