保育園で今年度最後の自然遊びの日。この日は年長さん、年中さんと一緒に神社の奥へ探検に出かけました。
目の前に現れたのは大きな藤蔓。1年間さんざん野生的に遊んできた彼らには、もうどんな声かけもいらない。子供達は一目散に藤蔓へかけだした。
目の前に現れた大きな藤蔓に、彼らは様々な想像を膨らませて走った
「あー秘密基地だ!いこう!」
年長さんの目には、大きな藤蔓が秘密基地に移ったようだ。彼らは早速蔓に登りはじめ、そして空中に浮いた秘密基地でさまざまな“ごっこ”がはじまった。ヒーローごっこ、ターザンごっこ、そしておままごとと、一見どこでも出来そうな遊びなのだが、この秘密基地で行うのが最高なのだ。
時々落ちそうになる子もいるが、身体を上手につかって体制を元にもどして落ちそうになった“ピンチ”をそのまま何度も繰り返して遊びに変えていった。
もうアドバイスなんていらない年長さん。
自分でコースを見つけて入り組んだ藤蔓を登っていく。
はじめは失敗したこの動きは、面白かったのか何度も繰り返された。
高いところに腰掛けてビックスマイルをする男の子。
ここが自分の部屋だそうだ。
年長さんとの遊びが終わって年中さんとの遊びが始まると、子供達は同じく藤蔓を見つけ出し、すかさず遊びに走って向かった。
力やボディーバランスはまだ年長さんには劣るものの、気迫と遊び方のダイナミックさは負けていない。どこまでも高く登り、そして藤蔓の中にある小さなリビングでおままごとが始まった。
野生を受け継いだ年中さんも、年長さんに負けない野生っぷりを発揮した。
保育園や幼稚園では、昨今学年別で過ごすだけではなく、3、4、5才や4、5才一緒に時間を過ごす時間を作ることが増えてきている。
これには色々な狙いがあるのだが、そのいくつかの効果として、「年長のお兄さん、お姉さんを見て真似をするようになる」「お兄さん、お姉さんがやっていることは、いつの間にか出来るようになる」といったことがある。
まだまだバックアップは必要だが、充分にワイルドな園児達がたくさんいた。
どうやら年長さんが持つ「野生」もしっかりと年中さんに受け継がれたようだ。来年度には年長さんになる彼らはすでに年長さんと同じ野生児スピリットを持っている。なんて心強いことだろう。
新年長とは、よりいっそう野性味あふれる遊びを展開していかないといけないな。また嬉しい悩みが始まったのである。