山道を歩くため、泥や土埃などで汚れやすい登山靴。登山から帰ってくると、登山靴がどろどろになっているのはよくあること。
登山靴を長く使用するためにも、帰ってきたら綺麗にするとともに、メンテナンスを適切に行いましょう。
今回は、登山靴のお手入れ方法について紹介します。初心者の方も簡単にできるお手軽なやり方です。
筆者も最初は、お手入れは面倒なものだと考えていたため、あまりきちんとメンテナンスを行っていませんでした。しかし、やり方をしっかりと学び実践してみると、想像していたよりも簡単で、結果靴も長持ちするようになりました。
ぜひ、みなさんも大切な登山靴のメンテナンスをしてみてもらえればと思います。
お手入れに使用した道具
今回お手入れに使用する道具は、クリーナー、防水スプレー、ブラシ、バケツです。
クリーナーや防水スプレーは、種類によって使える素材と使えない素材があります。色落ちや劣化の原因になることもあるため、必ず事前にお手入れしたい登山靴の素材にそれらが対応しているかを確認しておきましょう。
今回、筆者はクリーナーとしてGranger’s(グランジャーズ) の「フットウェア+ギアクリーナー」、防水スプレーとして同じくGranger’sの「フットウェアリペルプラス」を使用しました。
登山靴のお手入れ方法
こちらが、今回お手入れに使用する、実際に登山に行った後の登山靴です。
ソールの部分はかなり泥汚れや土埃がついています。また、スウェード素材のところも遠目で見るだけではわかりませんが、かなり汚れています。
では、さっそく筆者が実践しているお手入れ方法を紹介していきます。
(1)中敷きと靴紐を取り外す
まずは、汚れを落としたり、メンテナンスをしたりしやすいように、中敷きと靴紐を取り外しましょう。
なお、中敷きは使用するたびに取り出し、普段からしっかりと乾かしておくことをおすすめします。
その際に汚れていると感じたときは、都度洗剤やブラシで洗っておきましょう。洗った後は、しっかりと乾かしてから元に戻します。
(2)泥や土を落とす
細かいお手入れを行っていく前に、大きな泥や土はあらかじめ落としておきましょう。
汚れをほったらかしにしたまま上から防水スプレーをかけたり、使用後すぐに箱や下駄箱など風通しの悪いところに保管したりするのは、カビや劣化の原因になります。
アウトソールの小石を取り除く
アウトソールを確認します。小石などが挟まっている場合は取り除きます。
ブラシや布で砂埃を取る
次に、砂埃の汚れを落としていきます。
ブラッシングで汚れが十分に落ちるなら、それが一番靴へのダメージが少なく、素材の劣化を軽減できます。乾いた布などで拭いて落ちる場合は、その方法でも大丈夫です。
この際、ごしごしこすりすぎると登山靴の傷みの原因になるため、優しくこすりましょう。
残った汚れをクリーナーで落とす
ブラシで取れる汚れを落とした後、残っている汚れはクリーナーを使用して落としていきます。
クリーナーには様々なタイプがありますが、今回使用している「フットウェア+ギアクリーナー」は、スプレーでさっと吹きかけたら、あとは汚れが浮き出てくるのを待つだけ。簡単お手軽です。
自分が持っている登山靴の素材に使用できるクリーナーの中から、手軽にメンテナンスできる使い勝手がいいものをぜひ見つけてみてください。
(4)乾いた布でクリーナーを拭き取る
クリーナーの成分が残らないよう乾いた布で綺麗にふき取ります。
(5)乾いてから防水スプレーを吹きかける
その後、風通しのよい日陰でしっかりと乾燥させてから、防水スプレーを吹きかければお手入れは完了です。
登山靴の保管は、高温多湿と紫外線を避け、風通しの良い場所がおすすめです。また、時々風にあてたりするのも長持ちさせる秘訣です。
大切に長く使用するためにメンテナンスをしよう
いかがでしたでしょうか。
お手入れと聞くと、大変そうといったイメージを持つ方もいるかもしれません。
今回の記事を読んで「気軽にできそう!」と思えたら、ぜひメンテナンスをして大切な登山靴を長持ちさせてくださいね。