ソロキャンプに必要な道具一式が知りたい!初心者にもおすすめのアイテム12選
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    2023.05.02

    ソロキャンプに必要な道具一式が知りたい!初心者にもおすすめのアイテム12選

    ソロキャンプ初心者にとって、悩みの種のひとつとなるのが道具選び。過不足なく準備したいと思いつつ、「荷物が多すぎた!」となったり、「あのギアを忘れた!」となったりした経験は誰しもあるでしょう。

    また、「身軽に楽しむために荷物は軽量コンパクトに収めたい、だが楽しさや快適性も忘れたくない……」というのが本音ですよね。ミニマルだからといってやみくもにギアの数を減らしたり、軽量にしすぎたりすると、せっかくのキャンプが苦しいだけのものになりかねません。

    自分の楽しみを犠牲にしない範囲で、ギア類の数を減らすには?小回りがきくソロキャンプの道具一式をおすすめアイテムと共に紹介します。

    伝授してくれるアウトドアの達人は?

    アウトドアライター 高橋庄太郎さん

    image

    テント泊を愛し、一年中フィールドへ。著書に『テント泊登山の基本テクニック』(山と溪谷社)、共著に『"無人地帯"の遊び方』(グラフィック社)など。

    初心者必見!ソロキャンプに必要な道具リスト

    今回紹介するソロキャンプの道具一式はこちら。最低限の荷物ながら、火を眺めて過ごすひとりの時間も十分に満喫できるアイテムリストです。

    ソロキャンプに必要な道具一式

    容量60ℓのバックパックを用意!

    (1)バックパック

    いくらミニマルを心がけて装備を選んでも、初心者はパッキングがうまくなかったりして、なにかと荷物がかさばりがち。

    そこで容量には少し余裕を持たせましょう。慣れてくれば数泊分の食料もいっしょに運べます。

    このとき、普通の旅行にも使いやすい“背負えるダッフルバック”をバックパック代わりに選ぶのもおすすめです。

    おすすめはコレ!
    ミステリーランチ/ミッションスタッフル60
    ¥15,400

    問い合わせ先:エイアンドエフ 03(3209)7575 

    肩にかけたり、手で持ったりする以外に、バックパックのように背負えるダッフルバッグ。フロントは大きく開き、荷物の出し入れも簡単だ。

    (2)テント

    テントをミニマルという視点で考えると“軽くてシンプル”なものとなり、現在は500~600gのテントも販売されています。しかし、軽すぎると華奢で壊れやすくなり、シンプル過ぎると快適性も低くなりがちです。

    要するに、初心者には取り扱いが難しいのです。

    だから実際には、最軽量タイプではなくても、耐久性が高く、内部スペースも広いモデルがよいでしょう。それでも現代の最新テントにはソロ用で1㎏程度のものもあります。

    おすすめはコレ!
    ビッグアグネス/コッパースプール HV UL1
    ¥76,780

    ビッグアグネス/コッパースプール HV UL1

    問い合わせ先:ケンコー社 06(6374)2788 

    フライシートには2本のファスナー。出入り口のパネルを大きく開いてポールや枝を利用すればタープのように頭上を覆い、居住性がますます高まる。重量は1.08kg。

    (3)寝袋兼ブランケット

    キャンプ用の荷物を減らすためには“ひとつで二役”な道具が活躍します。

    例えば、寝袋の代わりに、広げるとブランケットとして使えるポンチョ。

    起きているときは防寒着として使えて便利ですし、就寝中は寝袋ほど窮屈ではありません。寒い時期は寝袋と合わせて使って保温力を高める……なんていうのも賢いアイデアです。

    おすすめはコレ!
    サーマレスト/ホンチョポンチョ
    ¥23,100

    問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860

    中央にフードが付き、暖かなポンチョとして“かぶって着られる”ブランケット。写真は収納した状態だが、全身をカバーできる大きさをもち、寝袋代わりに使える。

    (4)マット

    寝袋が“掛け布団”だとすると、マットは“敷布団”に当たり、地面からの冷気を遮断します。内部に断熱材が入っているマットは暖かいのですが、多くの初心者がキャンプをするのは暖かい時期。

    だとすると、断熱材を省いていて軽く、価格も手ごろなタイプでも十分。収納もコンパクトです。

    ただ寝心地を考えれば、膨らませたときに5㎝程度の厚みになるものがほしいですね。ソロ用には幅が50㎝もあれば十分です。

    おすすめはコレ!
    シートゥサミット/ウルトラライトマット(レギュラー)
    ¥17,380

    シートゥサミット/ウルトラライトマット(レギュラー)

    問い合わせ先:ロストアロー www.lostarrow.co.jp 

    全身サイズながら形状をシェイプさせ、重量は395g。温暖な時期には十分な断熱性を持つ。表面には凹凸が付き、厚み5㎝とは思えないほどの弾力性だ。

    (5)ランプ&モバイルバッテリー

    先ほどもお伝えしたように、ミニマルなキャンプを実現するのは“ひとつ二役”的で、応用度が高い装備です。

    最新のモバイルバッテリーには、ライトを直結してランタンとしても活躍するユニークなタイプも登場しています。アウトドアでの使用を考えて防水対策もバッチリで、雨のなかでも明るく過ごせるのですから、うれしいですよね。

    おすすめはコレ!
    エレコム/NESTOUTモバイルバッテリー8000mAh ¥5,980
    ランプ-1 ¥3,280

    エレコム/ NESTOUTモバイルバッテリー8000mAh ¥5,980問い合わせ先:エレコムコールセンター 0570(067)676 

    強力な防水/耐衝撃性をもつアウトドア用。防水性の別売りランプも連結し、付属の小型三脚で立てて使うことも可能だ。

    (6)ヘッドライト

    登山のように早朝や夜間の行動も想定される場合は、安全を考えて遠くまで照らせる光量が高いものを選ぶべきですが、テント周りで近場を照らす程度でよい場合は、光量を抑えた軽量なタイプで間に合います。

    そういうタイプは重量も50gを切るほど軽く、長時間使っていても疲れが少ないので、ひとりの夜をたっぷり味わえます。

    おすすめはコレ!
    レッドレンザー/NEO1R
    ¥5,940

    レッドレンザー/NEO1R

    問い合わせ先:レッドレンザージャパン 03(5637)7872 

    重量39gで最大光量250ル-メン。モバイルバッテリーからUSB接続の充電ができ、電池切れの心配が少ない。赤色ライトも使え、深夜でも目に優しい。

    (7)クッカー

    ソロキャンプで大いに楽しんでもらいたいのが、他人のことは考えず、自分好みのメニューに徹した食事の時間です。

    お腹を満たすだけなら鍋ひとつでも足りますが、フライパンがあると料理の幅は飛躍的にアップ。フッ素樹脂をコーディングしたタイプは焦げ付きにくいばかりか、大半の汚れをふき取るだけで落とせ、調理後の後始末も簡単です。

    おすすめはコレ!
    パーゴワークス/トレイルポット
    ¥8,030

    問い合わせ先:パーゴワークス 042(312)2865 

    袋麺が余裕で入る長方形で、容量1.2ℓのクッカー。内側にはフッ素コーティング加工が施され、フライパンには焦げ付きを抑えるリブもついている。

    (8)フットウェア

    ミニマルなキャンプを突き詰めれば、サンダルは必要不可欠な装備ではなく、サブのシューズとして“あれば便利”という存在です。

    しかし素足で履けるサンダルの解放感は圧倒的で、キャンプ地で寛ぐためには持っていくことをおすすめします。

    ただし、ビーチサンダルのようなタイプは安全ではなく、怪我をしやすい指先にガード機能をもつものがいいでしょう。

    おすすめはコレ!
    キーン/ニューポートレトロ
    ¥15,400

    問い合わせ先:キーンジャパン 03(6804)2715

    風通しがよいデザインながらも、つま先が硬いラバーで覆われ、岩が多い場所でも指先を保護。アウトソールの面積が広く、滑りやすい場所でも安定する。

    (9)レイングッズ

    雨のとき、狭いソロ用テントのなかでいちいち脱ぎ着しなければならないレインウェアよりも、開くだけで使える傘のほうが便利な場合は多いものです。

    持ち運びが楽なのは、やはりアウトドア用に開発された超軽量タイプですが、だからといって広げたときの直径が短いと吹きさらしの自然のなかでは体がすぐに濡れてしまいます。“軽いけれど大きい”ものを探してください。

    おすすめはコレ!
    エバニュー/SL76gアンブレラ
    ¥5,500

    エバニュー/SL76gアンブレラ

    問い合わせ先:エバニュー 03(3649)3135

    重量76gという驚きの軽さ!バッグの中に入れっぱなしでも負担にならない。直径は83㎝もあり、五角形の形状もユニークだ。

    (10)バーナー

    ソロキャンプ向けのバーナーには超小型かつ超軽量タイプもありますが、ゴトクが小さいとクッカーが安定せず、使いにくくなります。

    調理をスムーズに進めるには、ちょっとくらい重くなっても大きめのゴトクを持つタイプが適しています。また、ガスカートリッジとバーナー本体を離した位置で使える“分離型”ならばクッカーの重心も下がり、さらに安全に使えるでしょう。

    おすすめはコレ!
    SOTO/レギュレーターストーブFUSION
    ¥11,000

    問い合わせ先:新富士バーナー 0533(75)5000

    旅先でも入手できるCB缶を使用。大きなゴトクをもつバーナーヘッドとCB缶が分離し、凹凸がある場所でもクッカーを安定して置ける。本体の重量は250gだ

    (11)テーブル

    ソロ用のテーブルには大きな面積は必要なく、A4サイズ前後があれば足りるでしょう。

    上に乗せるものも少ないので、耐荷重もそれほど必要ではありません。だから荷物の総重量を抑えるために、少々華奢でも軽量なもののほうが適しています。

    とくに組み立てが簡単で、コンパクトに収納できるものがおすすめです。

    おすすめはコレ!
    エバニュー/チタニウムソリッドテーブル
    ¥14,300

    エバニュー/チタニウムソリッドテーブル

    問い合わせ先:エバニュー 03(3649)3135

    1.5㎜厚のチタンプレートに4本脚を装着。使用時のサイズは260×140mmで、重量295gと軽い。脚は50㎜と30㎜の2段階の高さで使用できる。

    (12)焚き火台

    じつのところ焚き火台はキャンプに必要不可欠な装備とはいえず、“贅沢品”。荷物を重くするだけです。

    それでも持っていくのならば、軽量コンパクトなものを厳選しましょう。メッシュと細い金属パーツを組み合わせた小型タイプは、メタルプレートを使った大きめの焚き火台ほど丈夫ではないものの、ひとりでのんびりと火を眺めるのには十分です。

    おすすめはコレ!
    パーゴワークス/ニンジャファイヤースタンドソロ
    ¥10,450

    問い合わせ先:パーゴワークス 042(312)2865 

    パーゴワークス/ニンジャファイヤースタンドソロ

    350×250×250㎜のサイズで、たった重量400g。小さく丸めて付属のスタッフバッグに入れれば、バックパックのサイドポケットにも収められるサイズ感だ。

    ソロキャンプはこれだけあれば安心!

    実は難しい荷物の取捨選択。

    ひとりで臨むソロキャンプだからこそ、あれもこれもと用意周到な準備を進めた結果、バックパックに収まらないほどの道具で溢れかえることもありそうです。

    そんなときは、最低限必要な「これだけあれば安心!」というアイテムを頭に入れて、ミニマルかつ快適なソロキャンプを楽しんでくださいね。

    ※構成/高橋庄太郎 撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2023年4月号より)

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