海や山で遊ぶキャンプに必要な持ち物は?アクティブキャンプのミニマルな道具リスト
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    2023.06.29

    海や山で遊ぶキャンプに必要な持ち物は?アクティブキャンプのミニマルな道具リスト

    ミニマルにしたいからといってやみくもにギアの数を減らしたり、軽量にしすぎたりすると、せっかくのキャンプが苦しいだけのものになりかねません。
     
    大事なのは、できるだけ工夫された装備を選ぶこと。結局、装備のミニマル化とは、人それぞれ。自分の楽しみを犠牲にしない範囲で、ギア類の数を減らし、小回りがきく装備をそろえるのがよさそうです。

    では、海や山に行くキャンプでは、どんな持ち物が必要で、どこに工夫を取り入れるといいのか。

    海や山でのキャンプに必要な持ち物と選び方のコツを、アウトドアライターの高橋庄太郎さんに解説してもらいます。

    伝授してくれるアウトドアの達人は?

    アウトドアライター 高橋庄太郎さん

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    テント泊を愛し、一年中フィールドへ。著書に『テント泊登山の基本テクニック』(山と溪谷社)、共著に『"無人地帯"の遊び方』(グラフィック社)など。

    海キャンプや山キャンプに必要な持ち物リスト

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    容量 40Lのバックパックを用意!

    (1)バックパック

    さまざまなキャンプ計画のなかでも、とくにミニマルを極めたいのが、登山に代表される“人力で荷物を運ぶ”アクティブキャンプのときです。

    現代の軽量コンパクトな装備を集めれば、必要な容量はギリギリ40Lでしょうか。それ以上に大きいものは無駄になり、小さいものでは入りきらなくなります。

    40L程度でも、フロントにバンジーコードがついていたりするタイプは荷物を外につけることもでき、収納の際に余裕が生まれます。

    おすすめはコレ!
    ミレー/ワナカ40
    ¥26,400

    問い合わせ先:ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン 050-3198-9161 

    容量40Lは荷物をコンパクトにしないとパッキングが難しいサイズだが、各部ポケットの拡張性が高く、収納は容易だ。フロントポケットの上のバンジーコードも使いやすい。

    (2)テント

    キャンプの装備のなかでも、かさばりやすいのがテント。だからこそソロなら二人用を使ったりせず、必要最低限のサイズを選びましょう。とはいえ狭すぎるとよく眠れず、疲れが取れません。

    体を横たえたうえで荷物を入れても過不足ないスペースになる、縦200㎝、幅90㎝程度がお勧めです。

    おすすめはコレ!
    ニーモ/アトム オズモ1P
    ¥53,900

    問い合わせ先:イワタニ・プリムス 03(3555)5605 

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    優れた撥水性をもつ最新のオズモ素材を使用し、重量は1.28㎏。ファスナーが2本付けられたレインフライは多様なスタイルで開けられ、悪天時も快適に過ごせる。収納時に圧縮すれば、トップの写真の半分くらいになってしまう。

    (3)寝袋

    寝袋もまたかさばりやすい装備です。なかでも化学繊維の中綿のものはコンプレッションしても小さくなりません。

    そこで寝袋の中綿はやはりダウンのものに。ダウンの性能を表す数値である“フィルパワー”が高いものほど小さく圧縮でき、コンパクトに持ち運べます。

    おすすめはコレ!
    シートゥサミット/スパークSpI
    ¥43,560

    問い合わせ先:ロストアロー www.lostarrow.co.jp/store/ 

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    撥水加工を施した850+フィルパワーの超高質ダウンを使い、水濡れにも低温にも強い寝袋。重量も350gのみだ。しっかりと圧縮すると1.5L程度の大きさにできる。

    (4)マット

    フォーム材を使った折り畳み式のマットは人気ですが、アクティブキャンプには不適。

    空気を抜けば劇的に小さくなる空気注入式のエアマットを使いましょう。厚みが5㎝以上もあるタイプは凹凸がある地面の上でも寝心地がよく、“人力移動”で疲れた体をいたわり、翌日には元気を回復できます。

    おすすめはコレ!
    サーマレスト/ウーバーライトレギュラー
    ¥42,900

    問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860 

    image

    全身サイズで重量250g。手のひらに乗るほど小さく収納可能だが、膨らませれば厚み6.4㎝と、寝心地は上々だ。身長が低い人は、ショートタイプを選べば、ますますミニマム化できる。

    (5)ヘッドライト

    山や海を移動することで危険性が高まりやすいアクティブキャンプのときは、他のキャンプ形式以上に安全性を考えましょう。

    明るさは最低でも200ルーメン程度は確保しておきつつ、軽量でコンパクトなものを選びます。

    頭につけるときに、バンドではなくコードを使ったものは収納時にも場所を取りません。

    おすすめはコレ!
    ペツル/ビンディ
    ¥6,930

    問い合わせ先:アルテリア 04(2968)3733 

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    ヘッドバンドの代わりに伸縮性のコードを使い、軽量化。乾電池を使わないUSB充電タイプで重量は35gだが、明るさは最大200ルーメンもあり、非常時も安心だ。

    (6)LEDランタン

    とにかく荷物を減らしたいアクティブキャンプの際は、“必携装備”とはいえないランタンを持っていくべきか悩みます。とはいえ、あれば便利なのですが……。

    持っていくならば可能な限り、小さいものにしましょう。幸い、最新モデルには単一電池程度の大きさのランタンもあります。

    おすすめはコレ!
    レッドレンザー/ML4
    ¥5,940

    問い合わせ先:レッドレンザージャパン 03(5637)7871 

    image

    高さ97㎜と小型で、重量71g。最大光量300ルーメンだが、光を抑えれば45時間も使用可能だ。専用充電池以外に、単三電池も併用できるのがいい。

    (7)マルチツール

    山や海でさまざまなトラブルに遭遇しやすいのが、アクティブキャンプ。“修理用”としても多様な機能を備えたマルチツールがあると安心です。

    とくにハサミは補修の際に大活躍しますから、絶対にハサミ付きを!ナイフは少し大きめのほうが調理時には便利です。

    おすすめはコレ!
    レザーマン/FREE T4
    ¥13,750

    問い合わせ先:レザーマンツールジャパン 0575(23)5103 

    キャンプではナイフ以上に活躍するハサミも内蔵したマルチツール。もちろんナイフの切れ味も抜群だ。重量は122gだが、ナイフなどのパーツはロックでき、安全に使える。

    (8)水筒

    ペットボトルやプラスチックのような硬い素材のボトルは、水を飲んでも小さくなりません。

    しかしソフトな素材であれば飲んだ分だけ小さくなり、装備のミニマル化に貢献します。行動中の水分補給を考えれば、最低でも1Lサイズは用意しましょう。

    おすすめはコレ!
    モンベル/フレックスウォーターパック1.0L
    ¥1,540

    問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740 

    重量47gのソフトでいて強靭な素材。柔らかいのに地面に自立し、飲み口が土に触れて汚れることはない。8Lまでのサイズ展開がある。

    (9)クッカー&バーナー

    クッカーとバーナーをそれぞれ選んでもいいのですが、いわゆる“クッカー&バーナー一体型”はガスカートリッジを含むバーナーをクッカー内部に収納でき、コンパクトさは圧倒的です。

    しかも熱効率が高く、少ない燃料で沸騰するように設計されています。ひとりで使うならばクッカーの容量は500ml前後でも足りるでしょう。

    おすすめはコレ!
    ジェットボイル/スタッシュ
    ¥20,350

    問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740 

    ガスカートリッジ以外の一式で、重量200g。クッカー内部にバーナーヘッドや燃料缶が入り、収納時は直径13×11.2㎝とコンパクトだ。500mlの水が2分半で沸く熱効率性もすばらしい。

    (10)手ぬぐい

    体を動かすことを前提とした“アクティブ”なキャンプでは、たくさんの汗をかくはずです。

    体を清潔に保ち、快適に過ごすには乾燥が速い手ぬぐいやタオルが必要。一方で失くしやすいものでもあるので、首元などに留められるようにループやボタンがついているタイプが使いやすいです。

    おすすめはコレ!
    クレ/オールアウトドアてぬぐい
    ¥2,970

    問い合わせ先:ロブ・クラッシック 06(6586)5010 

    登山などの汗をかく遊びに合わせ、吸水性に優れる素材を使用。使えば使うだけ柔らかくなり、肌なじみがいい。首元に留めるためのループも付属する。

    (11)テーブル

    ランタン同様、テーブルも省ける装備です。それでも持っていくのならば、やはり軽量なものを。

    プラスチック的な樹脂製のものは軽量で、しかも価格も控えめなのでお勧めですが、手荒く扱うと壊れやすいこともあり、その点は注意して使う必要があります。

    おすすめはコレ!
    カスケードワイルド/ウルトラライトテーブル
    ¥2,090

    問い合わせ先:ヴァーテックス 046(205)7391 

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    段ボールをプラスチックで作ったような中空の素材。天板部分と脚はスナップボタンで固定し、テーブルの形にする折り畳み式だ。わずか63gで収納時は30.5×9×1.5㎝になるとはすごい。

    (12)レインウェア

    他のキャンプスタイル以上に汗をかくのがアクティブキャンプですから、レインウェアには防水性だけではなく、高度な“透湿性”がなければ蒸れてしまいます。

    また、体を動かしてもウェアに隙間が生まれないように、ポンチョのようなものではなく、ジャケットとパンツがセパレートになったものをセレクトしてください。

    おすすめはコレ!
    モンベル/バーサライトジャケット ¥18,700
    パンツ ¥13,750

    問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740 

    ジャケットが134g、パンツが110gで、合計244g。ゴアテックス インフィニアムウインドストッパーを使い、防水性とともに透湿性には間違いない。

    (13)防寒具

    インサレーションといわれる防寒着は、寝袋と同じように中綿はダウンか化繊の二択。収納時のかさばりを抑えるならダウンですが、水濡れに弱いのが難点です。

    キャンプ時のウェアは雨などで濡れやすいこともあり、少々かさばることは割り切って、防寒着には化繊を選ぶ手もあります。山は夏でも肌寒いことが多く、予想以上に活躍することでしょう。

    おすすめはコレ!
    アウトドアリサーチ/M’s スーパーストランドLT フーディ
    ¥26,400

    問い合わせ先:エイアンドエフ 03(3209)7575

    表面の縫い目を減らし、保温力を向上。濡れに強い化繊の中綿は雨が多い日本に適する。パッカブル仕様で、化繊ながらも圧縮して小さく収納できる。

    アクティブキャンプの必需品を押さえよう

    アクティブに楽しむキャンプでは、人力で運べる重さがカギ。また、撥水性や防水性に優れたアイテムを選んだり、便利な道具をバックに忍ばせたりしておくと安心です。

    また、もしものときのためにレインウェアや防寒具もそろえておくといいでしょう。

    海や山でのアクティビティに集中するためにも、 “万全の準備”でキャンプに出かけてくださいね。

    ※構成/高橋庄太郎 撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2023年4月号より)

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