ホットサンドメーカー&メスティン。永遠のライバルともいえるこの2大調理器具を使って、どこまで味を追求できるのか……。
北欧の少女風・編集 ハラボー(写真上)と料理の鉄人風・編集オーシタが、アウトドアギアの使い手・小雀陣二さんのアドバイスので料理にするこの特集。最終回はスイーツ対決だ!
これまでのホットサンドメーカーVSメスティン料理記事はこちら。
「ホットサンドメーカーとメスティンはどう選ぶ?料理成功の秘訣は?初心者が聞いてみた」
「メスティンとホットサンドメーカー、肉料理をうまく作れるのはどっち?料理初心者編集部員が実演」
「ソロ焚き火料理を作るならどっち?ホットサンドメーカーVSメスティン実演対決」
ホッとひと息に欠かせないスイーツ対決
【ホットサンドメーカー初級】
チーズをプラスで洋風あんぱんに!「マロンチーズあんぱん」
ホットサンドメーカーで、あんぱんがゴージャスなスイーツに早変わり!+α素材をいろいろ試そう。
材料
あんぱん…1個
クリームチーズ…20g
栗甘露煮…2個
作り方
1あんぱんを横に半分に切り、クリームチーズをあんこの上にのせる。
2半分に切った栗をのせパンで挟み、ホットサンドメーカーで両面をじっくり中火で焼く。
ハンバーガーのようにパンを横に切る。多少厚みのある具材でもプレスするので大丈夫。
【メスティン初級】
冷やして美味しいハワイアンメスティン「焼きパインのココナッツ寒天」
半切りしたパイナップルが、メスティンにシンデレラフィット!
仄かな香ばしさが、斬新な味のアクセントに。
材料
丸型カットパイン…1/2個
ココナッツミルクパウダー…30g
粉寒天…2g
グラニュー糖…大さじ1
ミント(飾り用)…少々
作り方
■1パイナップルを熾火で少し焦げ目が付くくらいじっくり焼き、冷ましておく。
■2メスティンに、粉寒天、ココナッツミルク、グラニュー糖を入れ、沸騰した湯250㎖(分量外)を加えよくかき混ぜる。
■3■1を加え、バットに置き5分ほど冷ましたら、バットに氷を入れ、1㎝くらい水を入れ冷やし固める。
■4固まったらメスティンから取り出し、切り分けてミントを添える。
フルーツは焼くことで糖度が増すので、全体をじっくり焼く。その分砂糖は控えめに。
メスティンは熱伝導率が高いため、周りを氷で冷やせば寒天もあっという間に固まる。
【ホットサンドメーカー中級】
ほろ苦味の大人版フレンチトースト「ティラミス風サンド」
2枚重ねることで厚みが出て、とろ~りとした本格フレンチトーストに。おやつはもちろん朝食にも!
材料
食パン(8枚切り)…2枚
コーヒー牛乳…100㎖
マスカルポーネチーズ…40g
卵…2個
グラニュー糖…大さじ2
バター…20g
スティックココア…1本
作り方
1ボウルに卵1個と白身1個分を入れて溶き、コーヒー牛乳を混ぜる。
2バットに食パン2枚を並べ、1を流し入れてパンに吸わせ、スティックココアを両方にかける。
3ボウルに残りの卵の黄身を入れて溶き、グラニュー糖、マスカルポーネチーズを加えてよく混ぜる。
4ホットサンドメーカーの両面にバターを塗り、焚き火台で熱して溶かし、浸したパンを入れて3をかけ、もう一枚のパンをのせ挟む。
5両面を焦げ目が付くくらいじっくり焼く。
パンに卵を素早く染み込ませたいときは、あらかじめフォークで全体に穴を開けておくといい。
卵を吸ったパンは火を通すとかなり膨らむので、6枚切りよりも8枚切りがオススメ。
オーシタ’s TRY!サクッサクで中しっとりの桃缶パイのはずが……
冷凍パイシートを解凍したら、缶詰の桃をのせて、たっぷりとブランデーを振りかける。
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生地を半分に折るかと思いきや、4つ折りにし桃を巻くオーシタ。「これで一気に2個焼けるので!」
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かなり分厚いので弱火でじっくり焼いたら、意外に美味しそう〜。なぜか2個がドッキング!?
全力を尽くした男のガッツポーズは美しい!
雀’s CHECK!小
外側はサクサクで狙いどおりだったけど、生地が分厚く、中の火の通りが甘かったかな。1枚でやっていれば……。
【メスティン中級】
蒸し焼きでしっとり仕上げた「桃とチーズ入りケーキ」
メスティンも上火を使ってオーブン使いにすれば、ケーキだって焼けちゃう。どこを切っても桃が飛び出す金太郎ケーキ。
材料
桃の缶詰…桃90g
シロップ…60g
モッツアレラチーズ…100g
ホットケーキミックス…100g
卵…1個
バター…30g
作り方
■1メスティンにクッキングシートを敷き、刻んだバターとモッツアレラチーズを並べる。
■2ボウルに卵を入れよく溶き、ホットケーキミックスと桃シロップを加えて混ぜ合わせたら、■1に流し入れる。
■3桃を上に並べフタをして、上下から薪で焼く。特に上火はしっかりと。
焼き上がったときに生地がくっつかないよう、形に合わせてオーブンシートを敷いておく。
きっちりフタをしたら、上火をのせる。焼き目を付けたい場合は、かなりの強火でもOK。
完成!
ハラボー’s TRY!マーブル模様がアクセント!? 大小使いプリン
メスティンで卵と砂糖を混ぜ合わせたら、牛乳を加えてさらに混ぜてプリンのタネを作る。
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ラージメスティンにお湯を沸かし、そこにタネを入れたメスティンを投入。ラージ側だけフタをして蒸す。
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弱火で10分ほど加熱し、蒸らせば完成。優しい甘さで温かいまま食べても美味!
小雀’s CHECK!
ムラなく混ざっていなかったから、蒸し上がりがマーブル模様だけど、火加減はバッチリ。柔らかプリンが完成!
※構成/大石裕美 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2023年3月号より)