CONTENTS
メスティンレシピを成功させるポイントは?
「四角いメスティンは、鍋底に満遍なく火を行き渡らせることができるから、焚き火と相性がいいんですよ」と小雀さん。ここでは、おすすめのメスティンやキャンプ飯の基本中の基本である白米の炊き方を紹介します。メスティンを使った調理の基本をまずは、マスターしましょう。
おすすめのメスティン
角型飯盒といえばやっぱりメスティン。基本は高い熱伝導率を誇るアルミ製。最近は焦げ付きをカバーするためにコーティングされたタイプも。まずはおすすめをご紹介します。
トランギア メスティン
イムコ マーブルコートブラックメスティン
メスティンで料理するときの「成功の3か条」
【1】鍋底にまんべんなく火を当てる
【2】調理法によってギアを+αする
【3】上火を使いこなしてオーブン仕様にする
メスティンでできること
●炊く ●茹でる ●焼く
●煮る ●いぶす ●蒸す
メスティンを使った白米の炊き方
米を30分ほど浸水させる。アルミ製の場合、最初に米のとぎ汁でメスティンを煮るといい。
フタを軽くかぶせて、強火にかける。沸騰して噴きこぼれが始まったら、フタを取る。
四角いとうまく対流しないので、混ぜて上下を入れ替えておくと、ムラなく均一に炊ける。
フタを閉めて弱火にかける。ハンドルでロックしておくと、フタの持ち上がり防止になる。
10分経ったら火からはずし、タオルに包む。上下をひっくり返し、さらに10分ほど蒸らす。
ふっくらしたご飯が完成! 上下をひっくり返したことで、底にある水分が全体にいき渡っている。
▼参考記事
肉料理のレシピ
CHECK!
【1】メキシカンチキンスティック
メスティンで厚い肉を調理するときは、1回蒸してから焼く、という2段階調理がコツ。ふっくら仕上がります!
材料
鶏手羽元…4本
タコスシーズニング…大さじ3
パクチー…2本
作り方
【1】メスティンの中で鶏肉にシーズニングをふりかけ揉み込み、十分なじませたら、メスティンに底上げの網を入れ、鶏肉を並べ水50ml(分量外)を加える。
【2】フタをして弱火で蒸し焼きし、水分が飛んだら中火で約5分焼き、裏返して同じように焼く。
【3】焼き上がった鶏肉に刻んだパクチーをふる。
メスティン専用の網を敷いて、底に水を張る。蒸し焼きにすれば中まできちんと火が通る。
水分が飛んだところで火を強める。表面がパリッとなるまで焼き上げるのがポイント。
【2】豚バラナスの麻辣醤和え
大きめに切った素材はボリューム満点。和える調味料によって和風、洋風などいろいろ味変できるのも◎!
材料
豚バラ塊肉…150g
ナス…2本
麻辣醤…小さじ1
豆板醤…小さじ1
山椒…小さじ1
長ネギ…少々
作り方
【1】 豚バラをひと口大に切り分け、メスティンに脂身側を下にして並べ中火で熱し、脂を抽出しながら全面焼く。
【2】ナスをひと口大に切って塩少々(分量外)と和え、豚バラの上に並べ、豚バラにほど良く火が入ったらフタをする。
【3】メスティンごとひっくり返し、そのまま中火でじっくり2分ほど焼き、元に戻してフタを開け、全体を混ぜる。
【4】小さいボウルに麻辣醤、豆板醤、水50ml(分量外)を入れて混ぜ、【3】に加えて全体を和える。仕上げに山椒をふり、刻んだ長ネギを添える。
脂身側から焼いて脂を抽出しカリッと焼き上げ、その旨みをナスに吸わせる。
上側にのせたナスに脂と旨みを吸わせるため、フタをしてひっくり返し、じっくり焼く。
▼参考記事
【3】豚肉と白菜のミルフィーユ鍋
ソロキャンプにおすすめのひとり鍋レシピがこれ!メスティンで作る豚肉と白菜で作るミルフィーユ鍋。材料は少なめで調理も簡単ですが、見た目も食べごたえもボリューミーな一品です。
材料(1人分)
豚バラ薄切り肉…約200g
白菜…4枚
刻みネギ…適量
★調味料
水…150ml
和風顆粒だし…小さじ1/2
めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ1
おろししょうが…小さじ1
作り方
【1】白菜の上に豚肉を乗せます。その上にさらに白菜を乗せて、また豚肉を乗せ……
と白菜→豚肉とメニューメーのとおりミルフィーユになるよう順番に重ねていきます。
【2】続けて、白菜と豚肉を重ねたまま、メスティンの幅にあわせて5cm幅程度に切っていきましょう。
【3】切った白菜と豚肉を、メスティンにギュッギュッと敷き詰めていきます。詰め方は自由ですが、メスティンは外側の方が火が通りやすいので、なるべく白菜の芯部分が外側に来るように敷き詰めると、食感のバランスも良くなりますよ。
【4】シェラカップで水、めんつゆ、和風顆粒だし、おろししょうがを混ぜたら……
白菜と豚肉の上から回しかけます。
【5】火にかけて沸騰させたらフタをして、弱火で15~20分ほど煮ましょう。
【6】仕上げに刻みネギをちらして完成!具材は豚肉と白菜だけですが、見た目も華やかな仕上がりになりました。
▼参考記事
【4】キムチチゲ
メスティンで作るピリ辛キムチチゲのレシピ。豚肉、キムチ、ねぎにニラと、スタミナ食材たっぷりの一品です。ソロキャンプにおすすめ!
材料(1人分)
豚こま切れ肉…50g
絹ごし豆腐…50g
キムチ…50g
長ねぎ…1/2本
ニラ…1/2束(約50g)
ごま油…小さじ2
アウトドアスパイス「ほりにし 辛口」や粉唐辛子(今回は「ほりにし 辛口」を使用)…お好み
★調味料
水…150ml
コチュジャン…大さじ1/2
味噌…大さじ1/2
作り方
【1】まずは、長ねぎを斜め薄切りにしましょう。
【2】続けて、ニラは3cm幅に切ります。
【3】メスティンにごま油を熱したら、豚こま切れ肉とキムチを加えて中火で炒めます。そのまま煮てもいいのですが、今回はあらかじめ炒めることで、豚肉のコクとキムチのピリ辛風味を引き立てます。
【4】豚肉の色が変わったら水、コチュジャン、味噌を入れてしっかり混ぜて……
絹ごし豆腐をスプーンなどですくって入れます。
【5】さらに、長ねぎとニラを加えて……
フタをして弱火で5分ほど煮込みます。
【6】仕上げに「ほりにし 辛口」をふりかけて完成!真っ赤なスープで、写真からもピリ辛の風味が伝わってくるような見た目に仕上がりました。
▼参考記事
【5】石頭火鍋(スートーホーグオー)
石頭火鍋は、最初にたっぷりのごま油でお肉と香味野菜を炒める火鍋。香ばしさがおいしさのひとつです。カニカマや魚肉ソーセージなどの海鮮系の練り物は、おいしい出汁を出してくれます。今回、白菜は漬物になったものを使いました。白菜漬けの酸味がごま油のコクとよく合います。ない場合は白菜でも大丈夫です。
材料(1~2人分)
ごま油…50ml
豚肉…150~200g
玉ネギ…大1/2個
白菜の漬物…適量
青菜、ニラ、えのきなど…適量
カニカマまたは魚肉ソーセージ…適量
中華スープ…200ml
(鶏ガラスープの素などを既定のお湯で溶いたもの)
※お好きな調味料や薬味
沙茶醤(サーチャージャン)
ポン酢やゴマダレ
パクチー、ネギなど
下準備
・豚肉、野菜などを、それぞれ食べやすいサイズにカットしておく。
・中華スープをつくっておく。
作り方
ラージメスティンにごま油をいれて豚肉を炒める。全体が白っぽくなったら、一度取り出しておく。あとでもう一度火にかけるので、ここでしっかり火を通さなくてよい。
くし型にカットした玉ネギを炒める。
玉ネギに油がまわったら、白菜漬け、野菜、先ほど炒めた豚肉を入れてスープを注ぐ。全体に火が通れば完成!いろいろな調味料でアレンジしながら召し上がってください。〆には春雨がおすすめです。
沙茶醤は大きなスーパーや輸入食材屋さんで手に入るので探してみてください。残ったら、野菜や魚介の炒めのもの、焼うどんなどに入れるとおいしいですよ!
▼参考記事
【6】キノコとステーキのバターアヒージョ
アヒージョって簡単なようで、塩加減が意外と難しくないですか?塩は油に溶けにくいので、素材にしっかり下味をつけるのがコツ。お肉は塩味がバチっと決まっている方がおいしいので、意識してみるだけで料理の完成度が格段にあがります。
材料
オリーブオイル…大さじ6~8くらい
ニンニク…2かけ
キノコ…適量
赤身ステーキ肉(肩ロースなど)…150g
塩…1.5g
バター…20g
お好みでトマトやクレソンなど適宜
下準備
キノコの汚れが気になるときは、ブラシや硬く絞ったキッチンペーパーなどでやさしく拭いておく(市販のキノコは洗わなくてオーケー!)
ニンニクは2、3ミリの薄切りにして芯をとる
ステーキ肉は一口大にカットして、調理の直前に塩をもみこんでおく。
作り方
時間に余裕のあるときは、キノコは重ならないようにザルなどに並べて、風通しのよいところに干してから使う。まだ水分が残っている半干しでオーケー。
メスティンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかける。途中から一気に焦げやすくなるので、目を離さないように。余熱でも色づくので、上の写真くらいを目安に一度火からおろすとよい。
バターとキノコを先に入れて、全体にオイルがまわったらお肉を入れる。あまりいじらず、上下を返すくらいにして火を通す。あれば仕上げにクレソンや、パセリを添えて。熱々のうちに召し上がれ!
▼参考記事
魚料理のレシピ
CHECK!
【1】焼き麩の鮭グラタン
軽くて携帯にも便利な焼き麩。そんな焼き麩を使った、キャンプ・登山でほっこり温まれるグラタンのレシピです。具材は鮭フレークとグリーンピース、調味料に味噌を使用して、ふわとろ食感でコクのある風味に仕上げます。
材料(1人分)
焼き麩…10g
卵…1個
鮭フレーク…大さじ2
グリーンピース…50g
玉ねぎ…1/4個(30g)
無塩バター…5g
ピザ用チーズ…適量
刻みパセリ…適量
★調味料
低脂肪乳…200ml
コンソメキューブ…1/2個
味噌…大さじ1
塩コショウ…少々
鮭フレーク、グリーンピースを使用するので調理はカンタン。焼き麩がバター・牛乳のまろやかさを吸い込んで、ふわっとトロっとした食感になります。
作り方
このレシピで、唯一下ごしらえが必要な玉ねぎ。火を通りやすくするため、薄切りにしましょう。
このあとメスティンで炒めて、コクと甘みを引き出します。
玉ねぎを切ったら、メスティンに無塩バターを加えて熱しましょう。
普通の油でも作れますが、バターだと乳製品独特のコク・まろやかさが生まれて、よりグラタンっぽい風味に仕上がります。
先ほど薄切りにした玉ねぎを加え、弱火でしんなりするまで炒めましょう。じっくり炒めると、ほんのり甘い香りがしてきます。
低脂肪乳・コンソメキューブ・味噌・塩コショウを加えて加熱しましょう。
牛乳は加熱し過ぎると分離してしまい、仕上がりが水っぽくなってしまいます。そのため、弱火で混ぜながらじっくり加熱するのがおすすめ。
低脂肪乳と調味料が馴染んだら焼き麩を加え、混ぜながら焼き麩を戻しましょう。ここも「弱火でじっくり」がポイントです。
焼き麩が戻ったら、鮭フレーク・グリーンピースを加えます。グリーンピースは携帯しやすいパウチタイプを使用。水気を切ればそのまま食べられるので、キャンプ・登山にも便利です。
当然ながらグリーンピースは豆なので、タンパク質が豊富で脂質・炭水化物のバランスもよく、さらに食物繊維もたっぷり。じつはダイエットにもおすすめの食材です。
と、このままだとミルクスープのような感じですが……。
ここで卵を割って溶き、メスティンに回し入れます。
半熟になるまで加熱すると写真のような感じに。グッとふわとろ感がアップしました。
仕上げにピザ用チーズをかけてバーナーで軽く炙ると、もうどこからどう見てもグラタンに。バーナーが無い場合は、フタをしてチーズが溶けるまで加熱すればオーケーです。
最後に刻みパセリをちらして完成!牛乳と卵のやさしい風味を吸い込んだ焼き麩はふわとろで、幸せな気分に浸れます。鮭の塩気と味噌のコク、グリーンピースのホクホク食感で、ほっこり温まれる一品に仕上がりました。
▼参考記事
携帯に便利な「お麩」で作るふわとろキャンプめし!焼き麩の鮭グラタン
【2】マスの中華風アクアパッツァ
釣った魚をおいしくいただきたい!いつも塩焼きだと飽きちゃう人におすすめなのがアクアパッツア。このレシピはマスに限らず、アジやタイなど淡白な魚でしたら合うので、いろいろ試してみてください。
材料
マス…1尾
アサリ…100g
(またはアサリの水煮缶)
味付きビーフン…1袋
長ネギ…10cmくらい
ニンニク…1かけ
ミニトマト…5ケくらい
ゴマ油…大さじ1弱
紹興酒…大さじ1
(または日本酒)
・仕上げ用
太白ゴマ油…大さじ1
醤油…小さじ1くらい
下準備
・マスは内臓をとり、包丁の背でウロコ、ヌメリをとって洗い、水気を拭いておく。
・ニンニクはみじん切りに、長ネギは白髪ネギにして、残りを粗みじんにしておく。
・ミニトマトは半分にカットする。
作り方
メスティンにビーフン、ニンニク、ネギのみじん切りを入れる。半分にカットしたトマト、アサリを入れたら、ゴマ油、水200cc(分量外)を入れて(アサリの水煮缶を使う場合は少し減らす)マスをのせる。ゴマ油を入れることで麺がほぐれやすくなり、風味もつく。
マスの上から紹興酒をかけて、蓋をして中火にかける。8~10分ちょっとで火が通るので、様子を見ながら。
火が通ったか確認するときは途中であけて大丈夫です。ついでに麺をほぐしておくとよい。開けるときは、熱くなったメスティンや湯気で火傷をしないように注意しながら。
マスの上に白髪ネギをのせる。ネギの上に熱した太白ゴマ油をジュっとかけて、醤油を垂らせば完成です。
▼参考記事
米・麺など主食レシピ
CHECK!
【1】ステーキのせトウモロコシと新ショウガの炊き込みご飯
材料
米…2合
新ショウガ…1かけ
トウモロコシ…1本
塩…小さじ1/2
オリーブオイル…適量
ステーキ肉…1枚
ニンニク…1かけ
塩コショウ…適量
醤油…小さじ1
みりん…小さじ1
酢…小さじ1
作り方
新ショウガは千切り、トウモロコシは芯から外す。写真のように、安定するように短めの長さにしてから、まな板に立てて、包丁でそぎ切りにするとよい。芯からも、おいしい出汁が出るのでとっておく。
メスティンに、浸水しておいた米、水360cc(分量外)、塩を入れざっと混ぜる。新ショウガ、トウモロコシ、芯をのせたら中火にかける。沸騰したら火を弱め、15分程火にかけたら火をとめて蒸らしておく。
炊いてる間にステーキを焼きましょう。フライパンにオイル、薄切りにしたニンニクを入れ香りがたったら塩をしたステーキを入れて、両面焼く。
オイル、ニンニクの残ったフライパンに醤油、みりん、酢を入れて、ひと煮立ちさせる。フライパンにこびりついたあとも旨味になるので、こそげとるようにする。トウモロコシの芯を外し、食べやすくカットしたステーキ、タレをかけたら完成です。
▼参考記事
【2】タバスコ「シラチャーソース」で作るチキンライス
辛いもの好きの方には必須の調味料「タバスコ」。じつは2023年に、そんなタバスコから日本では4年ぶりの新製品「シラチャーソース」という調味料が発売されました。ここでは、ピリ辛ながらもコクのある味わいが楽しめるシラチャーソースを使って、メスティンで作るチキンライスのレシピをご紹介します。
そもそも「シラチャーソース」って?タバスコとの違いは?
シラチャーソースは唐辛子やにんにくなどで作られた、タイ発祥のチリソース。タイのシラチャーという町のシーフードレストランで使用されていたものが商品化されてアメリカで大人気になった調味料で、日本でもじわじわと注目を集めているんです。
ご覧のとおり見た目は真っ赤ですが、じつはタバスコに比べても辛さは控えめ。辛みの中にさっぱりとした酸味とコクのある味わいが感じられて、キャンプ飯はもちろん、さまざまな料理にあう風味になっています。
材料(レギュラーサイズメスティン1個分)
無洗米…1合
水…230ml
鶏もも肉…1/2枚(約120g)
ピーマン…1個(約30g)
にんじん…約30g
玉ねぎ…1/4個(約40g)
オリーブオイル…小さじ1
タバスコ「シラチャーソース」…大さじ2
塩コショウ…少々
乾燥パセリ…適量
作り方
【1】まずは、無洗米を30分以上吸水させておきます。前述のとおり今回は具材を炒めるので、メスティンではなく別のシェラカップで吸水させます。
【2】吸水の間に具材の下ごしらえ。ピーマンはヘタを取って7~8mm角に切ります。
【3】さらに、にんじん、玉ねぎも同じく7~8mm角に切っていきます。
時短で作りたい場合は、野菜はミックスベジタブルに置き換えるのもおすすめです。
【4】続けて、鶏もも肉は1cm角に切りましょう。
【5】メスティンにオリーブオイルを熱したら、中火で鶏もも肉を炒めます。
【6】肉の色が変わったら野菜を加えて、しんなりするまで混ぜ炒めましょう。このままだと米が炊きづらいので、具材は一度フタなどに取り出しておきます。
【7】給水しておいた無洗米を水ごとメスティンに入れて……
今回の主役であるシラチャーソースをたっぷりかけて混ぜ合わせます。
【8】米の上に具材を乗せたらフタをして重しをし、火にかけます。
【9】最初は強火で、蒸気が出てきたところで弱火にし、様子を見ながら15分ほど炊いていきます。
【10】炊きあがったらタオルにくるみ、10分以上蒸らしましょう。
【11】塩コショウで味を調えたら追いシラチャーソースをかけて、乾燥パセリをちらして完成です。
▼参考記事
【3】さんまの炊き込みごはん
米と具材をメスティンに詰め込むだけの簡単炊き込みご飯レシピ。生のさんまは下ごしらえが大変なので、蒲焼の缶詰を活用するのがおすすめです。調味料はシンプルに、すだちを添えて彩りも鮮やかに仕上げます。
材料(2人分)
無洗米…1合
水…220ml
さんまの蒲焼缶詰…1個(100g)
えのき…約50g
にんじん…1/3本(約40g)
和風顆粒だし…小さじ1
すだち…1個
刻みネギ…適量
作り方
【1】まずは米の吸水から行います。30分以上待ちましょう。
【2】吸水の間に他の食材の下ごしらえ。まずはえのきの根元を切り落とし、3等分に切ってほぐしましょう。
【3】続けて、にんじんは縦に薄切りにして、さらに千切りにします。
【4】米とさんまの身、さらに具材がしっかり絡むような食材の切り方にします。
【5】吸水が終わったところで、メスティンに和風の顆粒だしを加えて混ぜます。
【6】さらに、えのき、にんじん、さんまの蒲焼缶詰をタレごと詰め込んでいきましょう。
【7】なお、こちらも仕上げに混ぜるので、詰め方はざっくりで大丈夫です。
【8】メスティンにフタをしたら、弱火で10~15分ほど加熱します。
【9】音が聞こえてきたところで火を止め、タオルに包んで15~20分蒸らしましょう。
【10】フタを開けたら大きく混ぜて、具材と米をなじませます。
【11】食卓に出したら刻みネギをちらし、半分に切ったすだちを添えて完成!さんまとにんじん、さらに刻みネギとすだちのおかげで、より実りの秋を感じられる見た目になりました。
▼参考記事
【4】本格鮭の炊き込みごはん
山の頂上で食べる山ごはんに、炊き込みごはんはいかがでしょうか。メスティンとコンビニ食材を使って簡単に作れる、炊き込みごはんのレシピを紹介します。
材料(2人分)
無洗米…1合
水…250ml
銀鮭の塩焼き…1個
醤油…大さじ1
酒…大さじ1
みりん…大さじ1
顆粒和風だし…少々
醤油、酒、みりん、顆粒和風だしはあらかじめ混ぜ合わせて持っていくと便利です。今回鮭は、コンビニで売っているものを使用しました。
家での下準備
お米を水につけて吸水をさせておきます。暖かい時期は20~30分程度、寒い時期は1時間程度吸水させてください。今回は無洗米を使っているのでそのまま水につけましたが、無洗米でない場合は米を研いでから吸水をさせるようにしてください。
その後、吸水させた米をジップロックに入れてしっかりと密閉させます。家でお米を吸水させる時間がないという場合は、山に登る前にペットボトルにお水とお米を入れて吸水時間を確保したり、調理前に少し水につけてから調理を始めたりするのでも大丈夫です。
作り方
始めに、お米と調味料をメスティンへ入れて、水250mlを入れます。次に、銀鮭の塩焼きを中央に乗せます。
あとは、火にかけるだけ。まずは強めの火で20分加熱します。湯気がでてこなくなったら火を止めて、タオルにくるんで裏返して蒸らします。10分ほど蒸らしたら完成です!
【5】ひじきの炊き込みごはん
コンビニで買える食材を使って簡単に作ることができる超お手軽レシピ。家での下準備を済ませておけば、山ごはんにもぴったり。メスティンを使った炊き込みごはんは、基本的に調味料や具材を混ぜて炊くだけ。自分だけのお気に入りレシピを見つけて、山ごはんを楽しみましょう。
材料(2人分)
無洗米…1合
水…250ml
ひじき煮
今回使用したのは、ファミリーマートで購入したひじき煮。7種類の具材が入っているので、簡単に本格炊き込みごはんを作ることができます。
家での下準備&作り方
「本格鮭の炊き込みごはん」同様、家であらかじめ吸水させておいたお米を使用します。
現地ではお米と、水250mlをメスティンへ入れ、ひじき煮を追加すれば、準備は完了です。
「本格鮭の炊き込みごはん」のレシピと同じように炊飯して、炊きあがったら全体を混ぜ込んで完成です。
▼参考記事
【6】ポークビリヤニ
インドで定番の、スパイスとお肉の炊き込みご飯。スパイス代わりに野菜スープを使えば、意外や意外、奥深い味に。
材料
豚バラ肉(焼き肉用)…4枚
レトルトご飯パック…1個
野菜スープ(フリーズドライ)…1個
カレー粉…大さじ1
赤タマネギ…1/8個
パクチー…2本
作り方
【1】メスティンの底に豚バラを並べ、野菜スープの素を砕いて加え、カレー粉を散らす。
【2】ほぐしたご飯を上から加えてならし、弱火で熱してじっくり脂を抽出する。
【3】水40ml(分量外)を加え、フタをして蒸し炊きにし、水分が飛んだら全体を混ぜ合わせる。
【4】仕上げにスライスした赤タマネギ、パクチーを散らす。
フリーズドライのスープの素を砕いて加える。まるでスパイスを調合したようなお味に。
ご飯はほぐしてボウルに入れ、一度水で洗うと、ふっくらと仕上がる。このひと手間が大事です。
▼参考記事
【7】チキンカッチビリヤニ
スパイスやヨーグルトでマリネした鶏肉と、半茹でにしたバスマティライスを重ねて蒸し上げるカッチビリヤニ。カッチとはヒンディー語で「生」という意味。生のお肉で作るビリヤニということです。
材料(しっかり2人分)
【トッピング&フライドオニオン用】
たまねぎ 1/2個
サラダ油 大さじ2~3
(または太白ゴマ油)
【マリネ用】
プレーンヨーグルト…100g
鶏もも肉(皮なし)…200g
クミン…小さじ1(2g)
コリアンダー…小さじ1(2g)
ターメリック…小さじ1(2g)
パプリカ…小さじ1(2g)
※チリペッパーを入れる場合は辛いので少なめに
塩…小さじ2/3(4g)
ニンニク…1片(すりおろし)
ショウガ…1かけ(すりおろし)
【バスマティライス下茹で用】
ローリエ…1枚
カシアシナモン…1~3枚(3g)
カルダモン…2粒
クローブ…4粒
(※すべてホールスパイス)
バスマティライス…200g
水…1200ml
塩…大さじ2(10g)
【トッピング用】
トレイルミックス…手のひら半分くらい
(ミックスナッツやレーズンなどで)
ミントやパクチー…適量
【ライタ用】
ヨーグルト
きゅうり
クミンパウダー
塩
下準備
・バスティマライスは、優しく洗って浸水しておく(30分くらい)。
・鶏肉をヨーグルトとスパイスでマリネして一晩冷蔵庫におく(大体6時間。当日につくりたい場合でも2時間くらいは漬けておくとよい)。
作り方
鶏肉をヨーグルトとスパイスにつける。
玉ネギを薄切りにする。少しだけトッピング用にとりわけ、残りでフライドオニオンを作る。多めの油で時々混ぜながら揚げる。茶色く色づいたら、お皿に取り出しておく。余熱でも火が通るので、焦がさないように気を付けて。玉ネギの香りがうつった油はそのまま残しておく。
鍋に分量の水と、スパイス、塩を入れて沸騰させてからバスマティライスを茹でる(今回は、バスマティライスを入れて、再沸騰させてから7分くらい)。なべ底に張り付くことがあるので、時々かき混ぜながら。
茹で上がったらザルにあげて、鍋の蓋などをかぶせておく。※バスマティライスはものによって茹で時間が異なるので、食べてみて少し芯が残るくらいにしておくとよい。
その上にフライドオニオンとトレイルミックスをのせて蓋をして火にかける。30秒~1分強火のあと、弱火で20分炊いてから、10分蒸らす。
炊き上がったら、底の方から全体をふわっと混ぜる。しっかり混ぜすぎないほうが、味の濃淡がついておいしい。
▼参考記事
【8】米粉パン
主なステップは、「生地づくり」「成形」「焼く」の3工程。生地づくりは材料を混ぜるだけで、手ごねの作業はありません。とても簡単に作れますので、ぜひ試してみてください。
材料(2人分)
米粉…140g
砂糖…大さじ2
塩…小さじ1/2
ドライイースト…3g
ぬるま湯…適量
油…大さじ1
油(メスティンに塗る用)…適量
作り方
【1】生地を作る
粉類を合わせてへらなどで混ぜます。まずは、米粉をボウルに入れ、砂糖を加えましょう。その後、塩、イーストの順で加えます。
塩とイーストは、相性が悪いため、離して加えるように注意しましょう。近くに配置してしまうと、発酵の妨げになる場合があります。粉を全て加えたら、泡だて器などで粉を混ぜ合わせましょう。
沸騰させてから少し冷ましたぬるま湯を、少しずつ生地に加えます。ぬるま湯を加える度に混ぜ合わせ、生地がとろとろとしてくるまで調整します。
最後に、油を入れて混ぜましょう。このとき、生地は一般的な小麦のパン生地のような形状にはならず、とろとろしています。
生地が液状になったら、ラップをかけて5~10分ほど発酵させます。
時間が経つと、生地が膨らんできます。2倍程度まで膨らむため、ボウルは大きめのものを使用しておくといいでしょう。
発酵が完了したら、生地全体をさっと混ぜ合わせます。
【2】メスティンに生地を流して成形する
クッキングシートを敷いたメスティンに生地を流し、四隅までいき渡るようにヘラなどで調整します。
メスティンに流せば四角形に成形できるため、手で成形する作業は不要です。生地を流したら、油を塗った蓋をかぶせましょう。
【3】生地を焼く
弱火で生地を焼きましょう。メスティンの手前、奥をそれぞれ2分ずつ焼きます。終わったら、メスティンをひっくり返して蓋の面を下にし、手前と奥を3分ずつ焼きます。
焼き終わったら、そのままメスティンごとタオルで包み、10分蒸らします。
メスティンはとても熱くなっているため、やけどをしないように注意しましょう。軍手をつけるのがおすすめ。10分経ったらパンを取り出して、好きな大きさにカットしたら完成です。
▼参考記事
【9】海苔のイカスミ風パスタ
おにぎりやお寿司などに使用されることも多く、日本人になじみ深い「海苔」。うま味が豊富で持ち運びに便利なので、キャンプ飯にもおすすめの食材なんです。ここではそんな海苔を使って作る、イカスミ風パスタのレシピをご紹介します。本物のイカスミパスタは白ワインやトマトソースを使用しますが、こちらはシンプルな和風の味付け。海苔で真っ黒なイカスミ風の見た目を再現します。
材料(1人分)
パスタ…100g
冷凍ロールイカ…1個(約80g)
海苔(3切り)…3枚
にんにく…1片
オリーブオイル…大さじ1
水…250ml
和風顆粒だし…小さじ1
めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ1
★トッピング
刻みパセリ…適量
糸唐辛子…お好み
海苔のサイズには規格があります
ちなみに、スーパーなどで販売されている海苔のサイズには規格があり、基本の板海苔は全形で縦21cm×横19cmとされています。 今回使用している「3切り」というのは、その全形を3等分に切ったもの。おにぎり用などに販売されていることが多いです。海苔を購入するときや、調理するときの参考にしてみてくださいね。
作り方
【1】まずはにんにくを半分に切って、焦げやすい芯を取り除きます。
にんにくはみじん切りにしましょう。今回は海苔の風味を生かすために生のものを使用していますが、時短で調理したい場合はおろしにんにくでもOKです。
【2】ロールイカはあらかじめ解凍しておき、横半分に切って、さらに1.5cm幅に切っていきます。
ロールイカは加熱すると縮んでしまうので、やや大きめに切っておきましょう。
【3】下ごしらえが済んだらメスティンにオリーブオイルを熱し、にんにくを加えて弱火で炒めていきます。
【4】香りが立ってきたら、ロールイカを加えて中火で火が通るまで炒めて…
炒め終わったロールイカは、にんにくごとシェラカップなどに取り出して置いておきます。
【5】先ほどのメスティンに水、和風顆粒だしを加えて混ぜたら…
パスタを割り入れます。
【6】さらに、今回のカギである海苔を細かくちぎり入れましょう。
【7】混ぜて煮立たせたら、フタをして弱火で表記時間どおりに茹でていきます。パスタがくっつかないように、ときどき様子を見て混ぜてくださいね。
【8】フタを開けて茹で具合を確認したら、中火にして水気を飛ばします。
【9】先ほど炒めたロールイカとにんにくをメスティンに戻します。
【10】仕上げにめんつゆを回し入れて、サッと混ぜ炒めましょう。
【11】調味料が全体になじんだら、火から下ろします。
【12】食卓に出したら、刻みパセリをちらし、お好みで糸唐辛子を乗せて完成です。
▼参考記事
【10】ボンゴレビアンコ
鍋仕様の煮込み料理はまさにメスティンにぴったり!アサリの出汁が効いたスープも、最後の1滴まで飲み干せます。
材料
アサリ…10個(砂抜き済み)
ニンニク…ひとかけ
ローレル…1枚
鷹の爪…1/2本
ロングパスタ…80g
オリーブオイル…大さじ2
ブラックペッパー…適量
塩…小さじ1~2
作り方
【1】事前にパスタを1時間半以上水に浸けておく。
【2】メスティンにオリーブオイル、潰したニンニク、ローレル、鷹の爪を入れ、中火で熱し香りを引き出す。
【3】アサリ、水150ml(分量外)を入れ強火で熱し、沸騰したらパスタを加えかき混ぜる。
【4】白くなっていたパスタが黄色く戻り茹で上がったら、塩で味を調え、仕上げにブラックペッパーをふる。
パスタは吸水させることで茹で時間が短くなる。柔らかくなり折らずに使えるのも嬉しい。
煮込むときは薪や熾火を足し、強火で素早く沸騰させる。茹で汁がそのままスープになる。
▼参考記事
【11】ふきのとうのペペロン&ワンポット塩辛パスタ
色々な料理にアレンジ可能なベース「ふきのとうのペペロン」
「ペペロン」とはペペロンチーノを略した造語。なんだか可愛いので、そう呼ぶことに。刻んだふきのとうをオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪で炒めたものです。
材料
ニンニク…1かけ
鷹の爪(種はのぞく)…1/3~1/2本
オリーブオイル…50~80cc
ふきのとう…1パック(75~100gくらい)
塩…小さじ1/2くらい
ふきのとうは意外にも、チーズやバターといった洋風調味料とも相性抜群!それらをつかったアレンジレシピもご紹介します。
下準備
・ニンニクはみじん切りにしておく。
・ふきのとうは外側の葉が茶色くなっている場合は取り除き、洗ってよく水気をふいておく。
作り方
メスティンにオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪を入れて、弱火~弱めの中火で炒める。
ニンニクのいい香りがしてきたら、一度火をとめて、ふきのとうを刻む。下の切り口のかたい部分を切り落として、縦に4等分したものをザクザクと切る。
※ふきのとうは切るとすぐに色が変わっていくので、このタイミングできざむこと。
全体に油がまわって、しんなりしてきたら塩を入れて炒める。油が足りなそうな場合は、様子を見ながら足す。
油と塩がなじんだら「ふきのとうのペペロン」の完成。
次は、これを使ってパスタを作っていきます。
ふきのとうと塩辛の春のパスタ
作り方
【1】メスティンに、きざんだニンニク1かけ分、オリーブオイル大さじ1、水200cc、パスタ100gを半分に折って入れる。中火にかけて沸騰したら火を弱める。
【2】表面が軽くグツグツしている状態をキープして、茹で上がる2分前くらいに、ざく切りにしたキャベツを入れる。
【3】水分が減りパスタが茹で上がったら、火をとめる。ふきのとうのペペロン大さじ2くらい、塩辛大さじ1くらいをまぜる。
【4】バターとチーズをのせたら完成。
※茹で時間9分のパスタを使用しています。茹で時間が短いものを使う場合は、もう少し水分を減らして作ってください。
▼参考記事
【12】油そば
山で食べるラーメンはおいしい。特に山頂で食べるラーメンは格別で、汗をかいたあとなので必要な塩分だとスープまでしっかり飲み干してしまいます。
材料
インスタントラーメン醤油 1袋
ゴマ油 適量
ニンニクチューブ 2cmくらい
【トッピング】
酢
すりごま
ねぎ
チャーシュー
味玉など
下準備
・トッピングのチャーシューは、袋ごと湯煎で温めておくとおいしい。
・必要があればネギなどをカットしておく。
作り方
メスティンに湯を沸かし、メスティンに入るよう半分に割った麺を茹でる。
茹で上がったら、スープの素半分、ゴマ油、ニンニクと麺を素早く和える。※ラーメンスープの素は全部使うとしょっぱいので、半分にする。
お好みのトッピングをのせて完成です。
▼参考記事
煮込み料理のレシピ
CHECK!
【1】あさり水煮缶を使ったスンドゥブ
保存がしやすくて持ち運びラクラク、さらに栄養たっぷりと高野豆腐はキャンプや登山にもピッタリの食材。そんな高野豆腐と、あさり水煮缶を使って、うま味たっぷりピリ辛のスンドゥブを作ります
材料(1人分)
高野豆腐…1個(約17g)
あさり水煮缶…85g
キムチ…50g
しめじ…50g
卵…1個
ごま油…小さじ2
おろしにんにく…小さじ⅓
刻みネギ…適量
★調味料
水…200ml
めんつゆ(3倍濃縮)…小さじ2
ダシダ…小さじ1
めんつゆと韓国で愛されている牛肉だし「ダシダ」を利用して、調味料少なめでもうま味たっぷりに。では、さっそく作り方をご紹介します。
作り方
まずは、しめじの石づきを取ってほぐしましょう。しめじは買ってきた状態で中央から手で引っこ抜くようにすると、根元部分のみを残してキレイにほぐせます。この方法なら栄養も無駄なく食べられるのはももちろん、食品ロスも減らせます。
高野豆腐は元々が大豆なので、タンパク質・脂質・炭水化物のバランスがよく、お腹持ちもいいためキャンプや登山にもおすすめの食材。
そんな高野豆腐、分割する際に包丁で最後まで切ろうとすると途中でボロっと崩れてしまうことも。表面に浅く切り込みを入れて、手でパキッと割るようにすればそれを防ぐことができます。
最初からカットされているタイプもあるので、好みや作りたい料理によって選ぶのもおすすめです。
さて、ここからメスティンの登場。まずはごま油、おろしにんにくを加えて弱火で熱します。
おろしにんにくの香りが立ってきたらしめじを投入。しんなりするまで炒めましょう。炒めることでうま味も風味もアップします。
ここに水、めんつゆ、ダシダを加え、火を強めて煮立たせます。グツグツしてきたら……
あさり水煮缶を汁ごと加え、さらに先ほど割った高野豆腐も加えて弱火で10分ほど煮込みましょう。
具材が煮えたらキムチを追加し、さらに弱火で2~3分煮込みましょう。じつはキムチの植物性乳酸菌は熱に弱く、加熱すると死んでしまいます。
死んだ乳酸菌も腸内細菌のエサになるのでムダではないのですが、今回は折角なので後入れにして、栄養をキープしたままいただきましょう。
あとは卵を割り入れ、刻みネギをちらして完成!あさり、ダシダ、しめじと3種類のうま味をしっかり吸い込んだ高野豆腐は、噛むとジュワッとスープが溢れ出てきて、食べごたえバツグン。
▼参考記事
【2】麻婆豆腐
アウトドアで食べる中華料理は非常に美味。空気が綺麗な場所なら、中華ならではの香りや辛みがしっかり感じられ、普段は味わえないおいしさが楽しめます。
材料(1人前、1合サイズのメスティンで作る場合)
<具材>
豚ひき肉…70g
豆腐(絹、木綿どちらでもよい)…1/2丁
白ネギ…お好み
ニンニク…1かけ
<調味料>
油…大さじ1
甜麵醬(テンメンジャン)…大さじ1/2
豆板醬(トウバンジャン)…小さじ1
豆鼓醬(トウチジャン)…小さじ1/2
しょうゆ…小さじ1
ウェイパー…小さじ1
中華スープ用の水…90ml
ラー油…大さじ1/2
お酢…数滴
豆腐を茹でる水…200ml
<以下はお好みで>
山椒、もしくは(ホアジャオ)…好きなだけ
水溶き片栗粉…片栗粉大さじ1:水大さじ2
作り方
作り方を解説していきますが、実際にこのレシピを試す前に、使用するメスティンのサイズと「何人前つくりたいか?」を確認しておいてください。
今回使用するメスティンは1合用のスモールタイプですが、これは1人前のレシピを調理するのに最適なサイズとなっています。逆にいえば、分量を増やすと材料がメスティンに入りきらず、調理がうまくできません。
2人前以上作りたい場合は、メスティンのサイズも変えるよう工夫してください。
【1】豆腐を下茹でする
まずは、豆腐を包丁で賽(さい)の目に切って、メスティンで茹でます。こうすると豆腐から余計な水分が抜けでて、麻婆ソースが染みこみやすくなります。また、豆腐が崩れにくくなるメリットも。
沸騰したお湯で1分ほど茹でたら、お湯を捨て、豆腐はメスティンのふたに避難させましょう。また、下茹での間に、この後使うニンニクと白ネギをみじん切りしておくと、効率が良いです。
なお、下茹でが面倒だったりお湯を捨てたりできない方は、この手順を省略してもかまいません。
【2】ニンニクとひき肉を炒める
水気をしっかり拭きとったメスティンに油大さじ1を入れ、みじん切りしたニンニクと豚ひき肉70gを炒めます。
この時、箸かヘラでひき肉をほぐしながら炒めるようにしてください。
【3】醬を加えてさらに炒める ひき肉に火が通ってきたら、甜麵醬、豆板醬、豆鼓醬を加え、さらに炒めます。ひき肉に調味料の色をしっかりなじませるイメージで、全体を混ぜるように炒めましょう。
この工程でひき肉に3種類の醬(ジャン)の味をいかに染みこませられるかが、この麻婆豆腐のポイントです。
なお、調味料はあらかじめ計測しておき、同じ容器にまとめておくと手間が省けるのでおすすめです。
【4】中華スープと豆腐を加えて煮込む 次に、水90ml、ウェイパー小さじ1、しょうゆ小さじ1を容器で混ぜて、簡単な中華スープを作ります。これと白ネギをメスティンに入れ、沸騰させます。中華スープもあらかじめ容器にまとめておくと、調理中に手間取りません。
このように、ひき肉の油が表面に浮いてくれば順調な証拠です。スープが沸騰したら、メスティンのふたによけておいた豆腐とラー油大さじ1/2を入れ、煮込みます。
【5】酢を数滴たらして、仕上げ 豆腐をしっかり煮込んだら、あとは隠し味に酢をほんの数滴たらしましょう。「麻婆豆腐にお酢?」と思われるかもしれませんが、この酢が麻婆豆腐の味を引き締めてくれるのです。
もし、トロッとした食感が好みなら、水溶き片栗粉をここで入れるとよいでしょう。おすすめの比率は、片栗粉大さじ1に対し、水大さじ2です。
仕上げに、山椒を好きなだけかければ完成です。3種類の醤が複雑に絡みあったコクと辛みを、ぜひ冷めないうちにお楽しみください。
▼参考記事
【3】砂肝のオリーブオイル煮
実はメスティンは、キャンプでの使用だけではなく、自宅での調理にも重宝します。そんな自宅で作っても美味しい、メスティンを使ったやみつきおかずレシピをご紹介します。
材料(2~3人分)
砂肝…150g
ブロッコリー…1/2個
しめじ…1/4
マジックソルト
にんにく
鷹の爪
作り方
【1】砂肝は、食べやすい大きさにカット。白い部分(銀皮)を取り除くと食感がやわらかくなりますが、そのままでも大丈夫です。
【2】ブロッコリーも一口サイズにカットします。
【3】メスティンにたっぷりオリーブオイルを入れ、弱火で加熱します。
【4】油が温まったら、鷹の爪とにんにくを入れます。焦げないよう低温で熱を加えることがポイント。
【5】砂肝を入れた後も弱火でじっくり火を通します。ここで、マジックソルトで味付けを。
【6】ブロッコリーとしめじを入れた後に、オリーブオイルを追加で投入します。ブロッコリーは煮込み過ぎると色が抜けてしまうので、最後に入れるのが見た目を良くするポイント。味見をしながら、マジックソルトを追加投入します。
【7】低温でじっくりと煮込むと、より美味しくなります。これで、ビールによく合う砂肝のオリーブオイル煮の完成!
▼参考記事
蒸し料理のレシピ
CHECK!
メスティンは水を張って蒸し料理もOK
メスティンに、専用の底上げ網を敷き、水を張れば蒸し器に早変わり。点心や蒸しパンなども調理可能です。
▼参考記事
【1】春キャベツのバター蒸しのレシピ
独特の甘みとみずみずしい食感が特徴的な春キャベツ。そんな春キャベツがモリモリ食べられるバター蒸しをご紹介します。素材の特徴を生かし、さらにカニカマやコーンを利用して、見た目も春らしい彩りに仕上げます。包丁いらずで作れる簡単レシピなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
材料(2人分)
春キャベツ…約150g
カニカマ…50g
コーン…50g
無塩バター…20g
酒…大さじ2
しょうゆ…小さじ1
作り方
【1】まずは焦げ付きを防ぐため、メスティンの底と側面に無塩バターを塗りましょう。写真のように、フォークに刺すと塗りやすいですよ。
【2】続いて、春キャベツを食べやすい大きさにちぎってメスティンに入れます。
【3】さらに、カニカマとコーンを加えましょう。ちなみに、カニカマはスティックタイプよりもサラダ用の商品の方が、華やかな見た目に仕上がります。
【4】酒は清酒を使用しましょう。具材をメスティンに詰めたら、酒を回しかけましょう。なお、材料に「酒」とある場合は、塩分などが含まれていない清酒が使われます。料理酒と違って調味されていない清酒は雑味がなく、素材の風味を生かすのが得意。そのため、バター蒸しのようなレシピにピッタリなんです。
【5】あとは無塩バターを乗せて……
フタをして弱火で5分ほど加熱しましょう。
【6】フタを取ったら仕上げにしょうゆを回し入れて、ざっくりと混ぜて火から下ろし……
食卓に出したら完成!カニカマのピンクとコーンの黄色のおかげで、より春らしい彩りになりました。
▼参考記事
【2】いなりもち
いなりもちは、ふっくら甘辛く煮た油揚げに、おもちを詰めて作ります。そのまま食べてももちろんおいしいのですが、アレンジ次第でいろいろな食べ方が楽しめます。ここでは、いなりもちの作り方から、おすすめの食べ方や楽しみ方をあわせて紹介します。
材料(4個分)
切りもち…4個
いなり用揚げ…4枚(小さめの揚げを半分にカットしたものでも可)
しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1強
水またはだし(昆布、かつお節など好みのもので)…150〜200ml
下準備
油揚げは、油抜きをします。沸騰した湯に2〜3分ほど浸して油を抜きます。その後、水にとり油を流し、水けをしっかりしぼります。油抜きした揚げは、片端をカットして袋状にします。次に、しょうゆ、みりん、砂糖、水(だし)を合わせておきます。甘さは加減してください。
作り方
【1】鍋に油抜きした揚げを放射状に並べます。
【2】合わせておいた調味液を加えたら、火をつけ油揚げを炊きます。
【3】味付けした油揚げが冷めたら軽く絞って、もちを入れます。
【4】メスティンで蒸します。蒸し器用の網を敷いたら、クッキングシートをメスティンサイズにカットしてのせ、【3】を入れて包み、一旦取り出します。
【5】メスティンに底から2㎝ほどまで水を注ぎ火にかけ、沸騰したらクッキングシートで包んだいなりもちを入れます。
【6】もちが柔らかくなったら火を止め、仕上げに白ごまを振ればできあがり。冷めても温め直せばおいしく食べられます。
▼参考記事
【3】オートミール蒸しパン
今やダイエッターや鍛えている人だけでなく、一般の方にもおなじみとなったオートミール。今回はそんなオートミールを使って、塩分と糖質それぞれが摂れる2種類の蒸しパンを作ります。
材料(2個分)
オートミールパウダー…60g
ベーキングパウダー…5g
無調整豆乳…60ml
オリーブオイル…大さじ1
高菜漬物…大さじ1
醤油…小さじ1
レーズン…大さじ1
塩…ひとつまみ
水…100ml
アルミカップ(9号)…2個
「蒸しパンに漬物?」と思われるかもしれませんが、程よい塩気と蒸しパンのもちもち食感は意外と合うのです。生地には豆乳を使用して、ふんわりとした仕上がりに。
作り方
最初にオートミールパウダーとベーキングパウダーを混ぜておきましょう。キャンプで作る場合は、予め混ぜたものを保存袋に入れて持って行くとラクです。しっかり混ぜておくと、仕上がりのきめ細かさがワンランクアップ。
ちなみに、今回は既に粉末状に加工されたオートミールを使用していますが、粒の残っているロールドオーツやクイックオーツをミキサーで撹拌してもオーケーです。
混ぜた粉末に、無調整豆乳を2回に分けて混ぜます。さらにオリーブオイルを加えて、滑らかになるまで混ぜましょう。
混ぜた生地を2等分し、それぞれ高菜漬物・醤油、レーズン・塩を加えて混ぜましょう。高菜漬物とレーズンは、飾り用に少しだけ取っておきます。
生地をアルミカップに流し入れ、取っておいた飾り用の高菜漬物・レーズンをちらします。飾りをちょこんと乗せるだけで、仕上がりがちょっぴり華やかに。
次に、メスティンに網を敷いて水を注ぎます。目盛り付きだと便利。
あとはメスティンにアルミカップをセットし、蒸すだけ。バーナーで加熱して水を沸騰させたら弱火にし、フタをして10~15分ほど蒸しましょう。
蒸し上がったら串などで刺してみて、生地が付いてこなければオーケーです。メスティンから取り出して、盛り付けたら完成。
▼参考記事
【4】ホットケーキミックスで簡単肉まん
コンビニで揃う食材で、子どもだけでも簡単にできる肉まんレシピ。肉まんの皮には軽量いらずのホットケーキミックスを使います。中身のお肉は、チルド(または冷凍)のシュウマイを使って簡単に。蒸す時間を入れても20分くらいで出来ちゃいます。
材料(手のひらサイズ3個分)
ホットケーキミックス…1袋(150g)
豆腐…70g
太白ゴマ油…小さじ2(またはサラダ油)
シュウマイ…3個
下準備
オーブンシートを肉まんのサイズに合わせてカットしておく。くっつかないアルミホイルでもよい。
作り方
ポリ袋にホットケーキミックス、豆腐を入れて外から揉んでよくなじませる。油を入れて、さらに全体をなじませる。
生地がまとまったら、ポリ袋をひらく。
今回は大きめのシュウマイなので生地を3等分に。3等分にするときは生地を棒状にしてから、3等分にカットすると簡単。小さめのシュウマイのときには、丸いまま十字にカットして4等分にする。
カットした生地を手で丸くのばして、シュウマイをのせて包む。外側をうすくのばすと包みやすい。市販の肉まんのようにてっぺんにヒダをよせて包んでもいいし、簡単に丸く包むだけでもオーケー。丸くした場合には、閉じた側を下にして蒸す。
カットしたオーブンシートの上に肉まんをのせて、水と網を敷いたメスティンに並べる。
※蒸し上がりに生地がふたにつきそうなときには、肉まんの上にくっつき防止にオーブンシートをのせるとよい。
沸騰したら火を弱めの中火にして、湯が沸いてる状態を保ち10~15分蒸したら完成。
ほんのり甘い生地がおいしい肉まんです。中身を中華風肉団子や、あんこ玉などにしてもおいしいです。
▼参考記事
燻製料理のレシピ
CHECK!
メスティンは密閉性を利用した簡易燻製も可能
メスティンの底にスモークチップを敷けば燻製も可能。生食できる食材かつ短時間でつくれるものに向いてます。
▼参考記事
【1】うずらの卵・手羽中・たこ・たらこ・サバ・チーズ・ナッツの燻製
ソロキャンプや、家の庭やベランダで楽しむバーベキュー。手軽に燻製が食べたいと思ったことはありませんか? 今回は、メスティンを使って簡単に作れる燻製をご紹介します。
メスティン燻製に必要な道具
メスティン
蒸し網
アルミホイル
スモークチップ
バーナー
バーナーパット
今回はトランギアのメスティンを使いますが、ニトリやDAISOのメスティンでも大丈夫です。アルミホイルは、メスティンを覆ったり、食材をのせるのに使います。アルミカップを使うのもおすすめ。
食材をのせる蒸し網は、メスティンにぴったりサイズのものが売ってます。色々使えて便利なので、持っておいて損はないです。
バーナーはどんな物でもオッケーですが、火力調整できるガスバーナーがおすすめです。注意点で詳しく紹介しますが、バーナーパットが必需品。
そして、スモークチップが必要不可欠。スモークチップを燻すことによって、食材に香りや色をつけていきます。
スモークチップは、種類がたくさんあり、使っている樹によって仕上がりに差がでてきます。代表的なものに「ヒッコリー」「サクラ」「リンゴ」「ウイスキーオーク」などがありますが、今回は「サクラ」を使いました。
「サクラ」のスモークチップは、どんな食材にも合わせやすく、短時間で香りと色がつくので、メスティン燻製には最適。初心者にも扱いやすい、おすすめのスモークチップです。
材料
うずらの卵
手羽中
たこ
たらこ
サバ
チーズ
ナッツ
燻製の定番うずらの卵や、チキン、たこ、たらこなど。釣りをする人は、自分で釣った魚を燻製にするのも楽しいです。
チーズやナッツ、ソーセージなどは、乾燥する手間がありません。スーパーやコンビニなど、キャンプ場に行く途中でも手に入るので、急に燻製が作りたくなった時でも便利ですね。
簡単な下処理
肉や魚介などの水分の多い食材は、塩コショウやスパイスをかけると、水分が出てきますので、十分にふきとります。そのあと、外や冷蔵庫で乾燥してください。食材を乾燥する理由は、燻製の煙と食材の水分が反応して、酸味やえぐみ、苦味が出るのを防ぐためです。
今回はベランダに干しておきました。
大きい食材はカットすることで、色や香りがつきやすくなります。
燻製のやり方
今回メスティンで作る燻製法は、短時間で完成する「熱燻法」です。10分程度で仕上がるので手軽。保存性は低いが初心者向けのやり方です。
【1】メスティンの保護
メスティンに燻製の色が着くのを防ぐため、アルミホイルで覆います。フタを覆うのも忘れずに。
【2】スモークチップを入れ蒸し網をセット
スモークチップを入れ、蒸し網をセットします。スモークチップはだいたい大さじ1〜2ぐらいを目安に。
【3】食材をのせて、点火
食材をのせたら、いざ点火。最初は中火で、煙がでてきたら弱火にします。燻製時間は、10分ほど。溶けやすいチーズは5分ほどで様子をみてください。
注意点
燻製を作っている時、メスティンは空焚き状態になります。シングルバーナーは一点集中型の炎になりがちなので、アルミ素材のメスティンは溶けて、底に穴が空いてしまうのです。
こんな悲惨な状態にならないためには、バーナーパットで炎を分散して、かならず弱火で燻製してください。
▼参考記事
揚げ物料理のレシピ
CHECK!
【1】天ぷら
皆さんは、キャンプで天ぷらを作ったことはありますか?ジューっと衣が揚がる音、サクッカリッとした揚げたての食感、ジュワッと口の中で広がるジューシーな具材のうまみ。さらに、ゆったりとした大自然の中で食べる天ぷらは季節を問わず最高の時間を楽しめます。今回は人気のメスティンを使ってアウトドアで天ぷらを作った際に、気がついた点やレシピをご紹介していきます。
材料
天ぷら粉…50cc
水…80cc
好みの食材(野菜、エビ、ウインナーなど)…適量
サラダ油…メスティンの底から2cm程度の高さまで入れる
天つゆ・塩など…適宜
*目盛りのついたシェラカップなどで粉や水の分量を計ると便利です。
作り方
【1】食材を食べやすい大きさに切る。
【2】天ぷら粉に水を入れ、かたまりができないよう、よくかき混ぜて衣を作る。
目分量で作るなら、ホットケーキのたねより少々ゆるめのイメージ。様子をみながら少しずつ水を足すのがコツ
【3】 サラダ油をメスティンの底から2cmくらいの高さまで入れ中火で温める。
【4】1~2分たったら衣を1滴油に落として温度を確認。途中まで沈んですぐに浮き上がってくる状態が目安(170~180度C)。
【5】 食材に衣をつけ、油がはねないように静かに入れる。
【6】軽く色づいたら油から引き上げ、キッチンペーパーの上に置いて油を切る。
【7】 塩やお好みの天つゆ、麺つゆ、塩などをつけて食べる。
▼参考記事
【2】チキンナゲット
ファストフード店の定番メニューであるチキンナゲット。ついつい手が伸びてしまう、食べやすさがうれしいおつまみですが、実はキャンプでも作れるお手軽なメニューなのはご存知でしょうか。しかも、メジャーなキャンプギアであるメスティンで簡単に作れてしまうのです。
今回は、メスティンで作るチキンナゲットのレシピをご紹介します。お店の味をキャンプで再現して、優雅なアウトドアの時間を過ごしてみてください。
材料
鶏むねひき肉(ももひき肉でも可)…300g
たまご…1個
油…適量
調味料
マヨネーズ…大さじ1
しょうゆ…小さじ2
すりおろしにんにく…小さじ1
塩コショウ…適量
片栗粉(薄力粉でも可)…80g
作り方
【1】鶏ひき肉と調味料を混ぜる まずは、鶏むねひき肉をビニール袋に移します。片栗粉以外の調味料をお肉にあたるように入れて、袋の外側からよく揉みましょう。この時、袋をぶら下げるように片手で持ち、もう片方の手で揉むと中身がはみ出ません。
また、袋を揉む際は爪を立てず指全体と手のひらを使うようにしてください。爪を立てると袋が破けてしまうことがあります。
袋を複数用意して、味つけの違う肉ダネを作るのもおすすめです。画像のようにカレー粉を混ぜてカレー風味にするのもいいですし、青のりをたっぷり入れて磯辺揚げにするのもおいしいですよ。
【2】片栗粉を混ぜて肉ダネを仕上げる 具材をしっかり揉みこんだら片栗粉を追加して、さらにしっかり揉みましょう。この工程を丁寧におこなうことで、衣がカリッとしたおいしいチキンナゲットに仕上がります。
すべて混ぜると画像のようになります。スプーンで軽くすくって、肉ダネがタラタラ、ボタボタと垂れなければOKです。もし垂れたり緩かったりするようでしたら、片栗粉を少しずつ足して調整してください。
なお、この肉ダネは卵を入れているので保存が利きません。前日までに作っておくのではなく、キャンプ当日の朝に自宅で仕込むか、現場で用意しましょう。
【3】メスティンで揚げる 肉ダネの準備が済んだら、メスティンに油を入れて火にかけます。油の量は底からおおよそ3cm程度、油の温度は170度Cほど。温度は、肉ダネをほんのちょっとだけ油に落として、すぐに浮かびあがってくるくらいが目安です。
容器がフライパンより小さいため、油の量を少なめに抑えることができます。これが、メスティンで揚げ物をするメリットです。
油が温まったら肉ダネをスプーンですくい、箸やヘラで油に入れます。油が跳ねないよう低い位置からゆっくり入れるようにしましょう。この時、肉ダネがメスティンの底にへばりつかないよう、油に投入してから2~3秒ほど動かすのがうまく仕上げるコツです。
片面がきつね色になったらひっくり返しましょう。全体がこんがり揚がったら、頃合いです。キッチンペーパーを敷いたメスティンのふたに移して完成です。ふたをお皿代わりにすることで、余計な洗い物を減らせます。
▼参考記事
揚げ物をするときの注意事項
原則として使ったあとの油は、必ず自分で適切に処置して持ち帰るようにしましょう。「キャンプで使ったから」と、キャンプ場の水場やトイレに流すのは絶対にNGです。
捨てた油が水道を通って河川に流れてしまえば、近場の水質を汚染します。また、熱した油がパイプを通ると詰まりや配管の変形につながり、故障する可能性も。軽い気持ちで捨てた油で、そのキャンプ場に大変な迷惑をかけてしまうのです。
施設によってルールは異なりますが、油を捨てていいキャンプ場はまずないでしょう。「キャンプ場で使った油は持ち帰る」まずは、これを鉄則として覚えてください。
【正しい油処理テクニック1】ペットボトルに移す
【正しい油処理テクニック2】キッチンペーパーや新聞紙で拭く
【正しい油処理テクニック3】油凝固剤を使う
▼参考記事
絶品スイーツレシピ
CHECK!
【1】焼きパインのココナッツ寒天
半切りしたパイナップルが、メスティンにシンデレラフィット!仄かな香ばしさが、斬新な味のアクセントに。
材料
丸型カットパイン…1/2個
ココナッツミルクパウダー…30g
粉寒天…2g
グラニュー糖…大さじ1
ミント(飾り用)…少々
作り方
【1】パイナップルを熾火で少し焦げ目が付くくらいじっくり焼き、冷ましておく。
【2】メスティンに、粉寒天、ココナッツミルク、グラニュー糖を入れ、沸騰した湯250㎖(分量外)を加えよくかき混ぜる。
【3】【1】を加え、バットに置き5分ほど冷ましたら、バットに氷を入れ、1㎝くらい水を入れ冷やし固める。
【4】固まったらメスティンから取り出し、切り分けてミントを添える。
フルーツは焼くことで糖度が増すので、全体をじっくり焼く。その分砂糖は控えめに。
メスティンは熱伝導率が高いため、周りを氷で冷やせば寒天もあっという間に固まる。
【2】桃とチーズ入りケーキ
メスティンも上火を使ってオーブン使いにすれば、ケーキだって焼けちゃう。どこを切っても桃が飛び出す金太郎ケーキ。
材料
桃の缶詰…桃90g
シロップ…60g
モッツアレラチーズ…100g
ホットケーキミックス…100g
卵…1個
バター…30g
作り方
【1】メスティンにクッキングシートを敷き、刻んだバターとモッツアレラチーズを並べる。
【2】ボウルに卵を入れよく溶き、ホットケーキミックスと桃シロップを加えて混ぜ合わせたら、【1】に流し入れる。
【3】桃を上に並べフタをして、上下から薪で焼く。特に上火はしっかりと。
焼き上がったときに生地がくっつかないよう、形に合わせてオーブンシートを敷いておく。
きっちりフタをしたら、上火をのせる。焼き目を付けたい場合は、かなりの強火でもOK。
完成!
▼参考記事
【3】マシュマロハニーグラタン
甘くてふわふわ、軽くて日持ちもするマシュマロはバーベキューやキャンプにも便利な食材。でも、毎回焼きマシュマロやスモアでは飽きてしまいます。そこで、いつもとは一味違う、マシュマロのおすすめアレンジレシピをご紹介します。
材料(2合炊きメスティン1個分)
バナナ…1本
マシュマロ…5個(約70g)
食パン(4枚切り)…1枚
無塩バター…10g
はちみつ…適量
シナモンパウダー…適量
メスティンは約16×9×6cmの2合炊きのものを使用。
作り方
バナナは5mm幅の斜め薄切りにしましょう。少し厚みを残しておくと、加熱しても食感が残りやすいです。
メスティンに無塩バターを入れ、弱火で熱してバターを溶かしましょう。有塩バターでも作ることはできますが、バナナ、マシュマロ、はちみつと合わせると少しクドくなってしまうかもしれません。
溶けたバターの上に先ほど切ったバナナを並べます。
さらに、食パンを細かくちぎって加えましょう。ちなみに、食パンの代わりに砕いたクラッカーやグラノーラなどで作っても、食感が変わっておいしいですよ。
最後に、マシュマロをちぎって並べ入れましょう。あとはフタをし弱火で1分ほど。マシュマロは加熱し過ぎると膨らんであふれてしまうので、目を離さないようにご注意くださいね。
フタを取り、マシュマロが半分ほど溶けていたらオーケー。これ以上加熱すると溶けてドロドロになってしまうので、程よい頃合いを見計らって火から下ろしましょう。
なお、溶けたマシュマロは固まるとこびりつきやすいので、メスティンは加工されたものを選ぶか、そうでない場合はクッキングシートを利用して作ることをおすすめします。
食卓に並べ、はちみつとシナモンパウダーをたっぷりかけて完成!食べてみると、程よく食感の残ったマシュマロ、食パン、とろ~りバナナにはちみつが絡んで、何とも背徳感を抱く甘み。
▼参考記事
【4】ショコラパウンドケーキ
今回は「ほうじ茶」と、便利で大人気のキャンプ調理道具・メスティンを使ったショコラパウンドケーキをご紹介します。キャンプでスイーツを作るのにイメージが湧かないという人でも、材料の分量と行程がわかれば手軽に作れます。ぜひ試してみてください。
材料(4人分)
板チョコ…60g(1枚と半分程度)
バター…40g
薄力粉…20g
卵…2個
ほうじ茶粉末(ほうじ茶をグラインダーで微粉末にしてもok)…15g
※食感にも影響するためできるだけ細かい粉末をご準備されるといいでしょう。
グラニュー糖…20g
牛乳…200cc
※牛乳の代わりに生クリームを使うとよりコクが増します。量は牛乳と同じです。
道具
バーナー器具
メスティンS
600cc程度のシェラカップもしくは取手付きの小さなボール 2点
280ccサイズのシェラカップ 2点
茶こし(網かご)
へら
泡立て器
クッキングペーパー
爪楊枝
デジタル計量器
足付きの網
足付きの網はメスティン内で底の焦げ付きを防ぐため。今回は100円ショップで網を購入し、適当なサイズに切断ペンチで折り曲げて高さを出しました。
外に持ち出す前に、材料は事前に計量しておき、茶缶やタッパーなどに入れておくと作業もスムーズになるのでオススメです。
作り方
【1】チョコ、バター、薄力粉、ほうじ茶粉末、グラニュー糖、牛乳と計量しておきます。600ccほどある深めの大きめシェラカップに水を半分ほど入れて、バーナーで湯を沸かします。湧いたらバーナーの火をごく弱火にします。
280ccの普通のシェラカップにチョコとバターを入れます。ヘラで混ぜながら焦げ付かないように注意し、湯せんにてよく溶かしましょう。
【2】卵2個を小さめのボールに割って入れ、グラニュー糖を入れてよく混ぜます。泡立て器を使い、しっかりと混ぜましょう。
【3】湯せんでよく溶かしたチョコとバターを、【2】で混ぜ合わせた卵に入れて、さらにしっかり混ぜ合わせます。
【4】【3】に牛乳を入れます。ここでもヘラを使い、よく混ぜましょう。
【5】あらかじめ測っておいた薄力粉とほうじ茶粉末をシェラカップに入れ、しっかり混ぜ合わせます。目の細かいふるいにかけながら、【4】のシェラカップに入れます。ほうじ茶粉末が玉にならないように、しっかりとふるいにかけましょう。何度かに分けて混ぜ合わせるのがコツです。
【6】メスティンの底に、事前に準備しておいた網をおきます。メスティンより大きめにカットしたクッキングシートをその網の上に敷き(箱を作るようなイメージ)、メスティンに材料が流れないように、四角い箱型を作っておきます。メスティンからはみ出るぐらい、大きめにクッキングシートを準備しておくのがポイントです。
【7】【6】で作った生地をメスティンに流し込みます。ヘラを使いながら、こぼれないようにゆっくりと流し込みましょう。
【8】はみ出ているクッキングシートで、ケーキの上部を覆います。
【9】メスティンにフタをして、バーナーの火が消えない程度の弱火にし、15分ほど焼きます。時々様子を見ながら、側面が焦げないように注意しましょう。
【10】途中、爪楊枝を刺してみて、爪楊枝に生地がつかなければ完成です。生地がどろっとついてしまうようでしたら、弱火のまま5分ほど焼いて生地の様子を見てみましょう。
完成後、ケーキを取り出す際にクッキングペーパーに引っ付くことがありますので、十分に気を付けましょう。
▼参考記事
【5】焼き芋のたっプリン
「い~しや~きイモ~」小さい頃から、心を躍らせてくれたメロディ。子どものおこづかいで買うことは難しく、たまに買ってもらえたときは嬉しかったものです。もうあのリヤカーの姿を見ることも音楽を耳にすることも減ってしまいましたが、焼き芋はスーパーなどで気軽に買えるようになりました。そんな焼き芋を使って食べ応えのある大きなプリンを作ります。
材料
焼き芋…1本 150gくらい
全卵…2ケ(100g)
砂糖…大さじ2(30g)
牛乳…200cc
ラム酒…大さじ1
(キャラメリゼ用)
カソナードまたは砂糖…大さじ2
作り方
メスティンに皮を剥いた焼き芋を入れて、フォークなどで潰す。
別のボウルに卵を割り入れ、切るように混ぜたら砂糖、ラム酒を入れて混ぜる(ラム酒の代わりにバニラエッセンスを数滴でもオーケー)。
牛乳は沸騰させないように鍋肌から細かい泡が出てくるまで温めておく。先ほどのボウルに少しずつ加えて、都度よく混ぜる。
焼き芋の入ってるメスティンに、あれば茶こしを使いながらプリン液を入れて、ざっと全体を混ぜる。
※表面の泡が気になるときは、スプーンですくい取るか、食品用アルコールを表面にスプレーすると消える。
ラージメスティンか、蓋の出来る鍋などに、アルミホイルで蓋をしたメスティンを入れる。水を容器の半分くらいまで注いで、蓋をしてから最初は強火にかける。
湯煎用の水が沸騰したら1分ほどそのまま、その後は少し蓋をずらして弱火にして15~20分くらい蒸す。
型を揺らしてみて表面がふるふると固まっていれば蒸し上がり。余熱でも火が通るので、粗熱がとれるまで置いておく。
※プリン液が流れてくるようだったら、もう少し火にかける。
食べる前にカソナード(砂糖)を全体にふりかけて、バーナーであぶれば完成!ほんのり温かいままでも美味しいですし、しっかり冷やしてから砂糖を焦がせば、よりパリパリ感を味わえます。
▼参考記事
メスティンを使っておいしいキャンプ飯をつくろう
アウトドア調理器具で人気のメスティン。メスティンはご飯を炊くにはもちろん便利ですが、煮込み料理、蒸し料理、燻製料理だって対応可能な優れもの。上手に使いこなして、もっともっとおいしいキャンプ飯を楽しみましょう。