自然が多くて暮らしやすそう!…ところで、伊那谷ってどこ?
私が暮らす伊那市は長野県の中南信地方で、中央アルプスと南アルプスに挟まれた天竜川沿いの南北約50㎞の谷が「伊那谷(いなだに)」と呼ばれているエリア。自転車とアウトドア好き、大阪育ちの私が長野に移住して20年ほど経ちますが、その半分以上をここで暮らしています。中央アルプスに登るにも南アルプスに登るにも、近い登山口なら約1時間というなかなかの好立地。
人口約6万5千人の小さな町ではありますが、スーパーやホームセンターなどは揃っていて買い物には困らず、少し山の方に向かえば、のどかな田園風景が広がります。北信(長野県北部)に比べて雪が少ないのも暮らしやすさのひとつ。最近では他県からの移住者や関東圏との2拠点生活の方も増えているのですが、なんというか、ちょうどいい田舎町なのです。
暮らしている場所を楽しむには自転車がおすすめ
自転車と登山が趣味の私。自転車屋のスタッフという仕事柄もありますが、より暮らしのそばにあるアウトドアといえば自転車。クルマでの移動が中心になるこの地域ですが、自転車で走ると風景を堪能できます。とくに未舗装路を含めてコース取りができるタイヤの太い「グラベルバイク」はより一層、クルマが少なくて走りやすいルートへ踏み込んでいける暮らしの相棒的な存在。
坂道は多いけれど上手に道を選べば、アップダウンを少めに長い距離を走ることもできますし、自分のペースでのんびり走りながら景色を眺めて写真を撮ったり、休憩したり。自転車に乗っていると季節を肌で感じるので四季折々の変化を楽しめます。
森を抜けて眺めの良いエリアへ。その日の気分でルートを選択
お気に入りのパン屋さんまで行くときに、最短ルートで行けば30分のところを、遠回り。快適な舗装路もあるけれど、あえて未舗装路を選んでみるのもグラベルライドの醍醐味。秘密の小径のような新緑の中を移動していくワクワク感がたまりません。
林道を抜けて視界が開けた時もまた盛り上がるポイント。何度通っても心が動く絶景エリアがこちら。この風景を見て移住を決めたという友人もいます。
季節ごとに色づく景色山の色が変わる、畑の色が変わる
水田は水が張られると山が映り、秋になれば黄金の稲穂が揺れます。
お天気の良い日は、中央アルプスが間近に見えるので山の近くに住んでいるんだなと実感します。
アウトドアとインドアのミックスで気軽にサイクリングを楽しむ
伊那谷にはチェーン店もありますが、個人で営業されているお店が多く、自転車で行ける範囲に、小さくてかわいいパン屋さんや古民家カフェなど、立ち寄れるお店がたくさんあります。完全なアウトドアにこだわらず、お店を利用して気軽にサイクリングに出かけています。
ベーカリーに立ち寄ったあとに、公園で一息つけるように、サドルバッグにお茶会セットを入れて行くくらいがちょうどいい。
とみがたベーカリー
- 所在地:長野県伊那市富県南福地9842-1
- 営業時間:9時~15時(水〜金曜)、9時~12時(土曜)
- 定休日:日、月、火曜、祝日
- インスタグラム:https://www.instagram.com/tomigatabakery/
目的地は、おいしいものがあるところ
今日は、どこにしようかな?その日の気分でコースを選びます。なかには「こんなところに?!」という奥まった場所にあるお店もあるのですが、道が狭くても自転車なら平気!
古民家CAFE matsunoeda terrace
- 所在地: 長野県伊那市西春近6289
- 営業時間:11時~15時(ラストオーダー14時30分)
- 定休日:木、金曜、臨時休業はインスタグラムでご確認ください。
- インスタグラム:https://www.instagram.com/tomigatabakery/
お気に入りのカフェに行くと、ついつい話し込んでしまって、走っている時間より、おしゃべりしている時間の方が長いような日もあります。
何時間で何km走って、坂を何分で登って…というトレーニングのように使うこともできますが、大きな目的が無くても乗っているだけで、なんだか楽しくなっちゃうのが自転車のいいところ。
お茶屋 いちえ
- 所在地:
- 営業時間:11時~17時
- 定休日:月曜、第1・第3日曜
- インスタグラム:https://www.instagram.com/tomigatabakery/
GPSナビゲーション、セルフツアー「charip inadani 」でおすすめコースを走れます
移住は、なかなかハードルが高いですが、自転車を持ってきてのんびりと伊那谷の風景を楽しむのはかなりおすすめ。どこを走ればよいのか迷う方には、あらかじめコースをセットしたGPSのナビゲーションで走る「charip inadani 」(チャリップ伊那谷)というサービスもありますので、ぜひチェックしてくださいね。
伊那谷の魅力はまだまだたくさん。きっと来たくなる情報をこれからも発信していきます。ぜひ一度遊びに来てください!