地震や大雨などこのところ災害が多発しています。このような時代を生き延びるには、どのような準備やコツ、生活の技術が必要なのか? 岡山県西粟倉村で再生可能エネルギーや林業に関する実践を調査研究している井筒耕平さんを訪ねました。
日常使用しているものを手の届く範囲に置いておく
井筒さんが非常時に持ち出す防災セットは、すべて日常的に使っているものという。
「いざというときに慌てないために、慣れている道具を持っていきたい。バックパックに入れておくというよりは、常に手の届く範囲にあることが大事です」
井筒さんが日頃から使っている道具がこちら。
①4合炊きの飯ごう。ロケットストーブを使って、毎日の食事も飯ごうでごはんを炊いている。
②長靴。雨が降っても濡れず、手早く履けるのもいい。
③モンベルの寝袋
④薪を割るときに使うナタ。五右衛門風呂を沸かすときにも、ロケットストーブの火をおこすときにも使うので、ほぼ毎日使っている。
⑤ヘルメット。災害時は、室内にいるときもヘルメットを被って行動する。
⑥ヘッドランプ。手がフリーになるライトのほうが◎。予備の電池もあるといい。
⑦革のグローブ。火をおこすときの必需品。
⑧ガストーチ。これさえあれば、簡単に火がおこせる。
非常事態を生き抜くときにもすべて役に立つ道具ばかり。
井筒耕平さん
「村楽エナジー」代表。再生可能エネルギーや林業に関する実践を調査研究している。薪ボイラーの薪工場を運営。燃料の木は裏の山に拾いに行くことも多い。
http://sonraku-energy.com/
◎構成/中山夏美 ◎撮影/福田磨弥