コレクターも多いことから、毎月のように新作が発表されるのがナイフ業界。最近では、焚き火人気の影響もあり、キャンパーでも、ナイフをはじめとした刃物類を持つ人がもの凄く増え、関心も高まっている。
今回は数あるナイフのなかから、ファーストナイフに相応しい新作を、種類ごとに選定した。薪割りや小口作りなど、薪の準備に欠かせない本格派の斧。これから焚き火デビューするという人には、バトニングにも対応するリーズナブルなシースナイフを。料理用には、アウトドアツールらしく、1本で2役こなしてくれる、万能ナイフを選んだ。どれもシンプルながら、デザイン性が高く、その美しさも選定理由のひとつ。自然素材の温かみを手に感じながら、使いこなせるようになろう。
焚き火向け
門外不出のブランドが日本初上陸! バランス感抜群の斧を薪割りの相棒に
カウンシルツール/Velvicut 1.25 lbs.プレミアム ハドソンベイ ベルトハチェット
¥30,800
1886年創業の、米国の老舗ブランド。100%自社工場で製造され、信頼性抜群。ヘッド部に程よい重量感があり、ハンドルの端を持って振り下ろす動作がしやすく、細割りの薪を作るのもお手のもの。「微妙にカーブしたヒッコリーの柄が手になじみます」
●サイズ/全長約356㎜
●重量/約567g
問い合わせ先:エイ アンド エフ 03(3209)7575
大ヒット焚き火台TABIのデザイナーが送る機能美を極めた一本
ベルモント/フィールドナイフ-倭- yamato
¥7,700
錆びにくいステンレス鋼のフルタングブレードは、力が入りやすくバトニングにも対応。柄はパラコードで巻かれており、滑りにくく、デザイン性も高い。「付属のシースは牛のヌメ革で、使い込めば良い飴色になりそう」
●サイズ/全長約230㎜、ブレード約100㎜
●重量/約90g
問い合わせ先:ベルモント 0256(36)1081
CHECK POINT
火おこしにも対応可能!
シースの横には別売りのファイヤースターター『ENBU』(¥1,980)を取り付けられる。
アウトドア料理向け
キャンプの朝食を優雅に楽しめる波刃付きスプレッダー
オピネル/ブレックファーストナイフ
¥2,750
ブレードは115㎜と長く、刃先は丸くカーブ。ハンドルは硬くて丈夫なブナ材で、握り心地が優しい。「刃の根元側75㎜はマイクロ波刃になっていて、パンやゆで卵をカットするのに最適です」名前どおり優雅な朝食専用に!
●サイズ/ブレード長約115㎜
●重量/約37g
問い合わせ先:ハイマウント 03(3667)4545
刃先は幅広で丸みを帯び、スプレッドを塗りやすい。長いので瓶底からもすくいやすい。
料理も薪割りもこの1本で!包丁×ハマグリ刃の斬新な剣鉈が優秀
エバニュー/深山剣鉈
¥33,000
真ん中から根元にかけては分厚く打撃に強いハマグリ刃、刃先にかけてはだんだんと刃を薄く仕上げ、包丁の刃付けをしている。関のナイフ職人がハンドメイドで製作する。「藪を漕ぎつつ料理もでき、まさに一石二鳥!」
●サイズ/全長277㎜、ブレード長159㎜
●重量/約133g
問い合わせ先:エバニュー 03(3649)3135
CHECK POINT
2種類の刃付けがキモ
ハマグリ刃は刃こぼれに強く、バトニングもこなす。取り回ししやすいサイズで女性も扱いやすい。
(BE-PAL 2023年5月号より)