みなさんは、ラーツーという言葉を聞いたことがありますか?この言葉を聞いて、何かの略っぽいな……と勘づかれた方もいることでしょう。
ラーツーとは、ズバリ「ラーメンツーリング」の略です。
ラーメンとツーリングは少し意外な組み合わせですが、実はこのラーツー、誰しもが簡単に、そして気軽にアウトドアを楽しめるおすすめの手段なのです。
今回は、ラーツーの魅力と楽しみ方をご紹介します。
ラーツーとは?
ラーツーはもともと、バイク乗りの皆さんがおこなっていた遊びです。バイクに乗ってツーリングに行き、道中や目的地でラーメンを食べることをラーツーと呼んでいました。
そんなラーツーが、いまは自転車ファンのあいだにも浸透し、気軽に楽しまれるようになってきています。
使う自転車は、ロードバイクのような本格的なものである必要はなく、日常使いしているクロスバイクなどでもOK。
ラーツーにおいて大事なことは、自転車の種類ではなく、「ラーメンを食べる行為」を楽しむことです。
ラーメンを食べることに関しての定義はさまざまで、「自分で作ったラーメンを外で食べることこそがラーツーだ」という人もいれば、有名なラーメン屋やお気に入りのラーメン屋を目的地にして、そこまでの道のりを楽しむことをラーツーと呼ぶ人もいます。
今回筆者は、「自分で作ったものを外で食べる」タイプのラーツーを実践してみました。
自転車でラーツーに挑戦してみた
では、実際のラーツー体験を紹介しながら、楽しみ方のポイントを解説していきます。
基本の持ち物
ラーツーに必要な持ち物は、以下の4点のみです。
- カップ麺
- お湯をいれた水筒
- お箸
- ゴミ袋
家でカップ麺に必要な量の熱湯を沸かし、保温ができる水筒に入れて持って行きましょう。
ちなみに、水筒にお湯を入れるときは、お湯を冷めにくくする以下の一手間を挟むのがおすすめです。
お湯を沸かしたら、水筒に一度少量のお湯を入れて、水筒の内部を温めます。内部が温まってから残りのお湯を注ぎましょう。
この一手間を行うだけで、普段よりお湯を冷めにくくすることができます。
より本格的に楽しみたい場合の道具
すでにキャンプ道具を持っている方であれば、以下の道具を持って行くと、より本格的なラーツーを楽しめます。
- ガスバーナー
- クッカー
- テーブルとチェア
ガスバーナーがあれば、現地に到着してからお湯を沸かすことができます。また、クッカーを使えば、インスタントラーメンも作れますね。
その際は調理に使う水をペットボトルなどに入れて、忘れずに持って行きましょう。
公園であればベンチがあるものの、キャンプ用のコンパクトなテーブル、チェアを持って行くことで、プチキャンプ気分を味わえますよ。
ラーツーのやり方は簡単!
今回の行き先は、自宅のすぐ近くにある公園です。1時間もあれば十分楽しんで帰って来られるくらいの距離を選びました。
また、ラーツーは一番簡単なやり方で行うことにし、リュックにお湯を入れた水筒とカップ麺を忍ばせて出発。イスも、公園のベンチを利用することにしました。
目的地に着いたらカップ麺にお湯を注ぐだけ!
お湯を注いでから3分待っている間は、スマホを置いて外の景色を堪能するのがいいでしょう。天気の良い日であれば、日向ぼっこの時間にしても贅沢ですね。
多くのキャンパーやアウトドアを愛する方々がよく言っていることですが、外で食べるだけで、普段のごはんも特別においしく感じられます。
ラーツーを実施した日、午前中は家に籠って家事や仕事をしていました。そのためか、なおさら外で食べることに開放感を覚え、心が軽くなりました。
お昼ごはんのバリエーションに飽きてきてしまったときにも良さそう。外に出てごはんを食べることで、いつもと違うおいしさ、雰囲気を感じられるでしょう。
ラーツーならスキマ時間にもアウトドアが楽しめる!
今回は、最小限の持ち物でラーツーを楽しんでみました。近くの公園でのラーツーなら、リモートワークのランチタイムなど、ちょっとしたスキマ時間にもアウトドアが楽しめます。
室内での作業が続くときも、ランチタイムに太陽のもとへ出るだけで、気分がぐっと上がりますよ。
そのほか、「最近土日の天気が悪くて、キャンプに行けてないなぁ」「アウトドアには挑戦したいけど、道具をそろえるのが大変そう」という人にも、ラーツーはぴったりです。
誰でも簡単にチャレンジできるアウトドア。皆さんも、ラーツーを試してみてはいかがでしょうか?