トンガッて生きてる?クライマーが見上げるKELTYのTシャツ
不敵な面構えのクライマーがこちらを見つめている。
無精ひげにサングラス。やたらと太い腕。右脛は怪我しているのだろうか……。見れば見るほど引き込まれる。地べたからこちらを見上げる構図というのは、「キミはトンガッて生きているかな?」と問いかけられているようで、身が引き締まる。このTシャツが似合うかっこいいアウトドアズマンでありたいものです。
写真家グレン・デニーが撮影した代表作
誰がいつどこで撮ったかなんてウンチクを語るのは野暮かもしれないが、ちょっと調べてみた。
撮影したのはアメリカの写真家グレン・デニー。代表作『Yosemite In The Sixties』の表紙の1枚である。
グレン・デニーは1939年に生まれ、2022年10月に83歳でなくなった。アメリカのアウトドア誌『Outside』のウェブサイトに追悼記事が出ているので、それをもとにざっと紹介してみたい。
デニー自身もクライマーで、1958年に初めてヨセミテ・バレーを訪れた。「キャンプ4」に集うクライマーたちに刺激を受け、彼らの姿を記録したいと考えるようになる。デニーが出会ったクライマーとは、ウォレン・ハーディングやロイヤル・ロビンス。ハーディングは巨岩エル・キャピタンを初登したことで知られ、著書『Downward Bound』は日本語にも訳されている(邦題『墜落のしかた教えます』)。
ロビンス(Tシャツの写真の男)は、岩にダメージを与えないクリーン・クライミングを提唱、自身の名を冠したアパレル・ブランドも立ち上げた。デニーは、ヨセミテ・バレーのホテルのバーで働いてお金を稼ぎ、本格的な写真機材を手に入れたという。
日本語のウェブサイトでグレン・デニーを調べると、「アンセル・アダムスの影響…」と書かれていて、たしかに同じヨセミテを被写体としているという共通点があり、アダムスの時間が止まったかのような、永遠を感じさせる風景写真と似た印象を受ける。
一方、この追悼記事では、エドワード・ウェストンやアンリ・カルティエ・ブレッソンの写真を見て多くを学んだと書かれている。言われてみれば、ウェストンの造形美やブレッソンの決定的瞬間、そのどちらもがグレン・デニーの写真に感じられる気もする。写真の好きな方はいろいろと見くらべてみてください。
TシャツはKELTYとBE-PALによる限定品
なお、このTシャツはKELTY(ケルティ)とBE-PAL OUTDOOR PRODUCTSによる特別企画であり、限定品。気になったら早めにチェックを!
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
KELTY(ケルティ) グレン・デニーフォトTシャツ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS 各6,930円(税込み)
https://www.pal-shop.jp/item/A55307005.html