オーストラリアの大自然というと、「圧倒的」とか「とにかく雄大」といったイメージがあると思います。
たとえば「巨大な一枚岩のウルル(エアーズロック)」とか、「57kmも続くゴールドコーストのビーチ」などなど。
でもじつは、変化に富んだ「風光明媚」ともいえる場所もあるのです。その代表格が最南端タスマニア島の「フレシネ半島」(国立公園)です!Freycinetとつづりますが、これで「フレシネ」と呼びます。
そして、今回紹介するのが「タスマニア60グレートショートウォークス」の一つである「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」(Wineglass Bay Hazards Beach Circuit)。
「ワイングラスベイ」という湾と「ハザーズビーチ」という白砂の海岸をつなぐ、アップダウンあり、景観あり、砂浜歩きありという変化に富んだ周遊コースです。
名前はやたらと長いですが、総距離11kmで標準コースタイムが5時間の半日~日帰りコースです。
タスマニア州で最も人気のウォーキングコースの一つ
「タスマニア60グレートショートウォークス」というのは、タスマニア州政府環境省内の部署が定めた「日帰り可能なウォーキングコース60選」といったところ。州政府管轄なので整備が行き届いているところがほとんどなのがうれしい。
で、その60選の中でも最もよく訪れられている場所の一つとされるのが、今回の「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」。ちなみに「サーキット」というと、ついつい自動車やオートバイの「レース場」を思い浮かべますが、「周遊コース」くらいの意味です。
道は非常によく整備されていて歩きやすいです。また頭上を木々におおわれている部分と開けている部分が交互に出てきます。
「タスマニア60グレートショートウォークス」の中でも最も訪れられているコースの一つというのがよくわかりますよね。そしてこの風景を眺めながら「おおっ。ここがコース名にもなっているワイングラスベイかっ!」と感慨にふけりたくなりますが……それは間違い。これは「グレートオイスターベイ」という別の湾です。
じつはフレシネ半島の付け根のこの部分は幅が2キロ弱。よって北西に広がる「グレートオイスターベイ」と、南東の「ワイングラスベイ」の両方の景色が楽しめます。
「一挙両得」的に楽しめるのもこのルートが人気の理由なんでしょうね。ちなみに、この先にさらに眺めのいい展望スペースがあるので、ここはサクッと見ただけで通過してもいいと思います。
そしていよいよ「グレートオイスターベイ」を臨むもう一つの展望台に到着!
先ほどよりも高度が上がっている分、「グレートオイスター湾」がよく見えます。
さらに進みます。するとこんな不思議な岩が。
展望台から眺める「ワイングラスベイ」の美しさ
そしていよいよ「ワイングラスベイ展望台」に到着!展望台は2層にわかれているのでぜひ両方からの眺めを楽しんでください。
というわけで今度はその「ワイングラスベイ」に向かいます。山も海も一挙両得で楽しめるのがこの「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」の魅力です!
そしていよいよ「ワイングラスベイ」に到着。
しばしの休憩のあとに向かうのがハザーズビーチ。
最後の階段を上りきったところで目の前に突然開けるのがハサーズビーチです!
ちなみにハザーズビーチはHazards Beachと書きます。はい、「ハザードランプ」とかのHazardで、「危険」という意味ですが……じつはこの名前はリチャード・ハザードさんという捕鯨船の船長から名付けられたもの。さきほどの「ワイングラスベイ」と違って内海なので波はいつもおだやかです。
さてこのあと、ハサーズビーチをこっち方面に進んでいくのが今回の周遊コースなのですが……。
今回はチャーターしてくれた船が迎えに来たので乗り込みます。「ズル」じゃなくてツアーの「都合」に合わせただけです。
山登りありビーチ歩きありの「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」は、風光明媚なタスマニアの素晴らしさを凝縮していると言えるでしょう。ぜひぜひ「タスマニアの第一歩」として訪れてみてください!
ワイングラスベイハザーズビーチサーキット(Wineglass Bay Hazards Beach Circuit)
https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/freycinet-national-park/wineglass-bay-and-hazards-beach
Experiential Tasmania
https://www.experientialtasmania.com.au/
※今回お世話になったトレッキングツアーの催行会社