どこまでも続く海岸線、山奥へと続く峠道。神奈川県内には、初心者から経験者まで楽しめるおすすめのサイクリングコースが多く存在します。
なかでも湘南の海岸線に沿って走る国道134号線は、心地良い海風を感じながらペダルを回すことができる、最高のサイクリングコース。
その134号線を抜け、平塚のシンボルである湘南平の山に登れば、平坦を走る爽快感とヒルクライムの達成感を1日で味わうことができます。
今回は、そのコースを写真とともにご紹介します。お近くの方は、ぜひ体感してみてください。
江ノ島駅から20km!サイクリングコースの全容
今回のコースは、小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅をスタートして国道134号線で平塚方面に向かい、花水川から進路を変えて湘南平に登頂する、全20kmのコースです。
中盤までは海岸線に沿って平坦の道が続きます。江ノ島、茅ヶ崎、湘南大橋といった湘南エリアの有名スポットを気持ち良く駆け抜けることができるでしょう。
終盤は湘南平でのヒルクライム。平均勾配9%の急な坂を登り終えると、相模湾、丹沢山地、箱根などを見渡せる山頂が出迎えてくれます。
ゴール地点はJR東海道本線の大磯駅。スタートからゴールまでの所要時間は約2時間で、休日は多くのサイクリストでにぎわうおすすめのサイクリングコースです。
休憩・トイレスポットを事前にチェック!
初心者の方や、このコースを初めて走る方は、休憩スポットやトイレの場所が気になるかと思います。
まず、スタート地点の片瀬江ノ島駅周辺にはコンビニやトイレがあります。ドリンクや補給食の買い物、お手洗いはここで済ませておきましょう。
サザンビーチ茅ヶ崎周辺にもコンビニやトイレがあるほか、ゴール地点の湘南平にはレストランと自販機があり、ここにもトイレが設置されています。
いざ出発!
1.片瀬江ノ島駅から花水川へ
スタート地点は小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅です。竜宮城を模した目立つデザインの駅舎のため、待ち合わせ場所としても最適です。
134号線に出て、平塚方面に西進します。
澄み切った青空と左手に見える海で気持ちが高まり、グイグイとペダルを回せます。
134号線はどこまでも続くかと思われる平坦な直線で、リズム良くペダルを回すことができます。
向かい風の日は少々つらいですが、逆に追い風を受ければ体力を温存しながら進むことができますよ。
茅ヶ崎を抜け、相模川にかかる湘南大橋を渡ります。
湘南大橋からは、これから目指す湘南平や、天気によっては伊豆大島がある相模湾などを見ることができます。少し足を止めて湘南の景色を堪能するといいでしょう。
湘南大橋を過ぎると、花水川橋に到着します。ここを右折して、湘南平を目指します。
2.花水川から湘南平へ
花水川沿いを進みます。正面は湘南平方面、湘南平のシンボルである電波塔が見えます。
1号線を横切り、突き当りの高麗大橋を左へ。
湘南平方面へしばらく進み、高根の交差点を左折します。
湘南平の看板がお出迎えしてくれました。ここから平均勾配9%のヒルクライムが始まります。
早速始まる急坂、ギアを軽めにし、脚に負担をかけないように登りましょう。
湘南平ヒルクライムの中盤に現れる一直線の急勾配、通称「パンダ坂」。攻略方法は人それぞれですが、筆者の場合はダンシング(立ちこぎ)で一気に駆け上がります。
パンダ坂のゴールには、その名の通りパンダさんが。
パンダ坂を過ぎると勾配は緩み、湘南平山頂までの最後の区間に入ります。
ここでゴール!かと思いきや、まだ続きます。この場所を左手に進みます。
最後は脚を思いっきり使い、勢いで駆け上がりましょう。
こちらがゴール地点です!
湘南平は平塚自慢の景勝地。神奈川のヒルクライムの名所、ヤビツ峠がある丹沢山地が見えます。
展望台からは電波塔が見えます。その後方には江ノ島が。さらにその奥には鎌倉、横浜方面が見えます。
3.大磯駅方面に進んで帰路に就く
展望台でゆっくり景色を堪能したら、帰路に就きましょう。湘南平を下り、一号線まで戻って、花水橋東を大磯駅方面へ西進します。
大磯駅入口交差点を右折します。
大磯駅に到着です。人が少なく静かな駅なので、輪行の場合は落ち着いて愛車を収納できます。
湘南を走るサイクリングコースで最高の休日を
今回ご紹介したコースは、ロードバイクに乗り始めたばかりの方や、ヒルクライム初心者の方でも楽しめる、おすすめのサイクリングコースです。
休憩地が所々にあり、自分のペースで無理なく走れるのがこのコースのポイント。愛車との一体感や湘南の魅力を全身で感じ取れば、心地良い疲労感につつまれて一日を終えられます。
湘南おすすめのサイクリングコースを、ぜひ愛車と一緒に走ってみてください。