2015年6/1~14日までの2週間、神戸・三宮の中心地にある東遊園地で都心と自然を同時に楽しむスタイル「アーバンピクニック」をコンセプトとしたアウトドアイベントが開催された。
「このイベントは、神戸の都心で働く人、住んでいる人、観光で訪れた人が街のなかで心地よく時間を楽しめる場として、公園をシェアする社会実験なんです」とは、イベントを主催する神戸市・神戸パークマネジメント社会実験実行委員長の村上豪英さん。
公園を愛着のある場所にするためには、芝生とカフェ、そして本が必要と考え「アウトドアライブラリー」と名づけた屋外図書館を設置。8歳~77歳まで36組のオーナーがテーマに沿った本を寄贈。それぞれのオーナーが本を紹介する交流会も行なわれた。
「訪れた人もおすすめの本を提供してくれ、最終的に本棚には約500冊の本が寄贈されました。寄贈本にはメッセージシートを添えてあって、おすすめの理由、それを読んだ人からの感想が書けるようになっています」。
図書館のカウンターでは、コーヒーやワイン、三宮で人気のパン屋「サ・マーシュ」のパンを販売。公園でピクニックをしながら、ブックカフェのように利用できる。
6/11(土)、12(日)の2日間は、同じ公園内にファーマーズマーケットも登場。
神戸市内で生産されている食材を販売するとともに、隣ではその野菜を使ったケーキやグラノーラも提供。その場で素材の味を確かめて、購入できる。
「ひとつのイベントとして終わらずに、常設することが目標。日常的に人が集まれる環境にしたいですね。公園を”市民のアウトドアリビング”にすることで、街全体を盛り上げたいと思っています」。
「URBAN PICNIC」
http://urbanpicnic.jp/
※イベントは終了。次の開催に期待!
構成/中山夏美