いよいよ山シーズンが到来! 最近山に行ってないな~という人も、はじめての山デビューで悩んでいる人も、まずは気軽に登れる山にハイキングに出かけましょうよ。今回は、アウトドア料理家・イラストレーターの関根千種(せきねちぐさ)さんと写真家の猪俣慎吾(いのまたしんご)さんを誘って、のんびりハイキングに出かけました。最高に気持ちよかった山歩きの様子をご紹介しちゃいます!
日本の山のすばらしさって?
自然豊かな地でキャンプ旅をしたい、という思いから、3年ほど前に約1年間、ワーキングホリデービザでニュージーランドを旅してきたという関根千種さん(写真右)。
「ニュージーランドって、ほんとうに山が多いんですよ。首都のウェリントンでも、街のすぐそばに良さげなトレッキングコースがたくさんあるんです。散歩感覚で気軽に山歩きできるのが、とてもうれしかったなぁ」(関根さん)。
ニュージーランド滞在時にはじめて本格的な縦走登山にもチャレンジ。景色のすばらしさを体感して、すっかり山の魅力にハマってしまったそうです。
じつは日本もまた、ニュージーランドに負けないくらいの山大国。世界各地から登山客が訪れる富士山や日本アルプスの3000m級峰から、小学生が遠足で登る小さな山まで、なんと1万6000峰を越える山があるんだとか。
ニュージーランドから帰国後に、関根さんは日本の山のすばらしさに気づき、折にふれて山歩きを楽しむようになりました。そして、日本各地にさまざまな山があるなかでも、関根さんがとくにおすすめしたいというのが「低山」です。
そもそも「低山」とは?
それでは「低山」とは、いったいどんな山なのでしょうか?
1970年代に雑誌『MEN’S CLUB』や『POPEYE』で活躍し、「ヘビーデューティー」なアウトドア道具やアウトドアウェアを日本の若者に紹介したイラストレーターの小林泰彦さんは、低い山の魅力を楽しいイラストエッセイで紹介してきました。
小林さんの名著『日本百低山 ――標高1500メートル以下の名山100プラス1――』(文集文庫)。この本では、標高1500m以下で、生活圏に近い山を「低山」と位置付けています。
楽ちんで絶景な「ほぼ低山」を発見!
さくっと登れるいい低山コースはないかな~? と、友人・関根さんと歩く山をリサーチした猪俣さんが今回選んだのは、長野県・野辺山高原に位置する飯盛山(めしもりやま)。
標高は1643m(おしい!)。小林泰彦さんによる低山の定義からははみ出しますが、とはいえ登山口から頂上までのんびり歩いて約1時間。歩きやすいハイキングコースが整備されていて、小学生も遠足で歩いています。お年を召したハイカーもけっこう多い。要するに飯盛山は、低山ガイドには載っていないけど、「ほぼ低山」といえる山なのです。
そもそも「山高きが故に貴からず」という故事もあるわけで、ならば「山低きが故に貴からず」。低山とか高山とか人間が決める範疇にとらわれず、素敵な山をのびのびと楽しめばいいんじゃないでしょうか。
そんなわけでぼくらは、長野県のJR小海線・野辺山駅と清里駅の近くにひっそりとそびえたつ「ほぼ低山」、飯盛山に出かけました。
いざ、ハイキングに出発!!
飯盛山は、その名前の通り、お茶碗にこんもり盛られたごはんのような優しげな山。山頂付近は一帯が牧草地で、一面草原に覆われています。今回は日帰りの気軽なハイキングなので、必要最低限の荷物を小ぶりのバックパックに詰め込んで、足取り軽く、平沢峠の駐車場をスタート!
登山道前半は、木々に覆われた林道がつづきます。ゆるめの登り傾斜が続きますが、色とりどりの緑に囲まれ、気分は爽快。山って気持ちいいな~!
ハイキングに必要な持ち物は?
ハイキングの魅力は、必ずしも山頂を目指す必要がないこと。途中の自然が気持ち良かったり、美味しいランチが食べられたりと、楽しみ方は人それぞれ。登ることだけを目的とせず、ゆっくり過ごせるのがいいんです。
なので荷物もそれほど深刻にならず、雨具や水筒など最低限の装備があればOK。楽しみのためのカメラやスケッチブックを持っていくこともできます(途中でくたびれたら、引き返せばいいんです)。
関根さんのバックパックの主な中身。左上から時計回りに、薄手のウインドブレーカー、座布団、てぬぐい(汗拭きなどに使う)、ミラーレス一眼カメラ、携行食&お皿、サーモスのキャリーループ付き「真空断熱ケータイマグ」、スケッチブック、ペン、色鉛筆(アメの箱に入れている)。
猪俣さんのバックパックの主な中身。左上から時計回りに、一眼レフカメラ、暗くなったときのためのヘッドライト、バックパック用レインカバー、携行食、サーモスの「真空断熱ケータイマグ」、絆創膏や常備薬が入ったファーストエイドセット。
山の自然に触れると生き返ります!
「あ、ミツバツツジ!」「おー、きれい。こっちにレンゲツツジも咲いてる」。森林浴を楽しみながら歩いていたら、思わずふたりの顔がほころびます。歩を進めていくと思いもよらぬ景色に出会えるのも、ハイキングならではのおもしろさ。
高い山の登山とちがって時間の余裕があるから、道草をどんどんしようという気になるんですよね。飯盛山では、初夏のツツジ類をはじめ、夏はニッコウキスゲ、秋はマツムシソウなど四季折々の野草が楽しめます。
道中、想定外の風景に出会ったら、シャッターを切らずにいられません。
やってきました、景色がいい場所!
しばらく歩くと、視界をさえぎる木々がほとんどなくなり、とつぜんパノラマ的景観がひろがりました。
奥秩父山塊や南アルプスが目の前に広がっています。登山口から1時間も歩いていないのに、野辺山高原を一望できる絶景ポイントに到着です。
「のんびり」を楽しもう
「今日はここまででいっか」と、カメラ片手に猪俣さん。「そうだね、この景色描き留めておきたいな~」と、スケッチブックを広げる関根さん。
さあさあ、ホッとひと息つきましょう。「真空断熱ケータイマグ」に入れてきたキンキンに冷たい麦茶で喉を潤しましょう。
ごくごくごくっ! 山で飲む冷えた麦茶ってほんと、信じられないくらいにおいしいんですよね!
奥に見えるのが、飯盛山の山頂です。山頂からは360度のパノラマビューが広がっています。
時間に余裕があれば、その場でスケッチ。「写真に残すのとはまた違うんです」(関根さん)。
携行食(山おやつ)でパワーを補給。「好きなおやつをいろいろミックスして持っていくと、休憩が楽しくなりますね」(関根さん)。「塩分と糖分がバランスよく摂れるものがおすすめです」(猪俣さん)。
自然を楽しみながら、のんびりマイペースで歩を進める。頂上をめざすだけでなくて、山にのんびりと滞在して、季節の風にふかれながらリラックスする。これぞ「ガチな登山」とは異なるお気軽ハイキングならではの醍醐味なのです。
ハイキングには真空断熱ケータイマグ
今回のハイキングに持っていったのがサーモスの「真空断熱ケータイマグ」。実際に山歩きで使ってみてどうだったのでしょうか? ふたりに使用感を聞きました。
「キャリーループが付いているので、ここに指をかけて気軽に持ち運べて楽ですね!」という関根さんに、猪俣さんは「カーキとかベージュのマットな感じのカラーもいいよね。かっこいい! これ絶対、妻にとられるな(笑)」。
「バッグのストラップにキャリーループを通しておけば、どこでも気軽に連れて歩けるのもいいですよね。落とす心配がないし、このままふたをひねれば、お茶を飲むことができます。サコッシュやポーチのひもに通して持ち運べるので、フェスなんかのときにも便利そうですね」(関根さん)。
ハイキングはもちろん、ふだんの生活でも便利な「真空断熱ケータイマグ」。新色の渋いアースカラーがなんとも良いんです。ぜひみなさんもチェックしてみてくださいね!
サーモス/真空断熱ケータイマグ ROB-003
左からカーキ、サンドベージュ、クリアステンレス、ミッドナイトブルー。サーモスのアウトドアシリーズの新製品は、キャリーループ付きの真空断熱ケータイマグ。魔法びん構造で高い保温・保冷力を誇り、広口で氷も入れやすく、口当たりもいい。衝撃に強いソコカバーも付属しており、頑丈なつくり。容量は500ml。
関根千種さん(左)
1987年生まれ。イラストレーター・アウトドアフードスタイリスト。キャンプや自然をテーマにしたイラストが得意。調理師免許や飲食店勤務の経験を生かし、フードスタイリングやレシピ制作も行なう。著書に『ぜんぶ同時に出来上がる!飯ごうで作る絶品定食レシピ』(三才ブックス)など。
●インスタグラム:https://www.instagram.com/chigu23/
猪俣慎吾さん(右)
1981年生まれ。写真家兼キャンプコーディネーター。広告写真家中村章三氏に7年間師事。その後独立。外ごはん文化を広めるためのアウトドアパーティーグループ「KIPPIS」も主宰。すべて自身が撮り下ろした『絶景CAMPGUIDE』(JTBパブリッシング)も発売中。
●インスタグラム:https://www.instagram.com/inomatacampphoto/
提供/サーモス https://www.thermos.jp/
真空断熱ケータイマグ ROB-003 https://www.thermos.jp/product/detail/rob-003.html