登山の準備で欠かせないのが、雨対策。
「山の天気は変わりやすい」とはよく言われますが、今の今まで晴れていたのに急に雨が降り出す、といったことは山では日常茶飯時です。
しかし、登山において大きな傘を持ち歩くことは、ほぼ不可能。だからと言って一般的な折り畳み傘だと、どうしてもバックパックの中でスペースをとってしまいますよね。
そこで今回は、軽量・コンパクトで、山でも街でも使える折り畳み傘、モンベルの「U.L.トレッキングアンブレラ」を紹介します。一部カラーは完売しているほどの大人気アイテム。その理由ともいえる魅力に迫っていきましょう。
登山中に傘を使ってもいいの?
登山の雨具の定番といえば「レインウェア」です。また、山で傘を使うと危ないと思う人もいるかもしれません。
もちろん、風が強いときや、足元が不安定な場所・細い登山道を歩くとき、人が多い場所を通るときには、傘を差すと周りの人も自分も危険にさらすことになってしまうので使えません。
しかし登山中でも、傘を使ったほうが快適だったり、便利だったりするシチュエーションがいくつかあります。
例えば、風の少ない比較的平坦な樹林帯を歩くときであれば、レインウェアの代わりに傘を使うことで蒸れずに快適に過ごせます。また、山小屋やテントサイトで休憩中にトイレへ行きたくなったときにも、傘があれば一度脱いだレインウェアを再度着なくてすみます。
適切に使えば、傘は雨の山での行動を快適にしてくれるのです。
U.L.トレッキングアンブレラの特徴
モンベルではなんと30年以上にわたって登山用の傘を販売しており、最近では様々な商品がラインナップされています。
中でもU.L.トレッキングアンブレラは、強度を保ちつつ、軽量さ・コンパクトさを実現した折り畳み傘。山での使用を想定して開発されていますが、もちろん街で使用することもできます。
では、その魅力をいくつか紹介します。
(1)127gと超軽量
U.L.トレッキングアンブレラの重量は、筆者実測でわずか127gでした(※メーカー公式は128g)。
ケースに入れても130gと超軽量なので、持ち運びにとても便利です。
布部分は、モンベルオリジナルのナイロン生地「バリスティック エアライト(R)」に撥水加工が施されています。この素材は、十分な強度と薄さ、軽量性を兼ね揃えています。強くて軽い秘密は布にあり、と言えますね。
(2)とってもコンパクト
U.L.トレッキングアンブレラは、折り畳んでケースに入れた場合、26cmと非常にコンパクトになります。
筆者愛用のサコッシュにもピッタリ収まる大きさなので、天候に関わらず、山行の際は常に持ち歩いています。
さきほどお伝えしたとおり超軽量なので、持ち運んでいることが全く負担になりません。
折り畳んだサイズはコンパクトですが、広げると直径88cmのサイズに。折り畳んだときのコンパクトさから想像できない、申し分のない大きさです。
(3)頑丈な骨組み
8本の親骨には軽量で強度のあるカーボンが使用されており、丈夫な構造になっています。
(4)折り畳んでも濡れにくい
折り畳み傘をしまう際、傘の濡れた面が手に触れて、手がビショビショに濡れてしまったり、水が滴って困ったりすることがありませんか。
U.L.トレッキングアンブレラは傘の濡れた面が内側になるように折り畳めるので、使用後に折り畳むときのストレスが軽減されます。畳んですぐにバックパックなどにしまえるので、アウトドアシーンでは大変助かります。
(5)便利なループ付き
細かなところまで行き届いているのが、このU.L.トレッキングアンブレラ。
通常の折り畳み傘であれば、持ち手の部分にループが付いていますが、U.L.トレッキングアンブレラでは傘の先端の石突にループがついています。このループが結構便利。
使った後は、このループを使って吊るして干すことができます。石突にループが付いていることによって、干しているあいだに傘が開いてしまう心配がありません。
ループは、ケースに収納しているときにも外に出せるように設計されているので、保管時にも吊り下げておくことができます。たとえば玄関先に吊るしておけば、出かけるときにすぐ手に取れるでしょう。
(6)豊富なカラーバリエーション
カラーは、ネイビー、ピンク、ダークグレー、ブラウン、ブルーグリーン、ターコイズの6色のラインナップがあります。好みの一色を見つけられるでしょう。
ちなみに、ダークグレーとブルーグリーンは既に完売しています(2023年6月現在)。
お気に入りの傘で雨の日もアウトドアを楽しもう
憂鬱な雨の日も、お気に入りの傘と一緒なら楽しくなること間違いなしです。
ぜひ、素敵な傘を見つけて、雨の日も山へ街へと出かけてみてください。きっと晴れの日とは違った景色を見せてくれますよ。