保冷剤は、クーラーボックスに入れて中のものを冷やす大事なアイテム。従来はスクエア型のハードタイプが一般的だったが、ここ最近はパッケージに水などを入れるソフトタイプが人気。
今年新発売した日本のガレージブランド「ソトラボ」の保冷剤は、保冷性能が優れているだけでなく他の使い方もできる便利なソフトタイプ。商品を実際に使い、その魅力を紐解く。
封入したドリンクも飲める新発想の保冷剤
今回紹介する「フリージングウォーターバッグ」は、中に水を入れて凍らし、そして繰り返し使える保冷剤。サイズは約30×19cmで、重量は約32.6g。中を空っぽにすれば非常に薄くできるので、不要な際はどこにでも保管が可能。容量は最大1.3Lで、マイナス20度Cまで対応できる特殊な素材を使用している。
この保冷剤の一番の特徴は、中に入れられるのは水だけでなく清涼飲料水もOKであること(炭酸系を除く)。たとえばアイスコーヒーやスポーツドリンクなどを入れて凍らせておき、キャンプやスポーツ中に中身がある程度溶けたらコップに注いで飲むことができる。
パッケージは食品衛生法で定められた基準をクリアした原料を使っており、口に含んでも問題なし。使用後に洗って中を清潔にしておけば、冷やせるドリンクボトルにもなるのが魅力なのだ。
保冷剤の作り方
使い方はいたって簡単。パッケージに1〜1.3Lの水もしくは清涼飲料水を入れ、冷凍庫に入れて凍らせれば完了。入れる前に、トリプルチャックがしっかり閉まっているか確認しよう。
ドリンクを注ぎ終えたら、できるだけ空気を抜いて栓を閉めよう。空気は熱伝導率が低く、冷たさが伝わりにくいため、できるだけ空気をなくして水単体で冷やすのがおすすめ。また、凸凹した場所において冷やすと水が偏りバランスが悪く固まるので注意しよう。
保冷目安は12時間以上で、しっかり凍らせると1Lの水なら厚みは約5cmになる。では、ここからは実際のフィールドで使った様子をご紹介する。
実際にフィールドで使った感想
ひと晩冷凍庫に寝かせ、翌日朝6時に家を出発。AOクーラーズの12パック キャンバス ソフトクーラーに入れて持って行った。当日は最高気温28度の晴れ日で、キャンプ地は海辺。木陰はまったくなく、ガンガンの日差しを浴びながら過ごした。
まずはランチの時間帯に具合をチェック。氷は3分の1くらい溶けていた。クーラーの中は程よく冷えており、冷蔵にはぴったりな状態だった。
冷やしているものを見てみると、(間違えて)凍ったアサリはまだキンキンに冷えており、氷もちらほら。ハードタイプの保冷剤ならおおむね溶けているが、これは期待できそうだ。
2回目の観察は、1回目から約5時間が経過。保冷剤はわずかに氷が残っており、アサリは昼と比べると多少霜が減ったが、十分に冷たい。この後間もなく日が暮れたので、庫内は冷えたまま翌日まで持つことができた。
結論、1泊のキャンプなら食材を十分に冷やせて、暑い日でもしっかり機能した!
ちなみに、フリージングウォーターバッグと他社の保冷剤が庫内でどのくらい温度が変化するか、グラフがあるので見てみよう。他社のものは最初に5度Cより低く冷やされ、その後急激に温度が上昇。24時間後には20度Cまで上がった。
それに対し、フリージングウォーターバッグは庫内を安定して10度C以下に保つことができ、24時間後も約10度Cまで保てる。冷凍より冷蔵で保存したい人や、長時間庫内を冷やしたい人にはピッタリだ。
フルーツなどをうまく使えば冷菓作りもできる!?
今回は、一般的なキャンプでの保冷状態チェックで終わったが、たとえばパイナップルやカットいちごを入れ、時間が経って少し解けてきたらシャーベット状の冷やしおやつになるかもしれない。いろんな使い方ができそうなので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。
商品概要
「フリージングウォーターバッグ」
価格:¥880
サイズ:約30×19cm
重量:約32.6g
商品はこちら
http://sotolabo.com/shopdetail/000000000185/