今やアウトドアにおいて欠かせないギアとなっているシェラカップ。実は日本だけでも300社もの工場がシェラカップを製造しているそうだが、こちらの「AEND(エンド)」は日本の職人による金属精錬技術「へら絞り」によって製造される。しかも表面は日本で昔から用いられている加工「ハンマートーン」仕様。日本でたった1社しかない、へら絞りとハンマートーンの両方を備える工場が手掛けた、至極のシェラカップなのだ。
アルミニウム、ステンレス、チタニウム、真鍮、銅……それぞれ異なる素材の特徴は?
シェラカップ大国ともいえる日本だが、金型が高価なハンマートーンのシェラカップが作られることはほぼなかった。だが今回AENDをつくるプロジェクトにおいて、これまで日本でシェラカップ作りに人生をささげた職人たちに敬意を表し、その培った技術を惜しみなくつぎ込んでいる。その結果、高価だが他にはないさまざまな素材のシェラカップが完成した。
ALUMINUM(アルミニウム)販売価格5480円
本格的な調理器具としてのタフを持つハンドルを使用。最大限に厚く製造しているので、炊飯に最適だ。 厚みが2ミリあるので、ハンマートーンの打ち方に個性が出ているのも面白い。
STANILESS(ステンレス)販売価格3680円
特筆するべきステンレスの美しさ。一般的なステンレス製品は所有感に欠けるが、燕三条を代表する素材だけに素晴らしい仕上がりとなっている。経年変化は比較的みられない素材なので、使い勝手はバツグンだ。
TITANIUM(チタニウム)販売価格4380円
軽さと丈夫さを備えた次世代の素材。軽量なので登山などにオススメだ。匂いが付きにくいので蒸し料理など、匂いに繊細な調理に適している。火にかけたり熱を通すと、表面の色に変化が出る。
BRASS(真鍮)販売価格4680円
無垢の真鍮は空気や熱に触れることで酸化するので、経年変化が楽しめる。「ピカール 」 などの金属磨き剤などでメンテナンスすれば綺麗な真鍮色が保てるが、金属自体がとても柔らかいので傷がつきやすく、変形しやすい。
COPPER(銅)販売価格4980円
新品の状態では綺麗なピンク色 。ライナップの中で一番色の変化を楽しむ事ができ、開封した瞬間から指紋や空気、水に反応して経年変化が始まる。その一方で素材が柔らかく、容易に傷が付くので要注意。食べ物に触れる内側はニッケル加工を施している。
「SIERRA LID PATALITE FOR AEND BY HIME」販売価格2980円
オプションとして長崎の波佐見焼、 窯元の藍染窯 「aizengama」 に全面的に協力 を得て実現した陶器の蓋も販売。一つ一つ職人さんが色付けおり、色むらが楽しめる。炊飯の蓋として適度な重さがあり美味しくご飯が炊けるほか、直火も可能なのでコンロが相性良ければ陶板焼も楽しめる 。ソロでおつまみを楽しむにはちょうど良く、保温性も抜群だ。
AENDはオンラインストア「CALMA STORE」で発売。「これ以上ないシェラカップ」という意味をこめ、 『END』の意味を持たせた至極のシェラカップ、ぜひ堪能してほしい。