御嶽山大展望!人気の避暑地で冒険ライドにでかけよう
5月に訪れた時には桜がまだまだ見頃、水仙や花桃など色とりどりの花が咲いてとても華やかだった開田高原。長野県内でも人気の避暑地で、8月でも平均気温が約20度と驚異の涼しさ。私の住む伊那よりも湿度が低く、自転車で走るにも快適な気候なのです。
持ち物リストの一番目は「タイヤが太い自転車」
今回のメンバーは伊那から2名、愛知県から4名の計6名。全員マウンテンバイクやグラベルバイクなどタイヤの太い自転車に乗っていて、その自転車を活かしたルートを走りに行こうということで開田高原にやってきました。
このエリアには国道沿いに公共の駐車場が多数あり、トイレも併設されているところも多く、とてもありがたい環境。今回は青海沢駐車場に集合し、そちらを起点にライドに出かけました。
裏道は田園風景とグラベルのパラダイス
以前ロードバイクで来た時は、国道を走っていたので、車とのすれ違いや追い越してもらう際に気を使うことが多かったのですが、今回はグラベルと呼ばれる林道や未舗装路を含むルートを選んで走ります。
車の往来が多いシーズンでも、1本裏道に入ってしまえばきれいな水の流れる川もあり、柔らかな緑の絨毯が敷き詰められているような牧草地あり、今まで何度も来ているエリアですが、初めて見る景色にたくさん出会うことができました。
寄り道こそがライドの楽しみ
マウンテンバイクやグラベルバイクなどタイヤの太い自転車はスピードは速くありませんが、気になる道があったら曲がってみて、その先が未舗装路でも気にせずに進んでいけるのがいい所。
今回も林道に向かって走って行く途中、とてもかわいい看板を見つけました。パン好きの私としては「行くしかないよね」と迷わず寄り道。その看板の先は整備された砂利道でタイヤの細い自転車だとパンクがちょっと心配。でも今回乗って行った自転車はその不安もなく、奥にあるとてもかわいいパン屋さん「タビタのパン」に到着。
こちらのお店は1989年から営業されていて、憧れの自給自足の暮らしを絵に描いたようなお店です。佇まいも可愛く店内もとても素敵で、県外からのお客様の人気も高いようです。飲み物はテイクアウトもできますし、スープなどをお庭のテーブルでいただくこともできます。
素材の味がする、しっかりとしたパンと焼き菓子が並ぶ店内は絵本の中の世界のよう。
ひとつひとつ丁寧に焼かれた田舎パンは、自家製の天然酵母を使って胚芽のミネラルもたっぷり。小麦の風味やうまみもぎっしり詰まっています。
羊のシロップさんとクリームさん、猫のノンちゃんもお出迎え。どちらもとても人なつっこく、皆さんがタビタさんを訪れる楽しみのひとつになっています。
タビタのパン
- 所在地: 長野県木曽郡木曽町開田高原西野6322‐487
- 営業時間: 10時~17時
- 定休日:月、火曜
- HP:https://www.facebook.com/profile.php?id=100057262459078
つらい登りもあるけれど、わざわざ選ぶ冒険の道がおもしろい
舗装路でも行ける目的地まで、地図で下調べをして裏道を通ったり、林道を通ったり、遠回りも楽しむのが私たちのグラベルライド。国道を避けるために、そしてグラベルの冒険感を楽しむために林道もルートに入れてあります。
新緑の中を気持ちよく登るといいたいところですが、急坂に息切れ。自転車を押したり緩やかなところで乗ったりしながら、時間をかけて登ります。
苦労して峠を越えると待っているのは楽しい下り坂。マウンテンバイクに乗っている人たちは、さすがのスピードで下っていきますが、私はスピードが苦手なので時々出てくる段差や轍に気を付けてゆっくりと。
御嶽山一望の「開田のポッポ屋」絶景ランチのおまけとは?
楽しく林道を走った後は「開田のポッポ屋」さんでランチタイム。現在は予約営業をされているということで、事前に予約。田舎の駅舎をイメージした店内には鉄道にまつわるグッズや写真がたくさん並んでいて料理を待つ間もワクワク。
こちらのお店、ランチはもちろんおいしいのですが、お楽しみがもうひとつ。庭に設置された本格的な鉄道模型があり、実際に電車が走る姿を見ることができるのです。
ランチタイムのあと、店主さんから電車が走っているのを見ますか?と声をかけていただいたのでお願いすることに。準備を整えて開田高原のポッポ屋鉄道、出発進行です。御嶽山をバックに電車が走る姿はぜひ一度見ていただきたい可愛さ。そしてBGMは、なんと奥様のハーモニカ生演奏!どこから流れているのかなと思って後ろを向くとかわいい音色を奏でていらっしゃいました。
開田のポッポ屋
- 所在地:長野県木曽郡木曽町開田高原末川3211‐1
- 営業時間: 11時~14時30分
- 定休日:予約制
- HP:http://www12.plala.or.jp/kaidapoppoya/index.html
とても気さくなご夫婦で、立ち寄り所のカフェや散策におすすめの場所などの情報をいただきました。おなかいっぱいになって寝てしまいそうですが、気合を入れて午後のライドに出発です。
優しい瞳の木曽馬に会いに行く
午後のメインは約30頭の木曽馬を保護・育成されている「木曽馬の里」。乗馬体験などもありますがお天気の良い日には放牧場や厩舎裏の放牧場に放されていて、近くで馬を見られるだけでなく触れ合うこともできる開田高原に来たら欠かせないお気に入りスポット。
木曽馬といえば一番の特徴は胴長で脚が短め。ずんぐりとした体格が挙げられます。長く人の暮らしを支えてきたこともあり、穏やかでしい性格はその表情からも見て取れます。ひとしきり馬と触れ合ったらゴールはすぐそこ。
時間があれば「開田高原アイス工房」で人気のソフトクリームを食べたり、ファーマーズマーケット「彩菜館」で焼きトウモロコシを買ったりするのもいいですね。
木曽馬の里 木曽馬乗馬センター
- 所在地:長野県木曽郡木曽町開田高原末川3211‐1
- 営業時間: 8時30分~16時30分
- 定休日:年中無休
- HP:http://www.kisoumanosato.or.jp/
自転車の速度という旅の魅力
車で走っている時には立ち寄りにくかった場所や、気づかずに通り過ぎてしまう景色を、じっくりと味わいながら自分の足で自転車を漕いで季節を感じるのはとても楽しい経験。話の尽きない友人とたくさんの美味しいもの、愛らしい動物たちに心癒された1日でした。
開田高原は爽やかで気落ちの良い夏の休日を。皆さんもぜひ訪れてみてください。