多くの来場者で賑わいをみせた2日間
7月1日(土)〜2日(日)にお台場にある東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2023」。過去最大の90社・200を超す車両が展示されるということもあり、開催前から大きな話題を集め、2日間で1万6000人を超える多くの来場者で賑わいを見せて幕を閉じました。ちなみに、昨年の来場者は2日で約9000人だったことをみてもいかに盛り上がったかわかると思います。
初日は朝からあいにくの雨模様でしたが、2日目は真夏のような暑さ。両日共に開場前から入り口には多くの来場者で賑わいをみせ、東京ビッグサイト横の臨時駐車場も来場者のクルマがあふれていました。
東京キャンピングカーショーは新型キャンピングカーの展示はもちろんのこと、各社のラインナップを直接見たり、触れたりできるまたとない絶好のチャンス。車両の展示以外にも話題の新製品の販売や最新の技術やシステムが展示されるなど、充実した内容となっていました。
今回はそんな会場内にあった最新モデルのなかから、気になるモデルをレポートしていこうと思います。
話題のフィアット・デュカトをベースにした「ヴェローナ」が初披露
ホワイトハウスが製造するホワイトライン・ヴェローナは、国内に正規導入されて今年話題となっているデュカトのL3H2がベース。全長約6mのボディがもたらす広々とした空間には前方にリビングを置き、後方には縦置き2段ベッドやキッチン、サニタリールームをレイアウト。
樹脂と木材を巧みに組み合わせたインテリアはホワイトハウスが得意とする樹脂造形が多用されており、その美しさにはため息がでるほど。そんな上質な空間に加えリビングの壁にあるコントロールパネルによる一括管理など、先進性もアピール。1480万円〜という高級モーターホームが見られるのもショーならではの魅力でしょう。
問い合わせ先:ホワイトハウス
カトーモーター初の軽キャンパー「Hacosiki(ハコシキ)」デビュー
カトーモーターが拠を構える新潟県燕市は、夏は40℃を超え冬も-10℃になる日があったりする過酷な気象の地域ということもあり、天井、壁、床の断熱にはとくにこだわって製作。また、家具類についてもその仕上がりのよさにファンも多いビルダー。
そんな同社の初となる軽キャンパーが「ハコシキ」。ベースはスズキ・エブリイで荷台左側に大型2段キャビネットを搭載し上段にはポータブル電源、下段にはスリムシンクを内蔵。右側にはキャビネットを設けず、取り外しのできる棚や可倒式テーブルを装備。シンプルかつ使い勝手を重視して製作されており、普段使いもしやすい仕様となっています。価格は293万4800円〜。
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AtoZから軽トラベースの小型キャブコン「アレン・ミニ」が登場!
軽キャンパーから本格キャブコンまで、幅広いラインナップを誇るAtoZ。そんな同社からは初の軽ベースキャブコン「アレン・ミニ」を出展。ベース車両はマツダ・スクラムトラック(スズキ・キャリイトラックのOEM車)で、大型のシェルを搭載して白8ナンバー(普通車)登録仕様に架装。軽自動車らしい小回り性能を残しつつも、車内は軽自動車ベースとは思えない広さを実現。価格は389万4000円〜で車両はまだ開発中のため、詳細については改めて報告します。
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新型セレナにポップアップルーフを搭載した「セレナP-SV」も発売
日産ピーズフィールドクラフトは日産東京販売の「キャンピングカー&RVプロショップ」として1994年6月に設立し、日産車ベースのキャンピングカー&車中泊カーを販売。今ショーで初披露となったのは、2022年12月にデビューしたばかりの新型セレナにポップアップルーフを搭載した「セレナP-SV」。P-SVはポップルーフ・スリーピング・バージョンの略で、ルーフの架装によりテント内に2人就寝が可能。テント部分は全開放、メッシュ、全閉の3モードが可能。また、オプションのマルチベッドがあれば最大4人での就寝も行える仕様になっています。
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超快適仕様のハイエース「リークIIIエボライト」
国内大手のキャンピングカービルダーであるナッツRVからは、ハイエースのなかでも最大サイズのスーパーロングワイドハイルーフをベースにした「リーク3」を初展示。こちらは既存のリーク2にはない、家庭用エアコンが標準装備。さらに断熱材には「エアフォリア」と呼ばれる素材を採用することで従来以上の断熱性を実現しています。
また、エボライトと呼ばれる同社オリジナルの充電システムを搭載することでサブバッテリーへ短時間で充電が行えるようになっている点も見逃せません。車内で使う電気についてもストレスフリーかつ、エアコンによる快適性も抜群。家具の作り込みの高さも同社ならではとなっています。価格は759万円〜。
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アメリカ・オハイオ生まれのキャンピングトレーラー「T@B Tear drop Camper 320S」
アメリカンキャンピングトレーラーを多く取り扱うボナンザでは、オハイオのブランドであるnuCampが製造するコンパクトトレーラーの「T@B Tear drop Camper 320S」を初展示。ティアドロップ型のボディは全長約4.8mに全幅約2mとコンパクト。
車重は883kgなのでけん引免許は必要ですが、扱いやすいサイズは大きな魅力。65Lの冷蔵庫にカセットトイレ、外部シャワーなど装備が充実しているほか、2〜3人でゆったりできる室内も大きな魅力。オプションのサイドバイザーも個性的です。価格は743万円〜。
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以上、東京キャンピングカーショーでお披露目となった7モデルを紹介しました。
この後も、夏から秋にかけて全国各地でキャンピングカーショーが開催されますので、実際に足を運んで最新モデルに触れてみてはいかがでしょうか?