コンパクトモデルの製造を得意とするカーショップスリーセブン
軽自動をベースにしたキャンピングカーといえば、スズキ・エブリイにダイハツアトレー&ハイゼットが定番中の定番ですが、次いでベース車として人気なのがホンダ・N-VAN。独自技術である「センタータンクレイアウト」により、フロントエンジンに燃料タンクを前席の下に配置。そのぶん荷室の床をとことん低くし大空間を実現しています。さらに、リアから助手席までフラットフロアに展開できるほか、助手席側はセンターピラーレスにすることで、荷物の出し入れもしやすい構造になっているのも大きな特徴になっています。
今回はそんなN-VANをベースにした軽キャンピングカーである「N-CAM」を紹介しようと思います。製造するのは福岡県・柳川市に拠点を持つ「カーショップ スリーセブン」。エブリイをベースにした「MOC」シリーズやNV200ベースの「アレグロ」などをリリースするほか、アメリカのキャンピングトレーラーメーカーであるカシータ社・スキャンプ社 の正規輸入ディーラーにもなっており、数多くのキャンピングトレーラーも取りそろえています。
さらに、「RVパークKRC」という日本初の全天候型RVリゾートを本社に併設。充実した施設のRVパークとして九州旅の拠点としても人気となっており、全国から多くのリピーターが訪れています。
それではさっそく車両のほうを見ていきましょう。
軽キャンパーでは珍しい、対面でのリビングモードを採用
N-CAMは2019年にデビュー。荷室の両サイドにキャビネットと上部収納庫を搭載し、助手席の背もたれ部分を前倒しした高さに合わせてフルフラットにできるベッドフレームとマットを装備。普段使いは当然のことながら車中泊モードにもしやすい設計。
そんなN-CAMのよさはそのままに、セカンドシートと荷室の空間で対面でのリビングモードができるのが先日デビューした「N-CAM T-Style」。
軽キャンパーの場合、ベッド展開した状態でくつろいだり食事をしたり、就寝をするモデルがほとんどですが、このモデルはセカンドシートと荷室部分のマット、中央にはテーブルをセットできるようになっています。これにより足を床に下ろし向き合ったままくつろいだり食事をすることができるようになっています。
こうした対面モードが実現できたのも、N-VANの室内高の高さがあってのこと。実際に座ってみても圧迫感は少なくゆっくりとくつろげました。
車載用クーラーなど、オプションも充実
N-CAMT-typeの基本装備は家具類やベッドキットに加えて、走行充電&外部充電器や鉛サブバッテリー&インバーターなどの電装系、さらにアウトドアでも使えるテーブルに天井断熱など、軽キャンパーとは思えないほど充実しており、購入後すぐに旅に出られる仕様となっています。
今回の取材車両はオプション装備の装着車両で、上記以外に2000Wポータブル電源と車載用のクーラー、遮光カーテンに16インチテレビなども備わる超快適仕様。
こうしたシステムアップが豊富にできるのも魅力となっています。
優雅にソロ旅でも使うも良し、夫婦やカップルで使うのも良しの、基本装備が充実した1台。価格は285万1100円〜。
問カーショップスリーセブン 福岡県柳川市東蒲池1558 0944-74-3777