皆さんは、強い日差しが照りつける夏、どんな服装で山に登っていますか?
暑がりの筆者が登山を始めた頃は、常に半袖シャツを着用していました。その頃は、いつも真っ黒に焼けてしまい、下山後に身体がダルいと感じることが多かったです。
そんな時に出合ったのが、ウィンドシェル。夏場にウィンドシェルを羽織るようになってから、登山がとても快適になりました。
長袖なのに、煩わしさを感じさせな万能ウェアのメリットを紹介します。
ウィンドシェルとは?
ウィンドシェルは、風を防ぐための軽量ジャケット。
レインジャケットが高い防風性能をもつのに対して、ウィンドシェルはある程度風を通します。
この「ある程度」が、夏にはちょうど良いのです。日差しが強い日は紫外線対策として、少し肌寒い日は行動着として、幅広く使うことができるウェア万能ウェアです。
ウィンドシェルが手放せない理由
一度着ると、もう登山では手放せなくなるウィンドシェル。登山ガイドとして活動する私がおすすめする理由を、順番に紹介します。
(1)紫外線から身を守る
日差しが強い日は、ウィンドシェルを羽織ることで紫外線対策ができます。
晴れた日に登山をした後、身体のダルさを感じたことがある方は多いのではないでしょうか。紫外線対策をするだけで、このような下山後のダルさが軽減されるかもしれません。
半袖の方が涼しそうに思えますが、直射日光を避けることで、身体の火照りを抑えることができます。そのため、長袖のウィンドシェルを羽織ることで、涼しく感じられるのです。
「暑いから上着なんて羽織ってられないよ」と思っている方、まずは一度試してみてください!
(2)肌寒いときにさっと羽織れる
標高3000mを超える高山にいると、夏でも肌寒いときがあります。
半袖では寒いけれど、保温着やレインジャケットを着ると暑い、そんなジレンマを解消してくれるのが、ウィンドシェルです。
「こんなときに薄い上着が一枚欲しいなぁ」と思ったら、ウィンドシェルの出番です!
(3)とにかく軽量&コンパクト
さまざまなタイプのウィンドシェルがありますが、ほぼ全てに共通していることは、軽量でコンパクトという点です。
ウィンドシェルのことを、「羽のように軽い」と紹介しているメーカーもありますが、本当にその通りだと思います。
着ていないときは、小さく丸めてポケットに入れたり、ザックの前ポケットに突っ込んだり。すぐに取り出せる場所に入れておくと便利です。
(4)撥水・防風機能がある
多くのウィンドシェルには、軽い撥水機能と防風機能が備わっています。
霧の中や、風が少し強い中で行動する際、「レインジャケットを着るほどでもないけれど、何か一枚羽織りたいなぁ」という場面で、抜群にその力を発揮します。
生地が柔らかくてサラッとしたものが多いので、半袖の上に直接着ても、肌がベタベタせずに快適に着られるはず。
ただし、レインジャケットほどの防水・防風性能はないので、悪天候のときは、雨具を着用するようにしましょう。
(5)体型を隠せる
実は、筆者がウィンドシェルを重宝している理由の一つは、体型を隠せるから!
夏場は、ベースレイヤー一枚で行動する人が多いでしょう。そして、山用のベースレイヤーは吸水速乾性をしっかり発揮させるために、ピッタリサイズのものを着ることも…。
これが、なかなかネックです。というのも、体型が丸見えになってしまうのです。
最近は、体型を隠したいからウィンドシェルを買う、という方が増えていると聞きます。機能性抜群で、おしゃれにも気を使うことができるので、一石二鳥です。
夏こそウィンドシェルの出番だ!
夏は半袖で行動していた人にとって、長袖のウィンドシェルは少し抵抗があるかもしれません。
しかし、一度試してみれば、その魅力が十分にわかるはず。夏の相棒として、手放せなくなること間違いなしです!
登山に少し慣れてきたころ。いつものウェアにウィンドシェルを追加して、快適なアウトドアライフを送ってくださいね。