世界で最も有名なオフローダー「ジープ/ラングラー」にハイブリッド車が登場。モーターも加わった走りを編集・大下と記者・櫻井がテストしてきました!
動物に優しいモーター走行モード付き!"野性力"も抜群な 電動ジープが登場
ジープ/ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe
¥10,300,000
問い合わせ先:ジープ TEL:0120-712-812
https://www.jeep-japan.com/
大:SUVがこれだけ増えても、ジープ/ラングラーは別格ですね。昔からほとんど変わらない無骨なデザインに惹かれます。
櫻:「ラングラー」として発売されたのは1987年からだけど、そのルーツは第二次世界大戦に制式採用された軍用車。板バネの足回りとエンジンを取り付けたハシゴ型フレームの上にボディーを乗せた、簡易な構造が特徴だった。
大:ボディーが破損しても走れる設計ですね。
櫻:そう。今も残る外ヒンジ式のドアやボンネットはメンテナンス性を考慮したもの。現行型はタフギアとしての“野性力”を継承しつつ、乗り心地や装備を改良して快適性を高めている。
大:そして今回の「4xe」は最新のプラグインハイブリッド車。外部充電機能付きで、モーターだけでも最長約42㎞走るとか。見た目は無骨なのにハイテクというギャップにソソられます。
野性的なルックスは機能のカタマリ!
櫻:クロスカントリー車のブランドとして絶大な人気を誇るジープも、近年は環境性能を重視していて、来年には初のEV「アベンジャー」を日本で発売する予定。「4xe」は電動化プロジェクトの一環なんだ。
大:その志には共感しますが、値段が高いっす!
櫻:そもそもここ2年の間にジープは材料費の高騰や為替変動による値上げが続いていて、ラングラーでも870万円から。そう考えるとPHEVの「4xe」の1,030万円は妥当な価格設定ではあるけどね~。
大:なるほど~。おいそれと買えるクルマではないことを承知の上でテストした感想を述べますと、今回は街中での走行のみでしたが、出足からものすごいパワフルでした。これ、モーターアシストの効果ですよね?
櫻:うん。エンジンとモーターのパワーを合わせると、トルクは大排気量のV8エンジンにも匹敵。移動中の走行充電や外部充電でしっかり電気を貯めておき、超低速で慎重に走る必要がある岩場やぬかるみで、モーターのメリットを生かし切るのが理想の使い方だ。
大:静かな走行音は動物を驚かせないというメリットもありますよね。
櫻:そう。アウトドア大国アメリカの自動車メーカーが見据える、これからの自然との付き合い方を感じるには見逃せない1台だね。
ラゲッジにギアを積んで冒険の旅へ!
頼れる電動4WDは水にも強い!
SPECIFICATIONS
【駆動方式】 4WD
【ボディー寸法】
全長 4,870㎜
全幅 1,930㎜
全高 1,855㎜
最低地上高 200㎜
最小回転半径 6.2m
ホイールベース 3,010㎜
トレッド 前1,635㎜/後1,635㎜
タイヤサイズ LT255/75R17
車両重量 2,350㎏
乗車定員 5名
【エンジン】
排気量・種類 1,995cc直列4気筒DOHCターボ
最高出力 200kW(272PS)/5,250rpm
最大トルク 400N・m/3,000rpm
燃料タンク容量 65ℓ
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 8.6㎞/ℓ
【モーター】
最高出力 107kW(145PS)
最大トルク 255N・m
【トランスミッション】 8速AT
新車ニュース
フランスの洒脱なSUV「ルノー/アルカナ」の魅力を堪能できるグレードが登場
クーペタイプのSUV、ルノー/アルカナ。このたび2モーターのハイブリッド車にブラックやチタニウムのアクセントを配し、BOSEサウンドシステムなどを装備した「E-TECH エンジニアード」が登場。
十分なラゲッジを備え、走りも爽快だ。
¥4,690,000
問い合わせ先:ルノー TEL:0120-676-365
※構成/櫻井 香 撮影/早坂英之
(BE-PAL 2023年8月号より)