軽の小回りのよさ、普通車の広さが融合
AtoZ社はハイエースやタウンエースバンなど、人気のバンコンをはじめトヨタのカムロードをベースにした「アンソニー」シリーズ、タウンエーストラックベースの「アレン」シリーズを手がけているビルダー。日産のNV200をベースにした「アルファ」シリーズなど、数多くのキャブコンがラインナップされています。
そんなアレンシリーズに、マツダ・スクラムトラック(スズキ・キャリイのOEM車)4WDをベースにした「アレン・ミニ」が誕生しました。軽トラックをベースにしたキャブコン。いったいどんなモデルなのか、さっそく見ていきたいと思います。
スクラムトラックは1905mmとショートホイールベースで、最小回転半径はわずか3.6m。狭い道でも小回りが効く走りが魅力です。そんなスクラムトラックに居住部となるオリジナルのシェルを搭載することで、軽自動車ベースとは思えないほどの室内空間を実現。このシェルにより登録は普通車8ナンバーとなっています。キャブコンの特徴でもある、外部収納庫や外部収納扉などもしっかりと備っています。
大人が立って歩けるほど室内は広々
エントランスはバックエントランスを採用し、室内に入ると中央に動線を配し、後方左右にはキャビネットを振り分け。左キャビネットにはシャワーヘッド付きのシンク、右キャビネットには調理台や冷蔵庫を配置。家具類のていねいな作り込みはさすがアレンシリーズの名を冠するだけあり、軽キャンピングカーらしくない上質さが随所に感じられます。
中央部分はリビングスペースで左右には横座りソファを置き、4人が向き合ってくつろげる設計。室内高が1770mmもあるため圧迫感は皆無で、大人でも立ったまま移動できるのもうれしいポイントです。このスペースはもちろんベッド展開もできるようになっています。さらにフロントシート上部にはバンクスペースも備えており、荷物置き場としてはもちろんベッドとしても利用が可能。バンクベッドは大人2人が就寝できるスペースが確保されています。
軽自動車ベースとは思えない充実の装備
装備についてもLED照明付きベンチレーターをはじめ、シャワーヘッド付きシンクに48L冷蔵庫、網戸付き2重扉、フロントシートの専用カバーなど、充実している点も見逃せません。
「軽自動車ベースのキャンピングカーは車内が狭過ぎる、かといってワンボックスなど普通車ベースだと運転が不安……」というニーズに応える、ちょうど中間のような小型キャブコン。見た目はコンパクトながらも、室内空間は軽自動車ベースとは思えないほど広々な仕上がり。おまけに就寝は4名までと家族旅にもしっかり対応しています。気になる価格は389万4000円〜。
問AtoZ