そんなオイルサーディンを使ったプロのおすすめレシピをまとめました。また、オイルサーディンは自分で作るのも意外と簡単。手作りオイルサーディンのレシピもあわせて紹介します。
CONTENTS
おつまみにも〆のパスタにも使える万能「オイルサーディン」缶
たっぷりのオイルに下処理されたイワシが漬け込んである「オイルサーディン」。缶詰ならキャンプでの持ち運びにぴったりです。BE-PALオンラインに掲載されたキャンプ飯レシピでも使われている人気の「オイルサーディン」缶を厳選してご紹介します。
K&K缶つま 日本近海獲り オイルサーディン
▼参考記事
ニッスイ オイル・サーディン
▼参考記事
「オイルサーディン」を使ったおつまみレシピ3選
「オイルサーディン」は塩気が効いているので、お酒のおつまみにぴったり。簡単に作れる王道おつまみレシピを厳選しました。
オイルサーディンのおつまみレシピ
オイルサーディンのレモンバター
キャンプがはじめての方にもおすすめの缶詰を使ったアヒージョレシピを紹介します。そのままでも美味しい缶詰に、ほんの少しトッピングを加えるだけでお酒がすすむ一品に。簡単ですが、気を付けないといけない点もいくつかあるので必ず目を通してくださいね。
注意点
・缶詰と火が直接触れないようにしてください。温度が上がりすぎないように、炭の場合は火が落ち着いてから缶詰をのせるようにしましょう。ワンバーナーを使う場合は、バーナーパットを挟むといいですよ。
・火にかけた缶詰に、素手で触らないようにしましょう。見た目以上に、缶詰は熱くなっています。焚き火用の手袋を使うか、トングを使ってください。
・長時間熱しすぎないようにしましょう。これも温度が上がりすぎる原因に。危ないですし、煮詰まると塩辛くなります。
・未開封で火にかけないようにしましょう。中身が膨張して爆発することも!危険なので絶対にしないようにしてください。温めるときは、必ず蓋を開けてから。これ鉄則です。まわりについてるラベルも必ずはがしてくださいね。
材料
オイルサーディン 1缶
レモン 1/2個
バター 約10g
あればハーブ(今回はタイムを少々)
作り方
【1】それぞれ缶詰を開けて水分が多すぎる際には少し減らしてから、調味料をすべて入れ火にかけます。
【2】ぐつぐつしてきたら完成です!熱いので火傷に気をつけてくださいね。
▼参考記事
オイルサーディンのにんにく醤油仕立て
筆者おすすめの缶詰「オイルサーディン」を使ったアレンジレシピを紹介します。ちょっと工夫するとさらに美味しくなりますよ。
缶詰を温める際は、必ず中身を別の容器に移してからにしましょう。直火で熱すると缶の変形や破裂を招き、やけどやケガにつながる恐れもあります。
材料
オイルサーディン 1缶
しょうゆ 小さじ1/4
にんにくスライス 1かけ
レモン汁 数滴
山椒(さんしょう) お好み
パセリ 少量
作り方
【1】メスティンにオイルサーディンを油ごと移します。
【2】スライスしたにんにく、しょうゆ、レモン汁を加えたら、バーベキューの網に置いて加熱します。
【3】油が煮えてしばらく経ったら網から引き揚げて、山椒と彩りのパセリを散らして完成です。
にんにくと醤油で味つけしたイワシは絶品!レモンと山椒が油のくどさを打ち消し、バーベキューにぴったりなおつまみになりますよ。
▼参考記事
オイルサーディンのポテサラホットサンド
※レシピ提供:k&k「缶つま」
ビールや白ワインのすすむレシピです。おつまみとして楽しんだ後、食パンに挟めば、まるでコロッケパンのようなボリューム満点の一品になります。コショウを抜けば、子どもも食べやすくなります。
材料
食パン(8枚切りを使用) 1枚
オイルサーディンのポテサラ 適量
ポテサラの作り方
【1】茹でたジャガイモ(今回は2個)を粗めに潰します。
【2】マヨネーズ(大さじ2)、オイルサーディン2尾を和え、お好みでコショウ(今回は彩り重視でピンクペッパー)をふったら完成です。
ホットサンドの作り方
【1】食パンにマヨネーズ(分量外)を片面に薄く塗り、塗った面を内側にして半分に折り畳みます。
【2】間にスプーン大盛り1杯のポテサラを挟み、ホットサンドメーカーで表面がキツネ色になるぐらい焼けば完成です。
▼参考記事
「オイルサーディン」を使った麺レシピ2選
「オイルサーディン」は、パスタやそうめんとあえてもとっても美味しく仕上がります。ここでは、プロがおすすめする2レシピをピックアップしました。
オイルサーディン×麺のレシピ
オイルサーディンとそら豆のカルボナーラ
オイルサーディンのうま味がパスタにたっぷり絡んで絶品なカルボナーラのレシピです。そら豆のホクホクと甘みもよく合います。
材料(1人分)
パスタ麺 80g
水 1L
塩 小さじ2
オイルサーディン 60g
卵 2個
そら豆(さやつき) 2本(正味量30g)
有塩バター 10g
ピザ用チーズ 20g
★トッピング
粉チーズ 適量
粗挽き黒こしょう 適量
調味料は有塩バターとピザ用チーズのみ。生クリームや牛乳を使わずに、濃厚な口当たりに仕上げます。なお、そら豆の「正味量」は、さやから出した時の豆の量を指しています。
作り方
【1】クッカーに水、塩を入れて湯を沸かし、パスタ麺を加えてパッケージ表記の時間よりも1分短く茹でましょう。
【2】パスタ麺を茹でている間に、そら豆をさやから取り出します。さやから出したそら豆は鮮度が落ちていくので、できるだけ調理の直前に取り出すのがおすすめです。
また、薄皮をむいて食べることも多いですが、じつは薄皮には食物繊維が豊富。食品ロスを減らすことにもつながるので、今回はそのまま調理します。
【3】2つの卵をそれぞれ黄身と白身に分けましょう。黄身の場合、1つはパスタ麺に混ぜ、もう1つはトッピングとして使用します。白身は別に利用するのでとっておきましょう。
【4】パスタ麺の茹で上がり時間の2分ほど前になったら、クッカーにそら豆を加え、一緒に茹でます。パスタ麺もそら豆も、茹でたら水気は切らず、茹で汁ごと置いておきましょう。
【5】フライパンに有塩バターを熱します。
【6】パスタ麺、そら豆、さらにオイルサーディンを加えて、なじむまで軽く混ぜ炒めましょう。茹で汁を切らずに炒めることで、バターとオイルサーディンの油がパスタ麺に絡みやすくなります。そして、茹で汁はこのあと使うので、捨ててしまわないように!
【7】全体がなじんだら、一度火を止めてピザ用チーズを加えます。このままだとコテコテになって混ざりにくいですが……。
【8】とっておいた茹で汁を加えます。茹で汁を加えることでピザ用チーズが混ぜやすく、滑らかな口当たりに仕上がります。弱火で加熱し、様子を見ながら茹で汁を加え、チーズが溶けるまで混ぜ炒めましょう。
【9】チーズが溶けたら火を止め、卵黄を加えます。卵黄は加熱し過ぎるとボロボロと固まってしまうので、必ず火を止めてから加えて、余熱で調理するようにしましょう。
【10】卵黄がなじんだら、カルボナーラの調理は完了。
【11】お皿にカルボナーラを盛り付けて卵黄を添え、粉チーズ、粗挽き黒こしょうを散らしたら完成。オイルサーディンのうま味、そら豆のホクホク感、チーズと卵黄のコクで、濃厚な味わいに仕上がっています。
少ない調味料でも、季節の野菜とこってりした味わいを同時に楽しめる、贅沢な一皿を作ることができました。
ちなみに、余った白身は茹で汁に加えて、顆粒コンソメ、粗挽き黒こしょうと合わせてスープにさっぱりとした味わいですが、そら豆のうま味に粗挽き黒こしょうのパンチが効いており、キャンプ飯らしい1杯に仕上がりました。食品を無駄にしない工夫は、キャンプ飯を作る上で大切なポイントです。
▼参考記事
オイルサーディーンの大葉ジェノベーゼそうめん
前日までに下準備をしておけば当日は混ぜるだけの、簡単&スピーディーな「オイルサーディンの大葉ジェノベーゼそうめん」のレシピをご紹介します。
材料(2人分)
<大葉ジェノベーゼ> 大葉 40枚ぐらい
オリーブオイル 100cc
粉チーズ 大さじ2
にんにく 1かけ
塩 小さじ1/2
くるみ 20g
<オイルサーディンの大葉ジェノベーゼそうめん(2人分)>
大葉ジェノベーゼ 30~40g
オイルサーディン 1缶
ミニトマト 10個ぐらい
そうめん 3束
前日の下準備
前日までに大葉ジェノベーゼを作っておきましょう。
【1】塩とオリーブオイル以外の材料をフードプロセッサーにかけます。
【2】材料が細かくなったらオリーブオイルと塩を加えて、さらにフードプロセッサーにかけます。
【3】味見して塩加減と滑らかさを調整します。オイルサーディンなど他の具材と合わせることが多いので、あまり塩辛くならないように調整しましょう。
※大葉ジェノベーゼは冷蔵庫で2週間ほどは保存できますが、フレッシュな大葉の風味が落ちないうちに使い切りましょう。
そうめんを茹でて、ザルに上げ冷やします。サラダ油をかけてまぶし冷蔵庫へ。大葉ジェノベーゼを小瓶に小分けしておきます。
当日の作り方
【1】材料を小分けにして持参します。
【2】ミニトマトは半分に切り、残りの具材をボールに全て入れて混ぜます。
【3】材料がよく混ぜ合わさったらそうめんを入れ、さらに混ぜれば完成です。
ポイント
・おうち時間がある時に大葉のジェノベーゼを作っておけば、当日はガスも使わずに混ぜるだけで簡単です。
・そうめんだけでなく、パスタやパンにも合います。
・大葉ジェノベーゼはおうちメニューでも大活躍。冷奴やじゃがいもにかけても美味しく食べられます。
▼参考記事
「オイルサーディン」を手作りしてみよう!
缶詰を常備している方も多いと思いますが、実は自分で作るのも意外と簡単。ぜひチャレンジしてみましょう。
自家製オイルサーディン
オイルサーディンには、カタクチイワシやウルメイワシ、マイワシなら小さめサイズのものが向いています。作り慣れてくると、自分好みのハーブなどで風味づけしたりと楽しくなってきます。
材料
イワシ 約50匹
水 500cc
塩 50g
ニンニク 1片分を薄切りにする
赤唐辛子 1~2本
ブラックペッパー(ホール状のもの 10~20粒
ローリエ 2~3枚
タイムなど香り付けのハーブ類 お好みで
オリーブオイル 適量
作り方
【1】イワシの頭と内臓を取り除きます。まず、イワシの頭を切り落とし、腹部分を斜めに切って内臓を取り出します。
流水で血をきれいに洗い流します。このとき、うろこが気になる場合はやさしくこすって取り除きましょう。洗い終わったら、キッチンペーパーで水気をふきとります。
【2】塩水にイワシを漬けていきます。バットなどにイワシが重ならないように並べ、濃度10%の塩水(水500ccなら塩50gを溶かす)を注ぎます。イワシ全体が漬かるよう、表面をラップなどで覆っておきましょう。
1時間程度漬けこんだら、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ります。
【3】オイルで煮込んでいきます。イワシが重ならないように並べられるサイズのフライパンや鍋を用意します。鍋底にタイムなどのハーブを数枝ほど敷き、その上にイワシを並べ、薄切りにしたニンニク、ブラックペッパー、種を抜いた赤唐辛子、ローリエや残りのハーブを乗せます。
最後にオリーブオイルをイワシが浸かるくらいまで注ぎます。オリーブオイルのクセが強いと感じる人は、半量をキャノーラ油などに変えてもOK。さぁ、これで火にかけていきます!
【4】最初は強火で、プツプツと気泡があがってきたらごく弱火にして、じっくりと火を通します。静かにふつふつしていくるらいが目安です。今回は30分ほど火にかけていますが、ごく弱火といってもそれぞれの調理機器によって火力はさまざまなため、様子をみながら調整してください。
自家製オイルサーディンは、弱火でじっくり火を入れるのがコツ。火が強いと、素揚げのようになってしまうので注意しましょう。
【5】加熱後はオイルが冷めるまで置いておきます。完全に冷めたら、清潔な保存容器に移して保存しましょう。冷蔵庫保存で1週間程度で食べきっています。
骨まで柔らかな、自家製オイルサーディンの完成! そのまま食べても、パスタなどにしても美味しいですよ。オイルもバケットなどにつけて楽しんでください。
缶詰を利用するのが一般的なオイルサーディンですが、手作りは格別。機会があったら、ぜひ作ってみてくださいね!
▼参考記事