神奈川県の観光名所のひとつである箱根。温泉街を抜けて山を登ると、芦ノ湖や大涌谷など雄大な自然が広がります。
観光客からハイカー、サイクリストなど様々な人が癒やしを求めてやってくる場所です。
そんな箱根ですが、サイクリストの中ではヒルクライムの名所として知られています。中でも箱根湯本から芦ノ湖に至る道は、箱根の自然や観光地を堪能できるので人気があります。
今回は、ヒルクライムで堪能できる箱根、箱根湯本から国道1号線を通るコースをご紹介します。
箱根湯本駅から約16km!ヒルクライムコースの全容
今回のコースは箱根湯本駅をスタートし、1号線をひたすら走る片道約16kmのコースです。
序盤は緩やかに標高を上げ、沢音を聴きながら自然の中に身を投じていく高揚感に浸れます。
宮ノ下を過ぎるとユネッサン付近まで急勾配が続き、このコースで最も脚力が求められる区間に入ります。気合を入れてユネッサンまでたどり着けば勾配は緩み、木漏れ日を気持ち良く感じられる道が芦ノ湖まで続きます。
後半の勾配が緩む区間はペースを上げてアタックするも良し、のんびり登るも良し。国道1号線最高標高点を抜けて下れば、涼しい空気が漂う芦ノ湖に到着します。
スタートからヒルクライムでき、麓からゴールの芦ノ湖まで移り変わる箱根の自然を楽しみながら登れるのが本コースの魅力です。
休憩・トイレスポットを事前にチェック!
箱根のヒルクライムコースは観光地ということもあり、サイクリストにとって必須の休憩スポットやトイレが豊富にあるのは嬉しいポイントです。
スタートの箱根湯本にはコンビニがあり、周辺にはトイレもあるので、登る前の準備は万全にできます。その後のコース途中にもコンビニが点在しており、トイレ施設もあるため、必要に応じて利用可能です。
ゴール地点の芦ノ湖にもコンビニがあるので、しっかり休憩を取ってから下ることができます。
いざ出発!
箱根湯本駅をスタートします。
序盤はペダルに力を入れるような急勾配が少ないので、ウォーミングアップに最適な斜度で登れます。
横には早川が流れているので、川の音に癒やされながら走れるのがこの区間の楽しみ。自然の中を自転車で駆け上がるのは、ヒルクライムならではの楽しみです。
渓谷沿いを時折通り抜ける風にも癒やされながら、着実に高度を上げていきます。
宮の下T字路。左折して先を進みます。
宮ノ下を過ぎると急傾斜が増えてきます。ユネッサンに近づいてくると、思わず腰を上げてダンシングしてしまうほどの急坂に。
筆者は根っからのヒルクライム好きで、こうした急坂はワクワクしてきます。
ユネッサンまで上がれば急坂は終わるので、気持ちを切らさずに登ります。
急勾配が終わると右手にユネッサンが見えます。この先もまだ距離がありますが、斜度が緩んで走りやすくなります。
タイムを縮めるなら、この先でペースを上げるのがおすすめです。
気持ちの良い直線路で後半戦が始まります。
こういうカーブを駆け抜けるのが好きなんです。
樹林帯を抜けると、芦ノ湖までのヒルクライムもあとわずか。直線を下って登り返せば、あとはほとんどが下りになります。
国道1号線最高地点を通過します。1885年に開通した歴史ある国道の最高地点を通過するというのも、箱根ヒルクライムの楽しみです。
最高地点を過ぎた後は、芦ノ湖まで駆け下ります。
最後の直線を下れば、待望のゴールです。
芦ノ湖に到着です。この先で復路に向けて休憩します。
湖畔でゆっくり栄養補給。ヒルクライムのご褒美は芦ノ湖の静かな景色。自分の力でたどり着いたという達成感が大きいのも、本コースをリピートしたくなるポイントです。
脚を休めたら箱根湯本まで下ります。土日や紅葉の季節、夏休み等は交通量が多い時もあるので、カーブ手前では十分に減速して安全に下っていきましょう。
歴史ある1号線を登って箱根の魅力を堪能しよう
箱根湯本から国道1号線を利用して芦ノ湖を目指すヒルクライムは、箱根の魅力を肌で感じながら登れるおすすめのコースです。
沢音が聞こえる渓谷沿いや登山鉄道をはじめ、標高を上げるほどに変わっていく景色と、走りながら観光できるのは本コースならでは。
ゴール地点の芦ノ湖は、時間を忘れてついゆっくりしてしまう癒やしの世界。観光地ならではの特別なヒルクライムを楽しむことができます。
箱根のヒルクライムで、神奈川の自然と歴史をぜひ堪能してみてください。