BE-PALが「一生使えるバッグ」を考えた結果…
化学繊維全盛の現代にあっても、コットン製の帆布のバッグは根強い人気を誇る。
ナチュラルな風合いと擦り切れに強い丈夫さ。これらが人気の秘密だろう。しかし、帆布のバッグそのものは世にあふれている。『BE-PAL』は、現代における“最高の帆布バッグとはなにか”を考えてみた。
その末に行きついたのは、意外にも日本の伝統素材だった。
(1)外が破れても内は破れない
その素材とは、脚絆(きゃはん)用の帆布である。
脚絆とは、昔の日本で使われていたすね当てのこと。時代劇を見ると、渡世人(次郎長とか座頭市とか)がよくすねに巻いている。
脚絆用の帆布は、ヤブや岩にこすれても破れないように、生地が二重になっている。裏地を密な織りにすることで、たとえ表地が破れても穴があかない。
二重とはいえ、別々の表地と裏地を貼り合わせているわけではなく、一枚の生地として織っているので、なめらかかつしなやかだ。
(2)片手で開いて放り込める
形は、イギリスのハンティングバッグ(ゲームバッグ)を参考にした。
狩った獲物をポンと放り込むため、開口部が広く、内部には細かい仕切りもなし。片手がふさがっていても、小さな留め具をはずすだけでフラップを開閉することができる。
ショルダーベルトは幅広のため、重い荷物を入れて長時間歩いても肩が痛くなりにくい。
(3)通勤、買い物から自然観察まで使える
江戸の渡世人とイングランドのジェントルマンが奇跡の邂逅…というと大げさだが、日本と西洋のよいものを取り入れたバッグであることは、おわかりいただけただろうか。
落ち着いた色なので、日頃の通勤や買い物に使えるほか、双眼鏡や図鑑を入れて自然観察のお供にするのもかっこいいと思う。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
脚絆生地のショルダーバッグ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS 14,800円(税込み)
https://www.pal-shop.jp/category/IP_001_000_000/A55310001.html