パタゴニアの食品部門・パタゴニア プロビジョンズは、「食の楽しみに目的を加えよう。活動家らしく食べよう」と呼びかける「Eating is Activism 食べることで、社会を変える」キャンペーンを開始した。
キャンペーンでは、農産物の販売やトークセッションなどを実施、食が地球に影響を与えることを伝え、土壌と水を再生させる食品を選ぶ行動変容を促すという。これらは、パタゴニア直営店23店舗に加え、パタゴニア プロビジョンズ正規取扱店16店舗の合計39店舗で開催される。
パタゴニア プロビジョンズが届けるメッセージ
パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏はパタゴニア プロビジョンズについて「私にとって、プロビジョンズはたんなる投機的事業ではない。それは人間の生存の問題だ」と語っている。
また、今回のキャンペーンで、パタゴニア プロビジョンズが届けるメッセージはこうだ。
「私たちが食べるものはすべて、良くも悪くも、私たちの故郷である地球に影響を与えます。だからこそ、私たちは土壌と水を再生させる食品を約束し、大規模農業の破壊的なやり方を拒否するのです。工場畜産された肉、囲い網養殖の魚、農薬漬けの農産物、そして 気候危機に、ノーと言おう。食の楽しみに目的を加えよう。活動家らしく食べよう」
Eating is Activismイベント「軽井沢ファーマーズマーケット」
軽井沢と佐久で、環境に配慮し、農薬、化学肥料を使わずに育てた野菜や加工品のマーケットが開催される。
出店するのは、土づくりにこだわり、安心・安全でおいしい野菜を育てている「軽井沢サラダふぁーむ(軽井沢町長倉)」、地域の方々と一緒に“暮らしをつくる農業”を模索する「八月の庭(軽井沢町長倉)」、自社製の腐葉土と若干の植物性堆肥で野菜作りをすすめる「軽井沢ファームヴィレッジ×葉乃畑合同会社 ( 軽井沢町発地)」、18年間の記者生活の後、2011年に家族4人で新規就農した「八菜農園 (佐久市瀬戸)」といった、いずれも農薬や化学肥料不使用の農家などだ。
開催日時:9月1日(金)、9月2日(土) 11:00〜17:00
会場:パタゴニア 軽井沢 店舗横のスペース
イベントURL:https://www.patagoniaprovisions.jp/pages/eia-events-karuizawa-market
トークセッションも開催!
また、Eating is Activism トークセッションとして、3つのプログラムによるトークセッションが開催される。
いずれも、パタゴニア プロビジョンズ ディレクターの近藤勝宏氏がスピーカーとして参加する。
(1)Eating is Activism トークセッション
軽井沢オーガニック給食を考える会代表の上原友香氏と、NPO法人子どもと農がつながる給食だんだん理事の上原のりこ氏を迎え、食べることと社会のつながり、軽井沢での食の取り組みについて語り合う。
開催日時:9月2日(土)19:00〜20:30(18:45開場)
会場:パタゴニア 軽井沢
参加費:無料(事前予約制/オンライン申し込み)
定員:30名
イベントURL:https://www.patagoniaprovisions.jp/pages/eia-events-karuizawa-talk-session
(2)吟味された食
東京都・虎ノ門の福島屋にて、同社の会長福島徹氏を迎え、美味しさを追求し、地球への影響を考える食のトークセッションを開催する。
開催日時:9月14日(木)15:00〜16:00(14:30開場)
会場:福島屋虎ノ門店イートインスペース/オンライン
参加費:会場/オンライン 無料(事前予約制/オンライン申し込み)
会場定員:15名
イベントURL:https://www.patagoniaprovisions.jp/pages/eia-events-fukushimaya
Instagram Live 問いを持とう
FOOD&COMPANYファウンダー・共同代表の谷田部麻耶氏をスピーカーに迎え、「小さな問いが作り出す、日々の豊かな変化と幸せとは」をテーマにトークを展開する。
開催日時:9月16日(土)20:30〜21:15
参加方法:FOOD&COMPANY、またはパタゴニア プロビジョンズのInstagram をフォローし、当日を待つ
イベントURL:https://www.patagoniaprovisions.jp/pages/eia-events-food-and-company
食の課題を知って、向き合うチャンス
従来の農業は、気候危機を深化させている炭素排出量の最大25%を占めているという。
世界的に農業の変換が求められる中、日本における年間の有機農産物消費額は960円(※2019年農林水水産省「有機農業をめぐる我が国の現状について」)。これは、諸外国と比較しても低い割合だ。「環境配慮」を理由にして、有機農産物を購入する消費者は全体の4.9%にとどまっているという(※2021年日本政策金融公庫農林水産事業「消費者動向調査」)。
今回のキャンペーンは、そんな食の課題と向き合い、今自分にできることを考える機会でもある。
環境問題について、私たちは“知っているつもり”でいることも多い。イベントに参加することで、もう一度、自身の食と向き合ってみてはいかがだろうか。
「Eating is Activism 食べることで、社会を変える」キャンペーンサイト:https://www.patagoniaprovisions.jp/pages/eating-is-activism