「愛犬とデュオキャンプ」の魅力とは?棚田キャンプ場レポも必見【災害救助犬コアと家族の日記 Vol.5】
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    2023.09.09

    「愛犬とデュオキャンプ」の魅力とは?棚田キャンプ場レポも必見【災害救助犬コアと家族の日記 Vol.5】

    空前のキャンプブームといわれる昨今、犬連れでキャンプを楽しんでいる方、これから楽しみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。みんなでわいわいキャンプに行くのも楽しいですが、私は災害救助犬であるコアとふたりきりのデュオキャンプをすることが多いです。

    長野県の小谷村にある、地域おこし型『棚田キャンプ場』のレポートとともに、デュオキャンプの魅力と楽しみ方を紹介します。

    これまでの「災害救助犬コア」の記事はこちら

    コンパクト! だから気楽で自由な犬連れデュオキャンプ

    私のキャンプの原点は野宿です。運転免許を取った10代から30代の頃の私は、バイクツーリングで北は宗谷岬から南は屋久島まで、日本中を野宿しながら走りました。当時は予約の必要なキャンプ場はほとんどなく、スマホもなく、ツーリングマップル(バイクツーリング用地図)をめくりながらの自由な旅。夜はテントの中でランタンを灯し、途中のコンビニで買った「BE-PAL」を読んだものです。

    私にとってずっと「キャンプは旅の目的ではなく、手段」でした。夕方キャンプ場に着いてさっと設営して、ワンバーナーで作った簡単な食事を済ませたら、テントに入って眠り、早朝撤収して出かけるというスタイル。犬と暮らすようになり、車で旅に出るようになってからも、それは基本的に変わりません。

    災害救助犬の訓練や出動で遠征した時も、トレッキングなどのアクティビティを楽しむ旅も、時間や予約に縛られず、経済的にも負担のない車泊かキャンプをしています。

    気負わず、気楽に愛犬とキャンプに行ってみましょう!

    災害時の避難訓練としても役立つキャンプ

    台風シーズン…もしもの時、犬との避難で必要なこととは【災害救助犬コアと家族の日記Vol.2】”で紹介したように、災害時に犬と一緒に避難所に入ることができない自治体もあります。そこで、ふだんから犬とキャンプを楽しみながら、いざという時の避難生活のシミュレーションをしてみるのはどうでしょう。

    避難所でペットを受け入れてくれない、でも自宅では生活できない、車泊できる車もない…。そんな時に、安全な場所にテントを張って避難するという選択肢が増えるかもしれません。

    キャンプ道具はいつもボックスにひとまとめにしておく 

    キャンプに必要な道具については情報が溢れかえっているので、ここでひとつひとつ紹介はしませんが、最初から高価で立派なものを揃えなくても大丈夫。調理器具や照明は、いつも家で使っているものから始めるのも良いと思います。

    元々がバイクツーリングで始めた私のキャンプ道具の基本はコンパクトで設営/撤収が速いこと。犬連れキャンプでも、その基本は変えず設営・撤収が速い道具を使うことで、愛犬との時間をたっぷり取ることができています。

    またコアのようなエネルギー溢れる大型犬と一緒にハードに使う道具は、汚れたり痛んだりしがち。いつかは使ってみたい憧れのブランドもありますが、惜しみなく使えるように、ほとんどの道具は必要最低限の性能でリーズナブルなものを選んでいます。

    キャンプ道具はいつもボックスにひとまとめにしてあります。まとめておくことで、災害時にいざ出動という時にもすぐに被災地に向けて出発することができ、自分が被災した場合にも必要なものが全て揃っていると慌てずに済むので、おすすめです。

    キャンプ/防災用品をまとめたボックス。このまま車に積み込めるし、耐荷重性の高いこのボックスはテーブルやイスとしても使えます。中身はランタン、救急セット(人/犬両方)、ポータブルバッテリー、ロープ、調理器具&食器、ワンバーナー、ラジオ、ビニール袋、ウェットティッシュ、布巾、折り畳み水タンク、皮革手袋、ビニール手袋、石鹸など。

    初めて犬連れでキャンプに行く時には 

    初めて犬連れキャンプをする時は、事前に一度、庭や室内でテントを試し張りして愛犬とお昼寝でもしてみましょう。人も犬も知らない場所でいきなり「初めて」を経験するより、テント内の空間に馴れておく方が安心。キャンプ場でも、ふだん家で愛用しているブランケット等をテントの中に入れて、犬がリラックスできるように工夫しましょう。

    初めての愛犬とのキャンプは、連休など混雑する日程を避け、スペースにゆとりのあるキャンプ場を選ぶと良いと思います。犬は暑さに弱いので、気温の高い時期は標高の高い場所や湖畔のキャンプ場がおすすめです。

    初めてのキャンプに行く日が近づき、天気予報を見る時は、雨だけではなく、風も確認します。風が強いとテントの設営も大変ですし、夜眠る時にテントがバタバタ音を立てて、犬は怖がるかもしれません。悪天候だったら延期しましょう。また、いきなり泊まるのではなく、テントを張れる公園等で日帰りのデイキャンプから始めても良いと思います。

    犬にとっては第一印象がとても大事。良い条件でキャンプを始めて、キャンプに良い印象を持ってもらいたいですね。

    吹く風も爽やかな湖畔のキャンプ場。ふだんからマットやコットの上で休むことを教えておくと、場所が変わっても落ち着きます。

    キャンプ場に着いたらまずは愛犬とお散歩を。その理由は…

    キャンプ場に到着したら、まず愛犬と散歩を楽しみながら、テント設営の場所を探しましょう。最初に散歩をしておくことで、初めての場所を知ることができ、愛犬の心も身体も落ち着きます。

    犬連れの場合は、多少不便でも水場から離れた人通りの少ないところがおすすめ。また、キャンプ場が混雑していてテントサイトが近い場合は、テントを設営する前に、近隣の方に挨拶をしに行き、犬を連れていることを伝えることも大切。相手が犬が苦手な方だったり、お互いに連れている犬同士の相性が悪そうな場合は、他のサイトに移動する方が良いと思います。

    キャンプ場の中を下見を兼ねて、お散歩を楽しみましょう。

    犬連れキャンプはテント幕内の温度に気をつけよう

    場所が決まったら、テント設営です。ワンポールテントはあっという間に設営・撤収できて、収納サイズもコンパクト。前室の広いテントなら犬がドロドロに汚れていてもOKなので便利です。

    2014年の発売以来、先代犬の頃からずっと愛用している初代PANDA。

    私の持っているテンマクデザインの初代PANDA(パンダ)は、前室の広いワンポールテント。リュックに入れて運べるサイズなので大活躍しています。しかし初代PANDAのような遮熱加工をされていないナイロン素材のテントは、ここ数年の気温の上昇でテントの中に熱がこもりがち(現在のPANDAはTC素材もあります)。

    そこで去年から、フライシートの裏地が遮熱加工されていて、インナーテントが両面ガバッとオープンにできて、リーズナブルなPYKES PEAK(パイクスピーク)のテントを夏用に購入し、シーズンやシチュエーションで使い分けています。犬は人間よりも暑さに弱いので、とくに犬とのキャンプでは幕内温度や湿度に気をつけたいものです。

    遮熱性のあるPYKES PEAKのテント。熱を吸収しないようにフライシートの色も薄い色を選びました。もう少しコアが落ち着いたら、いつかはホーボーズネストⅡが欲しいなと思っています。

    遮熱遮光できるタープで日陰を作ったり、コットで通気性を良くしたり、扇風機で幕内に熱がこもらない様にして、愛犬のスペースは涼しさをキープしてあげましょう。

    →次は『棚田キャンプ場』でのデュオキャンプを体験

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