富士山を望む絶景に出会った!山梨県にある「天空の鳥居」と「母の白滝」を親子でトレッキング
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    2023.09.22

    富士山を望む絶景に出会った!山梨県にある「天空の鳥居」と「母の白滝」を親子でトレッキング

    河口浅間神社の社殿

    河口浅間(あさま)神社は富士山の大噴火を鎮めるために創祀(そうし)されたそうです。富士山世界文化遺産の構成資産のひとつに登録されています。

    世界遺産を歩いてみよう!

    首都圏にお住まいの方ならご存じだと思いますが土日の中央道の渋滞、かなりエグいですよね…。先日の日曜日、河口湖畔で目覚めた朝のこと。11時半には河口湖を出発しないと大渋滞に巻き込まれます。でも、天気もいいことだし、帰る前にひとつアクティビティを混ぜ込みたいなと。で、たどり着いたのが、河口浅間神社から登る「天空の鳥居」と「母の白滝」でした。駐車場から往復2時間ほどのちょうどいいトレッキングルートです。

    地図が描かれた案内板

    駐車場にあった案内板。地図上の赤い目印が河口浅間神社。河口湖から山側に入った場所にあります。

    河口浅間神社の入り口

    ●9:54● 駐車場から道路を渡る。こちらが河口浅間神社の入り口です。※旅の参考のため、今回も通過時間(一番左)を表記します。

    赤い大鳥居

    高さ約18mあるという立派な鳥居をくぐると、鬱蒼とした参道脇には出店がパラパラ。

    朝の境内

    午前中の境内の様子。

    初詣には毎年大変混雑するそうですが、この時間の参拝客はまだまばらで静かで落ち着いた雰囲気でした。

    河口浅間神社

    • 所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1
    • 社務所営業時間:9時~16時
    • ホームページ:https://asamajinja.or.jp
    • 駐車場:無料
    お参りする息子

    ●10:00● お参りしました。

    よくトレッキングする私たち。山岳信仰により日本の山には神社があることが多く、二礼二拍手一礼。子どもたちも慣れた様子でひょいっとキャップを脱ぎ、手を合わせています。最近のキャッシュレス化でお財布のなかには小銭が乏しく、4人で100円分お参りさせていただきました。

    「ゾウガメのように行動がスロウな長男が物事をサッサと進められますように。暴れん坊な次男が私をぶったり蹴ったり『ババア』と言わなくなりますように。豊がいつまでも健康でかわいくいられますように。あ…、夫の髪の毛がこれ以上減りませんように…(笑)」

    100円じゃ効かないくらいのお願い事をして、いざ天空の鳥居を目指しましょう。

    天然記念物の七本杉

    境内には天然記念物、樹齢1,200年の七本杉がありました。

    本当は大杉に沿ってちょいちょい進めば天空の鳥居に繋がる山道だったようですが、よくわからなくて一旦神社の外に出て車道を歩きました。

    道中にあった鳥居

    ●10:08● 道中、鳥居のある階段を発見。

    天空の鳥居への看板が見つけられなくて、この道でいいのかなーと悩みながら連なった鳥居をくぐって山道を進みました。結果的に合っていましたがドキドキしますね。山での迷子だけは避けたい。

    夏のトレッキングする息子と犬

    いつもは晩秋から春先までしか歩かない私たち。久しぶりのトレッキングはふかふかの地面がちょっと懐かしい。

    なんとなく今回、アクティビティに山を歩くことを選びましたが、そういえば暑い時期にトレッキング、なかなかしないよな~、ということにふと気づきました。だいたいいつもこの時期は海とかプールとか水辺を旅しているので。ヤマビルや蚊や蜂、大丈夫かな~、と一瞬心配になりましたが(虫が大の苦手)、まぁ問題はなさそうでした。久しぶりのトレッキングで山道の歩き方を忘れていたせいか、けっこうバテました(長男と私)。

    山道の日なたを歩く

    標高が高い河口湖とはいえ、やっぱり日なたは暑かったです。

    道しるべ

    山道ではなんでもいいから情報があるとホッとします。もうすぐ着くかな。

    鳥居の向こうに富士山ドン! SNSでも話題の「天空の鳥居」に到着

    天空の鳥居の向こうに見える富士山

    2019年3月に富士山の遥拝(ようはい)所として山林を整備し、鳥居を建てたそうです。

    威風堂々とした日本一の山容。そして鳥居。「日本」が凝縮されたコラボに胸がキュンとしてきます。さすがの絶景に歩き疲れも吹っ飛びました。そうそう、下の駐車場からずいぶん長いこと登った気がしましたが時計を見るとたったの20分(笑)。鳥居近くの駐車スペースに停めているクルマやバイクもありましたが、やはり下界から歩くのが気持ちよかった。その際はぜひ水分補給できるものを持参してくださいね。

    天空の鳥居を背景に記念撮影

    ●10:30● みんなバテ気味。豊の舌もヒラヒラ~。もうすぐ11歳のオバチャン犬。水を飲み飲みよく歩きました。

    私たちが着いたときは観光客が7組ほど。外国人が半分くらい。皆さん列を作り順番に撮影しています。後ろのヒトのために長居はできなさそうな雰囲気です。風景写真を撮るなら鳥居に寄って。家族写真の場合は少し引いた方がいい写真が撮れる気がしました。いかがでしょうか!?

    入り口で協力金として100円を支払う

    鳥居のそばまで行くには所内の維持・整備費として協力金を100円お支払いします。小銭を用意しておいてくださいね。

    天空の鳥居と富士山

    富士山に向かって大地を覆う緑の絨毯のような樹海。頂に雪を被った時期も美しいでしょうね。

    天空の鳥居、このように大変「映える」ポイントではありますが、こちらはもともと遠く離れた場所から神仏などを拝む「遙拝所」です。節度とモラルを持って訪れてくださいね。

    天空の鳥居遙拝所

    • 所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1119-2
    • 参拝時間:9時~16時
    • 運営協力金:100円
    • その他:三脚の使用は禁止

    さらに山奥へ進み「母の白滝」へ

    母の白滝の看板

    ●10:41● 母の白滝の看板通り進みます。

    途中、開けた場所にグランピングリゾートもありました。さらに歩いていくと、下りの山道になります。あちこちから湧き水が道に流れこんでいました。湿り気のあるいい風がスーッと吹いて気持ちよかったです。

    母の白滝の鳥居

    ●10:51● 「母の白滝神社」の鳥居をくぐります。滝はすぐそこです。

    母の白滝

    ●10:53● 天空の鳥居から15分ほどで母の白滝に到着。滝から吹く風はまるで天然のクーラーのよう。

    昨夜降った大雨のせいか水量は十分。絶壁を流れ落ちる美しい滝の姿が見られました。

    この母の白滝、平安のころより富士山を目指す巡礼者が身を清めて禊(みそぎ)を済ませる霊場だったそうです。初夏は新緑が、秋には紅葉、そして真冬には氷の芸術が楽しめる「氷瀑」が見られるそうです。

    母の白滝で記念撮影

    私は霊感やスピリチュアルなことに疎いのですが、ここにはなんだか清々しい神聖な雰囲気を感じました。

    往復約2時間の大満足の散歩

    滝でしばし涼ませていただき、帰り道は行きに歩いた山道を通らず車道をのんびり下りました。40分ほどでキャンピングカーを停めてある駐車場に戻ってきました。

    駐車場のトイレ

    ●11:40● 駐車場に到着。敷地内には立派なトイレがあります。

    久しぶりのトレッキングはちょうどいい運動となりました。時計を見ると11時40分。ちょっと急ぎ気味で東京に戻りましょう。欲張ってランチなど食べず(吉田のうどんとか、ほうとうとか、だいぶ後ろ髪引かれましたがまた次回!)、このタイミングで出発したからこそ渋滞知らずで帰ることができたのでした。

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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